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すべての、白いものたちの 河出文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2023/02/07 |
JAN | 9784309467733 |
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すべての、白いものたちの
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商品レビュー
4.2
32件のお客様レビュー
手に取ったきっかけは、ノーベル文学賞受賞と、スピーチの辞退とその理由。信頼できる作家なんだと思った。 いくつかある彼女の作品は、売り切れたりしていて、文庫化したこれだけ、書店で買うことができた。 美しい扉の写真は、本の中にもいくつか挟まれていて、2回目に読み返したときに初めて、そ...
手に取ったきっかけは、ノーベル文学賞受賞と、スピーチの辞退とその理由。信頼できる作家なんだと思った。 いくつかある彼女の作品は、売り切れたりしていて、文庫化したこれだけ、書店で買うことができた。 美しい扉の写真は、本の中にもいくつか挟まれていて、2回目に読み返したときに初めて、そのモノクロの鮮烈さが痛く刺さった。 1回目の通読は、散文のような形式なのですぐに終わる。 いくつかの、詩のような散文のような、「白いもの」にまつわる短い話に時折胸がぎゅっとしつつ。例えば、「みぞれ」という話。 「生は誰に対しても特段に好意的ではない。それを知りつつ歩むとき、私に降りかかってくるのはみぞれ。」 本文を読み終えたときに、何か引っ掛かる。これは、私は今、何を感じているのかな、と。終わった、という気がまるでしないぞ、と。 続けて、作家の言葉を読む。目を見開くように息を呑むように。 更に、訳者の斎藤真理子氏の「補足」を読む。開いた口に手を当てるように。 最後に、平野啓一郎氏の「解説」を読む。紛れもなくこれは小説であり物語であるとわかり、また最初から読み返した、2回。 「生後すぐ亡くなった姉をめぐり、ホロコースト後に再建されたワルシャワの街と、朝鮮半島の記憶が交差する、儚くも偉大な命の鎮魂と恢復への祈り」 文庫の裏表紙にあるあらすじ。確かにそういう物語なんだけれど、それをこんなふうに表現するんだ!できるんだ!と、文学の力を信じて書いている気迫に圧倒された。 65の物語は、どれもひとつひとつ、冷んやりした手触りと存在感がある。独立しているようでいて、薄く確実に繋がる、まるで命だと思った。
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祝ノーベル文学賞受賞。ということで初ハン・ガン。「白」という色の持つイメージを美しく想起させる。訳者のセンスにも感謝。
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文章がわかりやすくて綺麗 文学賞ってもっと難しいのかと思ってたから意外だった 韓国語で読んだらもっとよかっただろうな〜
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