1,800円以上の注文で送料無料
台湾漫遊鉄道のふたり Chizuko & Chizuru's Taiwan Travelogue
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍
  • 1222-01-08

台湾漫遊鉄道のふたり Chizuko & Chizuru's Taiwan Travelogue

楊双子(著者), 三浦裕子(訳者)

追加する に追加する

台湾漫遊鉄道のふたり Chizuko & Chizuru's Taiwan Travelogue

2,530

獲得ポイント23P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 中央公論新社
発売年月日 2023/04/20
JAN 9784120056529

台湾漫遊鉄道のふたり

¥2,530

商品レビュー

4.2

141件のお客様レビュー

レビューを投稿

2026/07/15

なんだか生きている小説、命が吹き込まれていると言ったらいいのか、とにかく素晴らしい作品に出会えたと思える一冊だった。美食と2人の女性の話と気軽に読めると思って手にとったが、深く考えさせられる作りになっていてすっかりもっていかれた。

Posted by ブクログ

2026/07/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ブッカー賞はブッカー賞でも「国際」のほうだけど、快挙。日本翻訳大賞も快挙。でも私には、軽さが気になってしまって、、、

Posted by ブクログ

2026/07/12

 2026年国際ブッカー賞、2024年には全米図書賞を台湾文学として初受賞したと話題になった本作。  表紙は昭和初期の台湾の駅舎の前で二人の女性がシンメトリーに向き合っている。左手側の背の高い女性が小説の中の日本人作家、青山千鶴子で右側の少し背の低い女性が青山の通訳者だった王千鶴...

 2026年国際ブッカー賞、2024年には全米図書賞を台湾文学として初受賞したと話題になった本作。  表紙は昭和初期の台湾の駅舎の前で二人の女性がシンメトリーに向き合っている。左手側の背の高い女性が小説の中の日本人作家、青山千鶴子で右側の少し背の低い女性が青山の通訳者だった王千鶴。  この作品の著者が台湾人、楊双子。「ふたり」とつく書名に著者が「双子」ってちょっとシャレのようだが、シャレではなくもともと双子の妹と共同で仕事をしていた楊若慈が妹亡き後も「二人で共同で創作している」という意味で「双子」というペンネームにしているそうだ。  小説内では日本人小説家と台湾人通訳(で翻訳家志望の)の二人の女性の関係だが、作品としては勿論、台湾人女性作家、楊双子さんの作品を日本人翻訳家、三浦裕子さんが訳している。なんだか作品そのものが合わせ鏡のようだ。それに欧米文学でもなく、今流行りの韓国文学でもなく、「台湾文学」という近くて遠かった目新しさ!昭和初期の日本統治下の台湾というこれも近いのによく知らなかったエキゾチックな文化!という入り口からの不思議な魅力に吸い込まれるように本の中を旅してきた。  昭和13年、日本で売れていた女性作家、青山千鶴子26歳(林芙美子がモデルらしい)は、大の食いしん坊で、周囲からの結婚の催促に辟易とし、「台湾へ美味しいものを食べに旅をしたい」と思っていたところ、ちょうど台湾から講演会の要請があった。台湾各地を「台湾漫遊鉄道」で巡りながら講演会をこなし、一年間台湾で生活して「台湾漫遊録」を執筆するという仕事。青山千鶴子の通訳として抜擢されたのは名前もよく似た王千鶴。千鶴は通訳としてのみではなく、歴史や文化に精通しており、次々と美味しいものをねだる青山に対し、即座にその地の美味しい物を調達したり調理したりして提供出来る、唯一無二のガイド兼秘書のような女性だった。  だけど「千鶴ちゃん、親友になりましょ」と提案する青山に対し、千鶴は断固として仕事上の関係を崩してくれない。  よく、台湾のことがテレビで報道されるとき、日本語が流暢な年配の方が写り、「台湾は昔日本の統治下にあって、日本には親近感を持ってくれている」と親世代から聞いていた。  そうか、台湾の人は親日なんだと思っていた。 本当に?統治されていたのに、心から親しみを持つことなど出来ただろうか?  南国で、色彩豊かで色を見るだけでお腹が空いてくるような台湾。島の伝統的な文化に日本の文化と料理が合わさり唯一無二の料理、文化が生成されていた。青山千鶴子はルンルンだった。  「その地で生活してみなければ旅とはいえない」という青山のモットーがあった。そのために料理だけでなく、歴史や文化にも精通して即座に旅行の計画を立て、付き添ってくれる千鶴の存在は必須だった。だけど、青山は本当に台湾のことを知ろうとしていなかった。  千鶴が青山の元を去って初めて青山は自分の宿の前の通りを奥へ歩いて行った。鉄道を使わずに真っ直ぐ、30分くらい歩いたそこは開発されておらず、昔ながらの農村だった。  台湾人が日本人に向けてきた微笑み。しかし、その微笑みの裏に台湾人が死守してきたものがやっぱりあった。  奥深い小説。でも純文学ではない。 「美食✖️鉄道✖️百合小説」と翻訳者三浦さんはあとがきに書かれている。なるほど、入り口は観光ガイドのように台湾の美味しいもの満載!どんな味なのか想像つかないが、材料や手間のかかる調理法を読むだけでお腹が鳴ってくる。そして表紙の漫遊鉄道の駅舎に代表されるような当時の日本統治下でのモダンな文化。今はもう見ることも乗ることも出来ない分、歴史への旅の楽しさが加わる。だけど、表面しか見ない脳天気な日本人には台湾人は決して心を開いてくれない。  国と国の関係を書いた社会小説と言える。でも人と人との関係…ここでは女性同士の片思いの親愛を描いた百合小説とも言える。  国際ブッカー賞と全米図書賞のダブル受賞。作品の素晴らしさだけではなく、日本や台湾などアジアの文学が英米でホットだということもあるのだろうな。ネット文化のスピードで私達の身近な文化が自分達より早く、英米に伝わる。私達も知っていると思っていたこと、これを機に奥地まで旅してみよう。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品

履歴をすべて削除しました