商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2023/05/29 |
| JAN | 9784101269337 |
- 書籍
- 文庫
正欲
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正欲
¥935
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商品レビュー
4.2
2901件のお客様レビュー
多様性の真実。
近年、言われている多様性についてメスを入れた小説でした。それを物語で読者に考えさせる仕掛けがとても面白かった。
多様性を受け入れるって…正解があるんでしょうか?自分で考えるきっかけをくれた小説でした。
猫のひげ
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
正欲というタイトルが素晴らしすぎる。 誰もが「正しくありたい、正しさの内側にいたい」という本能、でもその正しさって誰が決めたの?その外側にいる人々は本当に正しくないの?という問いかけ。 そして物語の肝となっている性欲のもじりにもなっている。素晴らしい。 この小説は学生の読書感想文とかにもいいんじゃないかな?紐解くのが難しすぎるか? 私の個人的な意見としては、マイノリティ側にいる人々があまりにも閉じこもりすぎ、卑屈に捉えたり被害者意識が強すぎると正直思ってしまった。 たとえ性的マイノリティ、特殊性癖であることを友人知人から伝えられたとしても、まったく気にしないと自分では思う。(実際にゲイの友人や、トランスジェンダーの方と結婚した友人等がいるが、他の友人と何ら変わりなくお付き合いしている。水など人間以外のものに性的興奮を感じる人に実際に出会ったことはないが、だとしても気が合えば普通に友達になれると思う。) だが、こうやってマジョリティ側の自分が、気にしていないよ、普通に仲良くいたいよとオープンに接すること自体が、私の「正欲」にとらわれているのかもしれない。 うーん、、、どこまでも難しい、、、 それに、どれだけ周りが受け入れてくれたり理解を示してくれたりしても、当事者からすると生涯を共にするパートナーが見つかりにくかったり、どうしても「マイノリティ側」というレッテルがなくなることはないという困難さがあるのかもしれない。 難しい。難しいけど自分なりに何度も試行錯誤したりいろいろな人々と何度も話し合ったりしながら、できるだけ全ての人々に当てはまるのような「正しさ」に近づけていくしかないのかもしれない。 その姿勢が大事。
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都合の良い「多様性」を掲げている社会や人間への批判を含む小説。しかし、結末でその批判をぶちまけて読者に不意打ちを喰らわすのではなく、その批判的な視座を物語序盤から書いていることに、この小説の良さがあると思った。 その「多様性」は薄っぺらくて駄目だ、という批判で幕を閉じていたら、結...
都合の良い「多様性」を掲げている社会や人間への批判を含む小説。しかし、結末でその批判をぶちまけて読者に不意打ちを喰らわすのではなく、その批判的な視座を物語序盤から書いていることに、この小説の良さがあると思った。 その「多様性」は薄っぺらくて駄目だ、という批判で幕を閉じていたら、結論ありきの物語にしかならなかったと思うが、寧ろ批判的な視座から始めることで、ではその批判を踏まえて我々はどうすればよいのか、という点に視野が開けている。作者が提示した在り方が正解である保証はないのだが、だからこそ価値がある。
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