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木挽町のあだ討ち
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木挽町のあだ討ち

永井紗耶子(著者)

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木挽町のあだ討ち

1,870

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2023/01/17
JAN 9784103520238

木挽町のあだ討ち

¥1,870

商品レビュー

4.3

454件のお客様レビュー

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2024/11/11

仇討に隠された真相をミステリー仕立てで紡ぎ出す人情時代小説

江戸木挽町にある芝居小屋の裏手で起こった、武士の特権であり宿命とも言える仇討に焦点をあてながら、仇討の端緒となった父親の死やその子息による仇討に隠された真相をミステリー仕立てで紡ぎ出す人情時代小説である。仇討の場所にあやかってか、物語の章立てが芝居の幕場立てになっているのにまず目...

江戸木挽町にある芝居小屋の裏手で起こった、武士の特権であり宿命とも言える仇討に焦点をあてながら、仇討の端緒となった父親の死やその子息による仇討に隠された真相をミステリー仕立てで紡ぎ出す人情時代小説である。仇討の場所にあやかってか、物語の章立てが芝居の幕場立てになっているのにまず目が留まるが、正体不明の若侍が仇討の現場を目撃した芝居者たちにそのありさまを訪ね歩き、その言問いに彼らが一人語りで答えていく形式で物語は進んでいく。ただ、そこで見られるのは、仇討の実相よりも、当時の社会の底辺を生きる芝居者たちそれぞれの数奇な人生の来し方と気負いのないしなやかな生き様への矜持であった。それらが見事につながり極まってドラマチックで感動的な終幕を迎えることになるが、人間や世の中捨てたものではないという気にさせられると同時に、通常の芝居では脇役や裏方と目される者たちが本作では主役であり、著者による物語の構成と展開の妙に唸らされる。

fugyogyo

2025/02/08

心に染みる時代小説のミステリーというべきか。 登場人物それぞれの優しい人柄に引き込まれ、最後はあっと驚く結末に。 全て語り口調で少し珍しい物語。

Posted by ブクログ

2025/02/05

ある雪の夜、木挽町の衆目の中、仇討ちが行われた。 2年後その顛末を知りたいと、1人の若侍が芝居小屋を訪れる。 歴史小説好きとしては、仇討ちのシーンに違和感を感じていたのですが、最後でその謎が解けました。   タイトルから想像するほど暗い話ではなく、悪所と呼ばれた木挽町に住む人々...

ある雪の夜、木挽町の衆目の中、仇討ちが行われた。 2年後その顛末を知りたいと、1人の若侍が芝居小屋を訪れる。 歴史小説好きとしては、仇討ちのシーンに違和感を感じていたのですが、最後でその謎が解けました。   タイトルから想像するほど暗い話ではなく、悪所と呼ばれた木挽町に住む人々の語る「来し方」が人情味があってよかった。

Posted by ブクログ