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また会う日まで
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また会う日まで

池澤夏樹(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2023/03/07
JAN 9784022518972

また会う日まで

¥3,960

商品レビュー

3.8

15件のお客様レビュー

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2024/07/07

朝日新聞連載小説をまとめたもの。作者の親、その叔父世代の話。海軍軍人で天文学者、そして敬虔なキリスト教徒であった秋吉利雄。日露戦争の後、さまざまな軍艦に乗り、順調に昇進。第二次大戦時は戦地には行かず、測量が仕事の水路部に所属する。戦前、ローソップ島での日食の観測にも出ている。キリ...

朝日新聞連載小説をまとめたもの。作者の親、その叔父世代の話。海軍軍人で天文学者、そして敬虔なキリスト教徒であった秋吉利雄。日露戦争の後、さまざまな軍艦に乗り、順調に昇進。第二次大戦時は戦地には行かず、測量が仕事の水路部に所属する。戦前、ローソップ島での日食の観測にも出ている。キリスト教の信条と軍人の仕事とのはざまで悩み続ける。 昭和天皇に、水路部の仕事は平時こそ大切だと言われ、それが戦後、水路部の資料を燃やせという命令を受けた時にこれに抗う決意を後押ししているのが興味深い。平時に使える資料として占領軍にすべてを渡したのだ。 文学、地理、測量、非戦。スティルライフの頃からの作者の作品の来歴が浮かび上がる個人史。読み応えがあった。

Posted by ブクログ

2024/07/06

新聞連載途中に少し読んだので、最初からちゃんと読んでみたいなと読みだしたけれど、さすがの厚さにちょっとゲンナリ。

Posted by ブクログ

2024/05/21

 海軍少将、天文学者、そして敬虔な聖公会のクリスチャンとして人生を全うした秋吉利雄という人の一生を描いた長大な伝記小説。兵学校を卒業し、海軍に入軍したが、その学究的な性格から東大に天文学の学びのため、留学し、海軍水路部に入り、天文学の知識を航海に生かす働きに従事する。1934年1...

 海軍少将、天文学者、そして敬虔な聖公会のクリスチャンとして人生を全うした秋吉利雄という人の一生を描いた長大な伝記小説。兵学校を卒業し、海軍に入軍したが、その学究的な性格から東大に天文学の学びのため、留学し、海軍水路部に入り、天文学の知識を航海に生かす働きに従事する。1934年1月、ミクロネシアのローソップ島での皆既日食の観測を経験。若い日には妻チヨ、そして妹・トヨを産後に失うという悲劇、妹トヨが長男・武彦を孕み、その後・福永末次郎と結婚する場面は実に数奇な場面。作家・福永武彦の誕生秘話だ。後妻ヨ子(よね)との間に産まれた子どもたちがクリスチャンとして成長していく姿も麗しい。讃美歌を歌い、歌詞を想う場面が度々登場するだけでなく。信仰的な会話の場面が頻出し、利雄と親戚一族の熱心な信仰ぶりが感じられた。非戦主義の考えを持ちつつ、戦争の時期を乗り越えたのは、多くの苦労があったと思う。福永武彦が晩年、洗礼を受けたと聞いているので、このような背景は興味深かった。海軍兵学校の同期、加来止男とMとの語らいも場面も戦争の背景を語るのに上手い挿入である。利雄の語りで物語は進み、1947年の利雄の最期の場面は利雄とチヨの長女・洋子が語り手として、「また会う日まで」「主よみもとに近づかん」が歌われたことを語るという感動的なラストだった。またローソップ島での現地民は宣教師を通して信仰を持っており。「また会う日まで」を歌って別れを惜しむ場面も感動的だった。

Posted by ブクログ

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