

商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | SBクリエイティブ |
発売年月日 | 2023/01/06 |
JAN | 9784815617684 |
- 書籍
- 書籍
地政学が最強の教養である
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
オンラインストア上の価格と店頭価格は異なります
お電話やお問い合わせフォームでの在庫確認、お客様宅への発送やお取り置き・お取り寄せは行っておりません
地政学が最強の教養である
¥1,870
在庫あり
商品レビュー
4.3
38件のお客様レビュー
「あなたがその国のトップだったらどう考えるか?」をロールプレイングすることが地政学の本質であると、筆者は述べている。 まさしく、シュミレーションゲームCivilizationの世界である。おもしろい。 つまり、自分たちの利益や事情価値観を主張する前に、大国アメリカや、共産国中国...
「あなたがその国のトップだったらどう考えるか?」をロールプレイングすることが地政学の本質であると、筆者は述べている。 まさしく、シュミレーションゲームCivilizationの世界である。おもしろい。 つまり、自分たちの利益や事情価値観を主張する前に、大国アメリカや、共産国中国、専制君主的ロシアの立場になって考えることが、未来予測とその対処に役立つということだ。 これは、「視座を変える力、相手の立場に立つ力」となり、外交に携わっていなくとも重要なビジネススキルとなる。 例えば ロシアは、、以下の特徴を持つ。 ・世界一の国土の広さ(日本の約45倍) ※国土の60%は永久凍土。80%は無人地帯。 ・時差は最大10時間 ・190もの少数民族 ・陸続きの国境線が長く、国土防衛が困難 ・周辺国が14カ国 ロシアの過去、現在の行動を正当化はできないけれども、隣国ウクライナにおけるNATOとロシアの均衡状態が崩れたと判断して起こした根拠や思考回路を理解(not共感)することが、現実的で持続的な平和に繋がる。 【感想】 地政学は世界の未来の運命を読むのに役立つが、絶対の運命ではない。それを乗り越える術はある。 個人は地理による運命の呪縛から逃れられる時代であるし、個人の集団である国家も正しい方向に方向づけることが可能である。 楽観や悲観し過ぎず、ロシアや中国などの隣人を理解していこうと思った。 地位が変わらなくても気候が変わる気候変動時代がやって来ている。人類共通の課題が、持続的な平和をもたらすのではないだろうか。 その際、災害大国ニッポンの防災技術や食料増産技術が、世界のために役立つと信じたい。 【まなび】 ・国家は引っ越しをすることができない。 気候、周辺国、民族性、産業、歴史、統治体系それぞれが地理の影響を大きく受ける。 ・ランドパワーとシーパワー -- ランドパワー -- 国境の多くを他国と接している国々 他国に攻められる前に自ら攻める攻撃的な特徴。 強権国家になることが多い。内なる敵を徹底的に潰す傾向 例:ロシア 中国 ドイツ フランスなど -- シーパワー -- 国境の多くを海に囲まれた国々 貿易などで富を蓄積し、貿易や金融のために法の支配を確立。民主国家になることが多い。 裸の王様は生まれにくいが、短期の人気取りに追われ、長期の目的を安定して目指しにくいし、国民が嫌う政策は実行しにくい。 ランドパワー ほどの攻撃性はないもの シーパワー もこれまで多数他国を侵略してきた歴史もある。 守りやすく、攻められにくいが、兵糧攻めに遭いやすい。※巨大な「島国」アメリカを除く 例:イギリス 日本 アメリカなど ・1位と3位連合で2位を潰す 第1位にある覇権国家は、覇権に挑戦する国 いわゆる第二の国を叩き落としたい。その時に2位の国を落としたいという共通の利益を持つ3位の国を利用する。 アメリカが、日本と組んで、中国をけん制してるのもそれ。 第一次世界大戦にて、イギリスがアメリカと組んで、ドイツを叩いたのもそれ。 ・海を制するものは世界を制する。 世界の物流の95%以上は海路を経由している。 物流が集積する海上の重要航路、海峡(チョークポイント)を軍事力で押さえることで、アメリカの覇権が成り立っている。 ※アメリカが世界に展開する基地は80カ国以上、800カ所を超える。 デジタル情報の99%が海底ケーブルを通じて届いている。
Posted by
近年、行動経済学と共に注目を集める地政学。 その入り口として本書を購読。 地政学に関してあまりピンと来ていなかったが、過去から現在に至る国際情勢を地理の観点から読み解くのが地政学と認識。 現在の国際情勢を国別にその流れをざっと読んでいくことができるので、ファスト教養のように浅く...
近年、行動経済学と共に注目を集める地政学。 その入り口として本書を購読。 地政学に関してあまりピンと来ていなかったが、過去から現在に至る国際情勢を地理の観点から読み解くのが地政学と認識。 現在の国際情勢を国別にその流れをざっと読んでいくことができるので、ファスト教養のように浅くなく、かといって専門書のように深すぎないので、入門編としては良書だと思う。 各章ごとにシーパワーとランドパワー、ハートランドとリムランドという視点で解説してあるが、国ごとの関係性が整理されておらず要点が整理されてないと感じ、何度もくどくどと同じ内容が書かれているところはだるく感じる。 同じ内容が繰り返されるため、頭の中に刷り込み易かったが、「情報」の羅列がメインとなっており、もう少し踏み込んだ著者の知見も欲しいところだった。 また、6つの要素 ①気候②周辺国③民族性④産業⑤歴史⑥統治体系 で考えると良いと書かれているが、それに準じて各国の分析が整理されているわけではないので、分類を打ち出した意味があまりないかな・・・と感じてしまうし、その中に宗教という要素が入っていないのは意外な気がした。 最後に、本文内にちょいちょい挟まれる自慢話も結構な分量を取っており、それなりにうっとおしい。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
2025.1.13読了 一個人では考えられそうで考えられない新たな視点をもらえた本だった。特に印象に残った点は中国の長年の一人っ子政策による戦争への国民の理解の取りにくさ、またやっぱり遊牧民族が強かったこと、それによって中国は強権国家であり続けなければならず、近代遅れていたヨーロッパに追い抜かれたこと。いろんなことが地形や天候に影響を受けてなるべくしてなったもの。これを踏まえて未来にどう活かしていくかがカギであることが明らかだ。
Posted by