商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 光文社 |
発売年月日 | 2022/12/13 |
JAN | 9784334754723 |
- 書籍
- 文庫
郵便局
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商品レビュー
4.5
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
最近、ブコウスキーの長編が河出文庫で一気に復刊して入手しやすくなり、ひととおり備蓄できたが、本作は少し前に光文社で新訳となったもの。最初のブコウスキーとするのに程よい分量と内容。読むまではアウトロー的なイメージを持っていたが、勤務状況は真面目な反面、当時の〇ハラ行為が当然な中への怒りや反攻が多く、現状、ブコウスキーの分身たるチナスキーを応援したくなってしまう。ハラスメントが当たり前の時代の読者と現代のそれとでは、明らかに読み方も違うのだろうが、彼の無頼な生き方にはどこか憧れるし目を離せないし、求心力のある物語だった。チナスキーの物語はたくさんあり、今度は「くそったれ少年時代」を読むつもり(しかし原題に比べタイトルひどいね)。
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これは傑作。 酒に女にギャンブルと、いつものダメ男チナスキー。 配達なんて楽勝。何なら女ともヤれて俺にピッタリの仕事じゃね? と始めた郵便局の仕事。 だが、そんな簡単にいくはずもなくて労働はめちゃくちゃキツい。しかも上司はクソ野郎で、キツい区域を任されたりする。 最悪、辞めちまっ...
これは傑作。 酒に女にギャンブルと、いつものダメ男チナスキー。 配達なんて楽勝。何なら女ともヤれて俺にピッタリの仕事じゃね? と始めた郵便局の仕事。 だが、そんな簡単にいくはずもなくて労働はめちゃくちゃキツい。しかも上司はクソ野郎で、キツい区域を任されたりする。 最悪、辞めちまったらいいんだ。なんて思いながらも、10年以上もそんな仕事を続けてしまう。 かつてはこんなダメな奴もいるんだ、なんて思いながら読んでいたブコウスキー作品。 だが、いつの間にかチナスキーは俺なんじゃねえか? と思いながら読んでいる。 それもあって訳者である都甲幸治の解説も自分ごとのように刺さった。 ブコウスキーは齢50にして運良く抜け出せた。だが、そうでないものは8時間労働から抜け出せない。生活のために死ぬまで働き続けないといけない。 その苦しさが『郵便局』には描かれている。
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8/17 自虐的なユーモアで笑える小説家なのだけど、作者の言葉を深く読み解こうとすると苦しくなってくるね。 厳しい条件に張りつけらられて有無を言わさずこき使われる労働。そんな労働に対するチナスキーの戦いはいつも頼りなく有耶無耶に空に消えていく。もう少しで労働者の仲間入りするっての...
8/17 自虐的なユーモアで笑える小説家なのだけど、作者の言葉を深く読み解こうとすると苦しくなってくるね。 厳しい条件に張りつけらられて有無を言わさずこき使われる労働。そんな労働に対するチナスキーの戦いはいつも頼りなく有耶無耶に空に消えていく。もう少しで労働者の仲間入りするってのに、この本を読んだら嫌になっちゃうよ。でも、自分はブロウスキーのように詩や小説は書けない。ピアノで皆が楽しむ曲をかけない。持たざる者は一日中8時間の労働を衰える迄続けるしかないんだよ。
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