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忘らるる物語
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忘らるる物語

高殿円(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2023/03/10
JAN 9784041113929

忘らるる物語

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商品レビュー

3.1

18件のお客様レビュー

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2025/07/09

忘らるる物語 著者 高殿 円 あらすじ 男が女を犯せぬ国があるという。 辺境の王族として生まれ、幸福な結婚をしたばかりの環璃(ワリ)は、突如たったひとりになった。広大な大陸を統べる燦(さん)帝国の次期皇帝を選ぶための籤(くじ)、”皇后星”に選ばれたからだ。一族はすべて皆殺し、...

忘らるる物語 著者 高殿 円 あらすじ 男が女を犯せぬ国があるという。 辺境の王族として生まれ、幸福な結婚をしたばかりの環璃(ワリ)は、突如たったひとりになった。広大な大陸を統べる燦(さん)帝国の次期皇帝を選ぶための籤(くじ)、”皇后星”に選ばれたからだ。一族はすべて皆殺し、産んだばかりの息子を人質に取られ、環璃は候補の王たちと寝るためだけに国々を巡る。絶望の淵に突き落とされた彼女が出会ったのは、触れた男を塵にする力をもつチユギという名の戦士だった……。 女が産み、男が支配する世界を変える「忘れられた物語」とは? 破格のエンタテインメント巨編! 感想 高殿円さんの『トッカン』や『上流階級〜富久丸百貨店外商部〜』が好きで手に取ったのですが、本作はこれらとはまったく異なる世界観で、著者の作品領域の広さに驚かされました。 今回はお仕事小説ではなく、歴史ファンタジーとSF要素が融合したような物語。女性作家ならではの視点で描かれており、設定上は古代風の世界でありながら、女性の社会的立場やジェンダーに関する問題など、現代にも通じるテーマがしっかりと描かれています。 長編であるうえに、独特な世界設定やSF的な展開もあり、1度で物語の全体像を掴むのは少し難しいかもしれません。それでも、単なる異世界ファンタジーとして読むだけでなく、現実世界の問題と重ね合わせて読むこともできる、奥行きのある作品です。 高殿作品のファンはもちろん、骨太な物語やジェンダー観を扱ったフィクションに興味のある方にもおすすめです。

Posted by ブクログ

2025/01/04

すごく難しい本だと言うのが第一印象。 人によっては考え方は違うかも。 男尊女卑と言われればそうかもしれないが、なぜそう言われるのかもっと深いところを追及しているような気もする。 私達は繰り返してるんだろうなとは思うし、それはこれから先も変わらない気もする。 それを知るのはカミに選...

すごく難しい本だと言うのが第一印象。 人によっては考え方は違うかも。 男尊女卑と言われればそうかもしれないが、なぜそう言われるのかもっと深いところを追及しているような気もする。 私達は繰り返してるんだろうなとは思うし、それはこれから先も変わらない気もする。 それを知るのはカミに選ばれた者のみって事なのかな。

Posted by ブクログ

2024/12/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

男女で大きく感想が異なる作品だと思う。 昨今のフェミニズム運動が内包する怒りを、異世界ファンタジーという形に変えて爆発させたような物語。 主人公は夫を殺され、産まれたばかりの息子を人質に取られ、子を産むためだけに見知らぬ国々をまわる。人権が無い。 あまりにも酷い人々に酷い世界だと思ったが、その背後に「彼らは獣の末裔にすぎず、かつて主人であった人々の真似をしているだけ」という大きな皮肉があった。 貴志 祐介の「新世界より」を読んだときの衝撃を思い出した。 幕引きがさっぱりとしているので少し消化不良だが、新たに主人公が王として君臨するのではなくてよかったと思う。

Posted by ブクログ