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台湾漫遊鉄道のふたり Chizuko & Chizuru's Taiwan Travelogue
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2023/04/20 |
JAN | 9784120056529 |
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台湾漫遊鉄道のふたり
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商品レビュー
4.4
33件のお客様レビュー
台湾の食べ物でつなぐ2人の女性の友情と人生を描いたもの。こう聞くとチンケな表現だけど、翻訳された小説とは思えない日本語の言葉の滑らかさだ。最近台湾へ行きたいのと賞をお取りになったと知って、初めて台湾文学を読んでみた。物語自体もアジアの文化は欧米の小説と比べて入り込みやすい。 第二...
台湾の食べ物でつなぐ2人の女性の友情と人生を描いたもの。こう聞くとチンケな表現だけど、翻訳された小説とは思えない日本語の言葉の滑らかさだ。最近台湾へ行きたいのと賞をお取りになったと知って、初めて台湾文学を読んでみた。物語自体もアジアの文化は欧米の小説と比べて入り込みやすい。 第二次対戦前の台湾と日本人の様子が淡々と書かれているが、当時の統制や戦争へ進んで行く様子を想像させる。そんな中で女性の友情を描いたスッキリ感を持った物語だった。
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シスターフッドともレズビアン小説とも違う「百合」小説でこんなにも感動したのは初めてかもしれない。千鶴子の豪放磊落にして天真爛漫、だからこそ傲慢な人柄への憧れと、本島人として、女性として、側室の娘として抑圧された千鶴の美しさと頑なさ。二人の間の「愛」を、鉄道と食事を通じて体験して行...
シスターフッドともレズビアン小説とも違う「百合」小説でこんなにも感動したのは初めてかもしれない。千鶴子の豪放磊落にして天真爛漫、だからこそ傲慢な人柄への憧れと、本島人として、女性として、側室の娘として抑圧された千鶴の美しさと頑なさ。二人の間の「愛」を、鉄道と食事を通じて体験して行きました。 ライトな文体で読みやすいのですが、同時に夕暮れの空を羊羹色と称したり、支那式の丹塗りの建物と紅蓮葛の風景に「ここは華麗の島」と台湾の別名を想起させるのにぴったりな情景など、ここぞというところで使われる表現力にはハッと息を呑んだ。図書館でたまたま借りた本だったが良い読み物でした。 【あらすじ】 作家・青山千鶴子は植民地台湾へと講演旅行と称して一年間滞在することとなった。その間の通訳として出会ったのが、王千鶴。立場も性格も生まれ育ちも違う二人が、旅と食事を通じて互いへの想いを募らせ、同時にすれ違う。
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序盤は妖怪並みの食欲に共感し笑いながら読んでいたが、何故千鶴ちゃんが頑なに一線を引いているのか理由を知って、無自覚は怖いなと思った。良かれと思ってやっていることは決して相手にとって良いこととは限らないと肝に銘じました。
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