商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 東京創元社 |
発売年月日 | 2022/11/30 |
JAN | 9784488200084 |
- 書籍
- 文庫
ウィンダム図書館の奇妙な事件
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ウィンダム図書館の奇妙な事件
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商品レビュー
3.7
20件のお客様レビュー
大学図書館をめぐる学園ミステリーですね。 ジル・ペイトン・ウォルシュさん(1937ー2020)イギリスのロンドン生まれ。作家。 初読みです。 人物の細かな心模様を実に興味深く描写されています。イングランド東部に広がる沼沢地方の自然の美しさと大学の古風な佇まい。風習やいかにもイギ...
大学図書館をめぐる学園ミステリーですね。 ジル・ペイトン・ウォルシュさん(1937ー2020)イギリスのロンドン生まれ。作家。 初読みです。 人物の細かな心模様を実に興味深く描写されています。イングランド東部に広がる沼沢地方の自然の美しさと大学の古風な佇まい。風習やいかにもイギリスらしい伝統を守る風俗、個人主義の対人関係などがわかりやすい訳で語られています。 日本とは違いがはっきりとしたイギリスの物語は、今までに何人かの作家さんの作品を読んできましたが、ミステリーは久しぶりです。とは言え、読んだのはコナン・ドイルのみで、アガサ・クリスティもチェスタトンも読んでいません。かなり新鮮に読めました。 ケンブリッジ大学の古色蒼然とした学寮セント・アガサ・ガレッジのガレッジ・ナースのイモージェン・クワイを主人公にした、いわく付の『ウィンダム図書館』で起きた殺人事件の真相を解き明かす物語です。 日本とは風習がかなり違う所は、翻訳の猪俣美江さん(英米文学翻訳家)慣れた手腕で、綺麗に訳されていて、心地好く読み進められました。 最後のどんでん返しもですが、イモージェン・クワイのしっかりとした人物が魅力的に描かれていたのが印象的ですね。本をめぐる学園ミステリーを風土も楽しみながら愉しく読了しました。 (この本は、メメさんの本棚登録で興味を惹かれて読んでみました。メメさん、久しぶりにイギリスのミステリーを堪能しました。ありがとうございました。)
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著者 ジル・ペイトン・ウォルシュ(イギリス) 学寮付き保健師<イモージェン・クワイ>シリーズ 1作目「ウィンダム図書館の奇妙な事件」 序盤であまり作品に入り込めず寝かせていた本でしたが、アリ・ブランドンの「書店猫シリーズ」一作目を読み終え、本に関するタイトルのこちらも気になっ...
著者 ジル・ペイトン・ウォルシュ(イギリス) 学寮付き保健師<イモージェン・クワイ>シリーズ 1作目「ウィンダム図書館の奇妙な事件」 序盤であまり作品に入り込めず寝かせていた本でしたが、アリ・ブランドンの「書店猫シリーズ」一作目を読み終え、本に関するタイトルのこちらも気になって久しぶりに本棚より手に取りました。 裏書きに「巨匠セイヤーズのピーター・ウィムジイ卿シリーズを書き継ぐことを託された実力派作家による、英国ミステリの逸品」とあり、少し前にドロシー・L・セイヤーズの「誰の死体?」を読み終えていたので期待値も上がって今回は一気に読了でした。 作品として、面白かったです。徐々に引き込まれていき、後半は夢中になっていました。 序盤の印象はミステリの面より、学生同士の関係性や内面の部分が気に掛かりましたが、三橋曉氏の解説を読み、著者のウォルシュが児童文学の書き手ということで腑に落ちました。 話はケンブリッジ大学のもう一つの図書館(大学の図書館とは別のウィンダム氏によって遺贈された図書館)で、学生の死体が見つかるところから始まります。亡くなった学生は公立校から奨学金で入ったフィリップ・スケロー。 大学の貧乏学寮セント・アガサ・カレッジの保健師イモージェン・クワイは、友人の警察官マイクに頼まれ、彼の死に関係すると思われる5人の学生に話を聴くことにしますが、フィリップを下げすんでいた関係性が明らかになっていきます。そして、2人目の死者が、、、。 貴重な古書が盗まれるというもう一つの事件も交錯しながら、事件は膨らんでいきます。そして畳み掛けるように全てが紐解かれていく終盤は一気に読み終えたくなります! 可哀想なフィリップの死と、そこに残った疑惑の謎を、しっかり解き明かしてくれた主人公のイモージェンと著者のウォルシュのことが好きになりました。 他の作品も読んでいきたいです。
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なんて言ったらよいのか。ヒロインのまっすぐな性格と正義感は好ましかった。でも、ちょっとした悪意と不運な出来事が重なって引き起こされた殺人事件。上手く話はまとまったが、傲慢で不遜な人達が、ろくに反省もせずにのらりくらりと生きのびる。暦のトリック?みたいなものは、後出しジャンケンみたいだが、当時そんな事があったのかとびっくり。
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