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眠りつづける少女たち 脳神経科医は〈謎の病〉を調査する旅に出た
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眠りつづける少女たち 脳神経科医は〈謎の病〉を調査する旅に出た

スザンヌ・オサリバン(著者), 高橋洋(訳者)

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眠りつづける少女たち 脳神経科医は〈謎の病〉を調査する旅に出た

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 紀伊國屋書店
発売年月日 2023/04/28
JAN 9784314011976

眠りつづける少女たち

¥2,750

商品レビュー

4

7件のお客様レビュー

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2025/10/16

思っていた内容と異なっていたので、ざっと読んで読了。 科学的なアプローチで結論を得るものと思っていたんですが…

Posted by ブクログ

2025/09/14

当初は、眠り病という奇妙な疾患の原因や治療をあらゆる医学的検査によって証明されていくプロセスを描いたものかなと、思って読んでみた。読み進めていくと、そんな視野の狭さいものではなく、病というものはその人が置かれている社会や家庭環境などあらゆる外的要因が引き金となって物理的な身体的機...

当初は、眠り病という奇妙な疾患の原因や治療をあらゆる医学的検査によって証明されていくプロセスを描いたものかなと、思って読んでみた。読み進めていくと、そんな視野の狭さいものではなく、病というものはその人が置かれている社会や家庭環境などあらゆる外的要因が引き金となって物理的な身体的機能異常を引き起こすのだということを、いくつもの症例を通じて学ぶことができた。病は気から、というだけでなく社会や情勢や、病人になりきる状態から起こるものなんだ。目の前で苦しんでいる患者の声と心に寄り添うことの大切さが分かった。

Posted by ブクログ

2025/09/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

著者の取材に基づいて、世界中にちらばる集団的な心身症や機能障害の実例とその原因となったと思われる社会的背景に迫る本。スウェーデンの難民の少女たちが眠りっぱなしになる「あきらめ症候群」、ニカラグアの先住民の伝統的な病で頭痛やめまいからけいれん、幻視に至る「グリシシクニス」、コロンビアの女子学生が集団でけいれん・気絶などで倒れた「解離性発作」など多くの例がふんだんなインタビュー、取材レポとともに紹介されている。 単に心が身体に影響を及ぼすという話ではなく、患者たちを取り巻く社会環境が病の認識、そして次の患者の出現や症状の悪化に大きく関わっていることを示唆しており、謎に迫るという話の持っていき方と相まってあっという間に読めてしまう。 コロンビアでは子宮頸がんワクチンの反ワクチン活動家が患者をたきつけて不安をあおり、状況を悪化させるだけさせて責任を取っていないという日本でも見たような状況になっておりやるせない気持ちにさせられた。また、心因性の発作であると診断されると周囲の好奇の目や偏見にさらされて辛い思いをし、「詐病ではない」と必死になって純粋に身体的な疾患であることにこだわろうとする患者たちの姿には胸が痛んだ。 「病は気から」的な認識はなんとなくあったけれど、こんなにも重く長引く症状が大勢に心理的・社会的要因で引き起こされるということは純粋に驚きだったし、患者のためになる診断・治療とは何なのか?を問う最後の議論も読みごたえがあって興味深かった。病を告知されることでその病自体に定義されるようになってしまうのが人間だが、今の過剰診断気味の医療は本当に患者を幸せにする方向に向かっているのか?病にとらわれる方向へ向かっているのではないか?という著者の意見、自分にも思い当たる節があって面白かった。医療者の人の感想を聞いてみたい本。

Posted by ブクログ