商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
発売年月日 | 2023/03/22 |
JAN | 9784120056413 |
- 書籍
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「傷つきました」戦争
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「傷つきました」戦争
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3.6
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面白くてあっという間に読んでしまった。 英仏の黒人差別や「文化の盗用」論が中心でイメージしづらいところもあるが、ここ数年の世界で左派が負けるメカニズムが示されており、よくバズっている日本の(何ちゃって)フェミニズムの状況を適用して考えればかなり腑に落ちる。 かといって悲観せず...
面白くてあっという間に読んでしまった。 英仏の黒人差別や「文化の盗用」論が中心でイメージしづらいところもあるが、ここ数年の世界で左派が負けるメカニズムが示されており、よくバズっている日本の(何ちゃって)フェミニズムの状況を適用して考えればかなり腑に落ちる。 かといって悲観せず、希望が持てる終わり方になっているのがよかった。 以下メモがてら。 『エスニシティを基準にして発言や想像への権利といった特別待遇を要求することで、人々が種々のカテゴリや、個々のエスニシティに固有の発想方法を維持すると、支配者たちがそれらを用いて自らの偏見を正当化し、被害者面をする。』 その結果、『アイデンティティ至上主義の左派はアイデンティティの右派を勝たせてしまう。発言する自由や創造する自由に至るまで、ありとあらゆる自由を攻撃するあまりに。』
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本書で紹介されるアイデンティティポリティクスにまつわる出来事は他の類書でも取り上げられている場合が多く、それぞれリベラル界隈ではそれなりに大きな衝撃を与えた事件だったのだろうと思われるが、日本で普通に生活している限りほぼ視界に入っては来ない。 ただそれに似た状況は少しずつ浸透して...
本書で紹介されるアイデンティティポリティクスにまつわる出来事は他の類書でも取り上げられている場合が多く、それぞれリベラル界隈ではそれなりに大きな衝撃を与えた事件だったのだろうと思われるが、日本で普通に生活している限りほぼ視界に入っては来ない。 ただそれに似た状況は少しずつ浸透しており、先日も発売前の書籍が抗議により中止となった。その伝で言えば、本書のタイトルもそれこそ「傷つきました」と抗議される余地がある。実にシャレにもならない状況と言える。 差別やヘイトが社会的害悪であるという共通認識のもとに、一方ではそれらへの抗議に名を借りて他者の口を封じる行為に対しても最大限の注意が必要だろう。我々の社会を構成する価値や事実認識の共有が断ち切られると、分断から崩壊に至る過程は意外と早いように思う。 この手の読み物としては少し翻訳が固いのが残念。
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