商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2023/03/30 |
JAN | 9784488028909 |
- 書籍
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勿忘草をさがして
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勿忘草をさがして
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商品レビュー
3.6
21件のお客様レビュー
高校生の航大はある事件から暇を持て余す毎日を送っていた。そんな毎日を過ごしていたある日、一年前に自転車で転んだ自分を助けてくれたおばあさんの家へお礼を言おうと思った。しかし、覚えているのは沈丁花の香りだけ。沈丁花を探して素敵な庭の家を教えてもらうが、目的の家ではなかった。その家の...
高校生の航大はある事件から暇を持て余す毎日を送っていた。そんな毎日を過ごしていたある日、一年前に自転車で転んだ自分を助けてくれたおばあさんの家へお礼を言おうと思った。しかし、覚えているのは沈丁花の香りだけ。沈丁花を探して素敵な庭の家を教えてもらうが、目的の家ではなかった。その家の菊子さんに話しかけられ、庭番の孫の拓海に沈丁花の話をすると花の知識で謎を解き始めた。 植物とミステリー➕青春小説の短編集。 タイトルの『勿忘草をさがして』からわかるように色々な花や植物が出てくる。そして、拓海と菊子さんの自慢の庭を見ながらティータイムをするなんて羨ましい限り。花が好きな人におすすめの一冊。
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まず、表紙が素敵。こんな素敵な庭で菊子さんのような可愛らしいおばあちゃんが美味しいお菓子と飲み物でもてなしてくれるなんて最高。 だが探偵役は菊子さんではなく、孫で無愛想だけど優しい大学生・拓海。 主人公の高校生・航大が一年前に出会った沈丁花のある家に住む高齢女性を探すという、あま...
まず、表紙が素敵。こんな素敵な庭で菊子さんのような可愛らしいおばあちゃんが美味しいお菓子と飲み物でもてなしてくれるなんて最高。 だが探偵役は菊子さんではなく、孫で無愛想だけど優しい大学生・拓海。 主人公の高校生・航大が一年前に出会った沈丁花のある家に住む高齢女性を探すという、あまりに大まかな手掛かりだけでのミッションに拓海が付き合ってくれたことをきっかけに、二人は様々な謎解きに挑む。 とは言え、学校から少しずつ消える植木鉢や、なぜか植物が上手く成長しない花壇、蔦に覆われた密室といった、ミステリーとしてはささやかなもの。 だがそこには優しさと人の気持ちにきちんと向き合う誠実さがあって微笑ましく読めた。 といっても真面目一方ではなく、友人たちと軽口を言い合う明るさもある。 航大も拓海も友人の凛も、相手が年下であっても子どもであってもいい加減な対応をしたり偏見で見たりせずに対応しているのが良い。 逆に航大や拓海とその親との関係はギクシャクしていて、私も考えさせられた。 最終話の表題作はいよいよそこにスポットが当たる。ドロドロしたりキツイ展開にならなければ良いがと思いながら読んだが、その結末はさて。 航大が園芸男子になる日も近そうだ。 庭仕事は体力も必要だし、案外似合うかも。
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胸があったかい想いでいっぱいに包まれる読後感。 航大と拓海のような友達関係が深まっていくってすごくステキだ。 植物が絡む小さな謎を解いていく過程は、航大と一緒に楽しませてもらえた。 家族とも職場とも違った第三の自分の居場所や人との繋がりって、なかなか出来づらく貴重だ。 ・・・・・・・ 何か夢中になれるような楽しみが見つかればいいのになと思えど、何も変わらない日常の中でどう見つければいいのかなと漠然と思いながら過ごしている今。 菊子さんのちょっとした言葉がとても胸に残る。 『何でもいいのよ。とにかく自分がしたいことをするの。それを探すこと自体、とっても、楽しいと思うわ』 『コツは、少しでも気になったものには積極的に触れてみることね。』 たしかに、気になるっていう気持ちがムクっと出てきても、その次の「触れてみる」って一歩を踏み出すのって何気に面倒くさくなってしまいがち。 だけど、せっかくなのでこの本をキッカケに今年は《積極的に》《ためしに》《触れてみる》をやってみようと決めた。 それを受けて、自分がどう感じるのかを知ることが楽しみだ。 ・・・・・・ 殺人事件が起こらないミステリー。 日常の小さな謎。 連続短編集。
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