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頬に哀しみを刻め ハーパーBOOKS
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頬に哀しみを刻め ハーパーBOOKS

S.A.コスビー(著者), 加賀山卓朗(訳者)

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頬に哀しみを刻め ハーパーBOOKS

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ハーパーコリンズ・ジャパン
発売年月日 2023/02/16
JAN 9784596766557

頬に哀しみを刻め

¥1,320

商品レビュー

3.9

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2026/02/04

息子たちが殺された。守るもの、守るべきものだった、親の情愛と慚愧・深い悔恨に突き動かされて父親たちは命を懸ける。 二人の息子が拳銃で撃たれて死んだ。黒人のアイザック(アイク)の息子アイザイア、同性婚の相手白人のデレク。同性を恋人と呼ぶ二人の生き方を父親たちは許さなかった。アイクは...

息子たちが殺された。守るもの、守るべきものだった、親の情愛と慚愧・深い悔恨に突き動かされて父親たちは命を懸ける。 二人の息子が拳銃で撃たれて死んだ。黒人のアイザック(アイク)の息子アイザイア、同性婚の相手白人のデレク。同性を恋人と呼ぶ二人の生き方を父親たちは許さなかった。アイクは結婚の許しを請うアイザイアを締め出してしまった。ドアを閉めた時の怒りの音が今も耳に残っている。 デレクの父バディ・リーは息子の墓が荒らされたことが許せなかった。悲しみと憤怒でアイクに復讐を持ちかける。 彼は無気力にトレーラーハウスに住んでいたが悲しみのどん底から立ち上がろうと思う。病身をおしてアイクを訪ねてくる。 「警察は手ぬるい、二人で犯人を突き止めよう」 だがアイクは一瞬逡巡する。二人の残した最愛の孫がいる、努力と忍耐で築きあげた仕事もある。それを投げ捨てることが出来るか。 ふたりとも刑務所に入った前科がある。しかし有能で優秀な子供たちを深く愛していた。 出所後アイクは、露ほども疑いを持たれないよう細心の注意を払って暮らしてきた、たまに黒人というだけで車を止められ免許証を確認されることもあったが些細なことは耐え忍んだ、今では造園業も社員を抱える会社に育っていた。 しかし今度は墓石が真二つに割られていた。それで決心がついた。 息子たちはリッチモンドのオフィスビルで堅実に仕事をしていた。そして自宅にしているクラブハウスで襲われた。 二人は初めて子供たちの居なくなった家に来て控えめで堅実な暮らしを見た。 「幸せそうだな」「ああ幸せそうだ」 ここで息子たちの家を見た親たちの、悲しみと後悔の深さに泣ける。そして読者も暴力とアウトローたちの世界に抵抗なく入っていく。 アイザックはジャーナリストだった。なにかニュースの手がかりを求めて取材をしていたらしいそれがもとでギャングに襲われたのではないか。 ふたりは息子たちの遺志を汲みニュースの深みを探して真相に近づいていく。それは犯人に確かにつながっている。 最後まで二人は力の限りを尽くして闘う。迫力があり読みごたえがあった。 ノワールでもあり、人種問題、LGBTQについても記述は深い。ストーリーの単なる素材ではなく直面する今について考えさせられる。流血のハードボイルのようで、裏社会に繋がる流れを見せながら、やはり親子の深い情愛と、失ったもの残ったものの悲しみの重さを昇華させるストーリーで、最後まで楽しんで読んだ。

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2025/11/25

『このミステリーがすごい! 2024年版』(宝島社)海外編第1位! 「ミステリが読みたい! 2024年版」(早川書房)海外篇第3位! アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞3冠! MWA賞長篇賞最終候補作! らしい。 ハードなボイルドですね。 ゲイカップルの青年2人が殺され...

『このミステリーがすごい! 2024年版』(宝島社)海外編第1位! 「ミステリが読みたい! 2024年版」(早川書房)海外篇第3位! アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞3冠! MWA賞長篇賞最終候補作! らしい。 ハードなボイルドですね。 ゲイカップルの青年2人が殺されました。 片方の父親は黒人で、昔ギャングみたいなので服役もしてましたが今は足を洗ってます。 もう片方の父親は白人で、やっぱり服役してました。酒飲みです。 警察の捜査が進まないので2人で組んで調べることにしました。 なんだかんだで暴力沙汰になって血が流れていきます。 読みどころはこの2人のコンビの妙味でしょうか。 背景にはゲイの息子を認めたくない父親問題とか、お決まりの人種問題とか、父親の息子に対する愛情とかがあります。 いかにもアメリカって感じのハードボイルド。 2人の父親コンビに魅力を感じるかどうかが評価の分かれ目でしょう。 俺は……、そうでもなかったわ。

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2025/11/24

 昨年のこのミス海外部門で1位だった本作をかねてより読んでみたいと思っていた。犯罪小説だけあって、スピード感、凶暴性に事欠かない読みやすい内容だった。息子たちを殺された父親同士がバディというのも、新感覚。  しかしながら、何か物足りない、もう一捻りほしいというのが正直な気持ちであ...

 昨年のこのミス海外部門で1位だった本作をかねてより読んでみたいと思っていた。犯罪小説だけあって、スピード感、凶暴性に事欠かない読みやすい内容だった。息子たちを殺された父親同士がバディというのも、新感覚。  しかしながら、何か物足りない、もう一捻りほしいというのが正直な気持ちである。展開や心理面に深みがあると、より楽しめたと思う。

Posted by ブクログ