商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2023/01/17 |
| JAN | 9784103520238 |
- 書籍
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木挽町のあだ討ち
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木挽町のあだ討ち
¥1,870
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商品レビュー
4.4
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仇討に隠された真相をミステリー仕立てで紡ぎ出す人情時代小説
江戸木挽町にある芝居小屋の裏手で起こった、武士の特権であり宿命とも言える仇討に焦点をあてながら、仇討の端緒となった父親の死やその子息による仇討に隠された真相をミステリー仕立てで紡ぎ出す人情時代小説である。仇討の場所にあやかってか、物語の章立てが芝居の幕場立てになっているのにまず目...
江戸木挽町にある芝居小屋の裏手で起こった、武士の特権であり宿命とも言える仇討に焦点をあてながら、仇討の端緒となった父親の死やその子息による仇討に隠された真相をミステリー仕立てで紡ぎ出す人情時代小説である。仇討の場所にあやかってか、物語の章立てが芝居の幕場立てになっているのにまず目が留まるが、正体不明の若侍が仇討の現場を目撃した芝居者たちにそのありさまを訪ね歩き、その言問いに彼らが一人語りで答えていく形式で物語は進んでいく。ただ、そこで見られるのは、仇討の実相よりも、当時の社会の底辺を生きる芝居者たちそれぞれの数奇な人生の来し方と気負いのないしなやかな生き様への矜持であった。それらが見事につながり極まってドラマチックで感動的な終幕を迎えることになるが、人間や世の中捨てたものではないという気にさせられると同時に、通常の芝居では脇役や裏方と目される者たちが本作では主役であり、著者による物語の構成と展開の妙に唸らされる。
fugyogyo
結末まで下町の人間たちのあたたかさに溢れた最高の大衆文学。久蔵さん夫婦の話はあまりにも切なくて泣いてしまった。自分で道を切り開いていける強い人になりたいなと思った。
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読み始めた当初、どうしてもこの様な形で、一方的に森田座の面々が話しをする構図になっているのかと不思議に感じたが、徐々にそれぞれの芝居における役割が「あだ討ち」に重要な機能を果たすらしいことがわかった。とくに第4幕の久蔵の役割で、そのカラクリがはっきりとした。筆者は、終幕において、...
読み始めた当初、どうしてもこの様な形で、一方的に森田座の面々が話しをする構図になっているのかと不思議に感じたが、徐々にそれぞれの芝居における役割が「あだ討ち」に重要な機能を果たすらしいことがわかった。とくに第4幕の久蔵の役割で、そのカラクリがはっきりとした。筆者は、終幕において、菊之助の口から、「己の想いを貫く難しさも、道理のままに行かぬ割りきれなさも、この世の中には数多くある。それを嘲笑うのではなく、ただ愧じるのでもなく、しなやかに受け止め生きる人々がいる・・・・」。筆者は『絡操り心中』においても、不条理な世の中において、同様の姿勢を持って生きていくべきだと述べていた気がする。異なる考えや思想を、辛い時ほど、困った時ほど受け入れてみるのはどうかと読者に薦めている様に私には感じられた。面白かった。
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