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奥田英朗(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2023/05/11
JAN 9784163916873

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商品レビュー

4.1

262件のお客様レビュー

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2025/02/12

(コメンテーター) テレビに出ることになった2人。マユミの毒舌と、伊良部の憎めないキャラで、出演者を圧倒する。コロナで人々や街が塞ぎ込み、おかしくなっていた時、伊良部のようにぶっ飛んだキャラは必要だったのではないかと思う。 (ラジオ体操第2) 真面目に生きてきて、感情を押し殺して...

(コメンテーター) テレビに出ることになった2人。マユミの毒舌と、伊良部の憎めないキャラで、出演者を圧倒する。コロナで人々や街が塞ぎ込み、おかしくなっていた時、伊良部のようにぶっ飛んだキャラは必要だったのではないかと思う。 (ラジオ体操第2) 真面目に生きてきて、感情を押し殺してきた人ほど、ストレスは大きい。頭の中に怒るシナリオがあるにも関わらず、それを押し殺して生きている人は大勢いると思う。怒るだけ無駄、面倒くさいことになると怒ること自体、諦めてしまっているのだ。そんな人が感情を露わにし、自分に合った方法で発散すること。ラジオ体操で健康になりながら、悪い奴らを退散させるなんて爆笑ꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬ (うっかり億万長者) 株の取引でお金を儲けすぎて、困っている人なんて…と思ったが、お金を欲しいから私たちは仕事やバイトをするのであって、汗水垂らして稼いだお金だからこそ、何かを買ったり、少し高級なものを食べたりするのが幸せに感じるのだと思った。お金を使うエネルギーもないといけないなんて、一度は言ってみたい。伊良部の、車何買う?から始まり、高級車を食料品のように買うのが面白すぎて、、 数字に依存しているのなら、全て手に入れたものを無くしてしまえば良い。無謀とも心理ともとれる。 (ピアノ・レッスン) 真面目に、決められたことは守る、そんな主人公だからこそ、完璧でいなければいけないという重圧が大きいのだろう。大丈夫だよ、10分くらい遅れたって〜と伊良部のように適当に生きられたら… マユミちゃんのバンドメンバーと、ライブのカオスな空間が面白すぎる。ドッグフードが飛んで来たところはもう大爆笑。よくもこんな適当に生きられるなと思う人ほど、幸せを手にしているのは事実なのだろう。 島の時間と東京の時間に時差があり、自分が遅れたのは時差のせいと、初めて他のことに責任転嫁できた主人公の成長は大きいと思った。 (パレード) w大学ってꉂꉂ(ˊᗜˋ*)ʬ私も、大学1年生がコロナ明け?の時期と重なり、徐々に対面授業も増え始めた。しかし、初めての一人暮らし、田舎から憧れで東京に出たものの、1人の寂しさや、だとも口を聞いていないことへの焦燥感から精神的におかしくなってしまった。地元では人気者だったのに、東京では輪に入れない存在…自分は本来、こんな性格なんだと思い知った時が1番ショックが大きい。伊良部の精神年齢の低さは子どもと仲良くなるには最大の武器であり、マサルと2人でゲームをしている所が可愛かった。どうでも良い人ほど本音で話せるのは事実。自分の殻を破った時、裕也のように心の叫びが出る。 めちゃくちゃな治療だが、心理をついていて、どこか憎めない伊良部。マユミちゃんはツンデレで可愛い。アニメ化してくれないかな〜なんて。 全体的にエンタメ作品だが、伊良部が心に刺さる言葉を言うのも愛される秘密なのだろう。なんか、頑張ってみよう、まだ、いける。そんな風に思わせてくれる素敵な作品。まだまだ、シリーズ読みたいな。

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2025/01/30

やはりこのシリーズはとてもおもしろい! 精神科医、伊良部一郎は天才か単なるヤブ医者か?患者として登場する人物も、皆個性的であり、身近な感じもする。読んでいて爽快になる。 今回は、以前に登場した人物(患者)も出てきており驚いた。ドラマ化するとしたらキャスティングは誰にしようかと考え...

やはりこのシリーズはとてもおもしろい! 精神科医、伊良部一郎は天才か単なるヤブ医者か?患者として登場する人物も、皆個性的であり、身近な感じもする。読んでいて爽快になる。 今回は、以前に登場した人物(患者)も出てきており驚いた。ドラマ化するとしたらキャスティングは誰にしようかと考えるとまたおもしろかった。

Posted by ブクログ

2025/01/28

伊良部シリーズの「空中ブランコ」で直木賞を受賞したのが、もう20年前なんだって。2004年らしいので、厳密には21年。 ついこの間、友達と「最近のことだとは思わないけれども、そんなに昔じゃないはず」と思っていた出来事が、実は20年近く前のことだと分かり、愕然としたのに比べれば、前...

伊良部シリーズの「空中ブランコ」で直木賞を受賞したのが、もう20年前なんだって。2004年らしいので、厳密には21年。 ついこの間、友達と「最近のことだとは思わないけれども、そんなに昔じゃないはず」と思っていた出来事が、実は20年近く前のことだと分かり、愕然としたのに比べれば、前々驚きは少ない。 20年。生まれた子どもが成人してしまう。 私たちそんなに変わらないじゃん、と決まり文句のように言ってても、実は結構変わってきたのを知っている。 あの頃、「こんなこと言って、アリなんだ」と笑いとともに衝撃を受けた伊良部に対して、「あー、また言ってるし、そんなに変わった意見でもないよね?」と思うようになるくらいには、私自身、歳を重ねてきたんだろう。 久しぶりに出会った伊良部は、あの頃と変わらず、ふらふらと好き放題に見える感じに振る舞いながら、やってきた患者たちに無茶を押し付けて、回復へと導いていた。 コロナという時事ネタをうまく取り込んでいるし、このシリーズに期待するのはコレ、というのを裏切らない。 でも、あの時感じた、あの面白さは、もうここからは得られないのかもなと寂しくもなる。

Posted by ブクログ