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頬に哀しみを刻め の商品レビュー

3.9

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    3

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2026/03/05

やっと読み終わった。 ハードボイルドなクライムミステリー。LGBTQが背景。脳みそマッチョな黒人と白人の親の復讐劇。 自分があまりこのジャンルをあまり手に取らない理由がわかった(でも刺さったクライムミステリーもたくさんあるんだよ)。こういうのは深みより展開重視なんだろうね。 あと...

やっと読み終わった。 ハードボイルドなクライムミステリー。LGBTQが背景。脳みそマッチョな黒人と白人の親の復讐劇。 自分があまりこのジャンルをあまり手に取らない理由がわかった(でも刺さったクライムミステリーもたくさんあるんだよ)。こういうのは深みより展開重視なんだろうね。 あと全部に「クソ」をつけたりつまらない(失礼)比喩とかも、ちょっと自分には合わないと感じた。

Posted byブクログ

2026/02/04

息子たちが殺された。守るもの、守るべきものだった、親の情愛と慚愧・深い悔恨に突き動かされて父親たちは命を懸ける。 二人の息子が拳銃で撃たれて死んだ。黒人のアイザック(アイク)の息子アイザイア、同性婚の相手白人のデレク。同性を恋人と呼ぶ二人の生き方を父親たちは許さなかった。アイクは...

息子たちが殺された。守るもの、守るべきものだった、親の情愛と慚愧・深い悔恨に突き動かされて父親たちは命を懸ける。 二人の息子が拳銃で撃たれて死んだ。黒人のアイザック(アイク)の息子アイザイア、同性婚の相手白人のデレク。同性を恋人と呼ぶ二人の生き方を父親たちは許さなかった。アイクは結婚の許しを請うアイザイアを締め出してしまった。ドアを閉めた時の怒りの音が今も耳に残っている。 デレクの父バディ・リーは息子の墓が荒らされたことが許せなかった。悲しみと憤怒でアイクに復讐を持ちかける。 彼は無気力にトレーラーハウスに住んでいたが悲しみのどん底から立ち上がろうと思う。病身をおしてアイクを訪ねてくる。 「警察は手ぬるい、二人で犯人を突き止めよう」 だがアイクは一瞬逡巡する。二人の残した最愛の孫がいる、努力と忍耐で築きあげた仕事もある。それを投げ捨てることが出来るか。 ふたりとも刑務所に入った前科がある。しかし有能で優秀な子供たちを深く愛していた。 出所後アイクは、露ほども疑いを持たれないよう細心の注意を払って暮らしてきた、たまに黒人というだけで車を止められ免許証を確認されることもあったが些細なことは耐え忍んだ、今では造園業も社員を抱える会社に育っていた。 しかし今度は墓石が真二つに割られていた。それで決心がついた。 息子たちはリッチモンドのオフィスビルで堅実に仕事をしていた。そして自宅にしているクラブハウスで襲われた。 二人は初めて子供たちの居なくなった家に来て控えめで堅実な暮らしを見た。 「幸せそうだな」「ああ幸せそうだ」 ここで息子たちの家を見た親たちの、悲しみと後悔の深さに泣ける。そして読者も暴力とアウトローたちの世界に抵抗なく入っていく。 アイザックはジャーナリストだった。なにかニュースの手がかりを求めて取材をしていたらしいそれがもとでギャングに襲われたのではないか。 ふたりは息子たちの遺志を汲みニュースの深みを探して真相に近づいていく。それは犯人に確かにつながっている。 最後まで二人は力の限りを尽くして闘う。迫力があり読みごたえがあった。 ノワールでもあり、人種問題、LGBTQについても記述は深い。ストーリーの単なる素材ではなく直面する今について考えさせられる。流血のハードボイルのようで、裏社会に繋がる流れを見せながら、やはり親子の深い情愛と、失ったもの残ったものの悲しみの重さを昇華させるストーリーで、最後まで楽しんで読んだ。

Posted byブクログ

2025/11/25

『このミステリーがすごい! 2024年版』(宝島社)海外編第1位! 「ミステリが読みたい! 2024年版」(早川書房)海外篇第3位! アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞3冠! MWA賞長篇賞最終候補作! らしい。 ハードなボイルドですね。 ゲイカップルの青年2人が殺され...

『このミステリーがすごい! 2024年版』(宝島社)海外編第1位! 「ミステリが読みたい! 2024年版」(早川書房)海外篇第3位! アンソニー賞、マカヴィティ賞、バリー賞3冠! MWA賞長篇賞最終候補作! らしい。 ハードなボイルドですね。 ゲイカップルの青年2人が殺されました。 片方の父親は黒人で、昔ギャングみたいなので服役もしてましたが今は足を洗ってます。 もう片方の父親は白人で、やっぱり服役してました。酒飲みです。 警察の捜査が進まないので2人で組んで調べることにしました。 なんだかんだで暴力沙汰になって血が流れていきます。 読みどころはこの2人のコンビの妙味でしょうか。 背景にはゲイの息子を認めたくない父親問題とか、お決まりの人種問題とか、父親の息子に対する愛情とかがあります。 いかにもアメリカって感じのハードボイルド。 2人の父親コンビに魅力を感じるかどうかが評価の分かれ目でしょう。 俺は……、そうでもなかったわ。

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2025/11/24

 昨年のこのミス海外部門で1位だった本作をかねてより読んでみたいと思っていた。犯罪小説だけあって、スピード感、凶暴性に事欠かない読みやすい内容だった。息子たちを殺された父親同士がバディというのも、新感覚。  しかしながら、何か物足りない、もう一捻りほしいというのが正直な気持ちであ...

 昨年のこのミス海外部門で1位だった本作をかねてより読んでみたいと思っていた。犯罪小説だけあって、スピード感、凶暴性に事欠かない読みやすい内容だった。息子たちを殺された父親同士がバディというのも、新感覚。  しかしながら、何か物足りない、もう一捻りほしいというのが正直な気持ちである。展開や心理面に深みがあると、より楽しめたと思う。

Posted byブクログ

2025/11/09

⭐️5.0 コスビーを初めて読んだのがこの作品で、大ファンに。 中年のダメパパ2人が、殺された息子たちのために立ち上がる復讐もの。 まず、パパたちがスネに傷ありまくり、偏見ありまくりという設定からして、これまでのハードボイルドものとは少々毛色が違う。とにかくヒーロー感もダンディ...

⭐️5.0 コスビーを初めて読んだのがこの作品で、大ファンに。 中年のダメパパ2人が、殺された息子たちのために立ち上がる復讐もの。 まず、パパたちがスネに傷ありまくり、偏見ありまくりという設定からして、これまでのハードボイルドものとは少々毛色が違う。とにかくヒーロー感もダンディ感も皆無。それなのに最後は、めちゃくちゃカッコいいパパたちに泣けてくる。 ストーリーはシンプルながら、人種差別やLGBTという今日的なテーマを下敷きにしつつ、アクションシーンは血で血を洗うようなえげつなさもあり、手に汗握るシーンが続き、読ませる筆致に唸らせられながら、一気読みしてしまった。 次の作品が楽しみな作家さんに出会えた幸せよ。

Posted byブクログ

2025/11/05

「憎しみだ。人は復讐を正義のように語るが、復讐はちょっといいスーツを着た憎しみさ」 黒人の父親、白人の父親、惨殺された息子たち―― 血の弔いが幕を開ける。 後悔、悲嘆、憎悪、復讐・・・亡き息子たちへの懺悔と非情な暴力への怒りが壮絶に描かれ、読んでる内に感情移入してしまう恐ろし...

「憎しみだ。人は復讐を正義のように語るが、復讐はちょっといいスーツを着た憎しみさ」 黒人の父親、白人の父親、惨殺された息子たち―― 血の弔いが幕を開ける。 後悔、悲嘆、憎悪、復讐・・・亡き息子たちへの懺悔と非情な暴力への怒りが壮絶に描かれ、読んでる内に感情移入してしまう恐ろしい作品でした 何より登場人物の圧倒的なキャラクター性が魅力的で、ハードボイルドなオヤジたちの最期を覚悟した復讐劇に痺れました 一つ一つのやり取りの情景が目の前に映し出されるように鮮明に浮かび、手に汗握る大立ち回り!何よりクライマックスは・・・!是非ご自分の目でお確かめ下さい!! (そのまま脚本にもなりそうだし、映画化・ドラマ化してくれないかな。ダメかな。絶対見るんだけどな) この物語の重要なテーマの一つは人種差別やジェンダー、LGBTQ+だと思います。犯罪小説でこうした問題を主眼に置いた小説ってはじめてかもしれませんね。 これまでの人生の大きな価値観を揺さぶられ、戸惑い、間違い、それでも理解を諦めず自分なりの回答を探していく姿が人間くさくてとても良かった・・・! 仮に理解が難しかったとしても、自分の息子である限り、せめて幸せを一緒に喜んであげることができないか、葛藤から彼らなりの答えを導き出していく過程が深く刺さりました・・・同じ立場になったら自分はどうなんだろう。。。 ノワール小説を初めてちゃんと読んだ気がしますが、これはクセになってしまうぞ・・・!なんと恐ろしい・・・!

Posted byブクログ

2025/09/20

白人男性と黒人男性という同性カップルが殺され、2人の父親が復讐のために力を合わせて犯人を探して追い詰めていくというストーリー。 物語の舞台はアメリカで、アメリカで黒人や性的マイノリティはどのような扱いを受けているのか、主人公である2人の父親コンビがそれぞれ自分の息子の性的マイノリ...

白人男性と黒人男性という同性カップルが殺され、2人の父親が復讐のために力を合わせて犯人を探して追い詰めていくというストーリー。 物語の舞台はアメリカで、アメリカで黒人や性的マイノリティはどのような扱いを受けているのか、主人公である2人の父親コンビがそれぞれ自分の息子の性的マイノリティにどれほど理解を示せずに過ごしてきたのか、という苦悩を交えながら速い展開で話は進んでいく。 暴力の場面もあるが、犯人をやっつけてスッキリ爽快・溜飲を下げるのではなく、タイトル通り哀しい物語でした。

Posted byブクログ

2025/09/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

〝ヴァ-ジニア州リッチモンド。 黒人と白人の同性愛カップルが顔を撃ち抜かれ惨殺。 その二人の被害者の父親は、息子が同性愛者という現実を頑なに拒絶していた矢先の惨劇に、深い哀しみと後悔の念に責め苛まれる・・・。 黒人の父親(服役後に庭園管理会社を経営するアイク)、白人の父親(トレ-ラハウスで酒浸りのパディ・リ-)は、犯人捜しに乗り出し、血の弔いが幕を開ける…〟ジェンダーやLGBTQ、レイシストと真正面に向き合い、生半可な妥協を許さず、懺悔と贖罪に身を焦がしながら、血と暴力の復讐に燃える哀しき父親たちの挽歌。

Posted byブクログ

2025/08/26

「なんだか最近心に元気ないな...。なんでだろう...。」と思いつつ、そういえば最近ブクロブを見てなかったなと思い開いたら、なんと年初から記録をつけてなかったことに気づいたズボラ読書家です。やっぱり本を読まないとダメですね、語彙力も感情も乏しくなりがちです。 まずは何か1冊読ま...

「なんだか最近心に元気ないな...。なんでだろう...。」と思いつつ、そういえば最近ブクロブを見てなかったなと思い開いたら、なんと年初から記録をつけてなかったことに気づいたズボラ読書家です。やっぱり本を読まないとダメですね、語彙力も感情も乏しくなりがちです。 まずは何か1冊読まねばと、久々の読書に手に取ったのはこちら「頬に哀しみを刻め」 舞台はThe現代のアメリカ! ジャンルとしてはサスペンスでとある殺人事件を中心に話が進みます。その進んでいく過程で、現代アメリカが直面する、人種だったり属性だったりという問題がハイライトされていくような形です。 私は海外に長く住んでいたような経験は無いものの、アジア人があまりい国や地域に滞在したときの、現地の人たちが無意識のうちに持つ蔑むような視線は経験したことがあります。それを日常的に受けるということは想像するだけで恐ろしいし、そして更に恐ろしいのはその視線に慣れてしまうこと。 この作品特有かなと思ったのは、外形的に恵まれた人種や属性だったら問答無用で幸せなのか?という点にもきちんとスポットライトが当てられている所。 ジャンルとしてはサスペンスだと思われるのと、上述のような社会的問題もはらんでいるので全体的に暗いトーンで進んでいきますが、エンターテイメント性も要所要所で散りばめられていて、飽きずに読めるんじゃないかなと思います。 洋書独特のグロめな描写も無くはないので、苦手な方は注意かもです。 社会に対して大なり小なりネガティブな感情を持ってしまったときに、本の中だけでもスカッとしたい!と思った週末に集中して読む用におすすめです◎

Posted byブクログ

2025/08/18

読書会の課題本。そうでなければ、読まなかったであろう。 何となく映像化を意識した文章の様に感じてしまう。暴力的シーンや、血が出る描写などは生理的に受け付けられない。。。。。結果的にあまりにも狭い人間関係となり、特に最後のシーンはあまりにも出来すぎというか、B級映画のクライマックス...

読書会の課題本。そうでなければ、読まなかったであろう。 何となく映像化を意識した文章の様に感じてしまう。暴力的シーンや、血が出る描写などは生理的に受け付けられない。。。。。結果的にあまりにも狭い人間関係となり、特に最後のシーンはあまりにも出来すぎというか、B級映画のクライマックスって感じにしか思えない終わり方ってのにも違和感を感じながらも、「お決まり事」がもたらす爽快感というか、「正義は勝つ」的な高揚感は得られる。日本語にしたときの違和感がところどころ感じられるのだが、英文を読んだわけではないので訳の良し悪しについては何とも言えない。

Posted byブクログ