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銀二貫 ハルキ文庫時代小説文庫
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銀二貫 ハルキ文庫時代小説文庫

髙田郁(著者)

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銀二貫 ハルキ文庫時代小説文庫

726

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2022/11/15
JAN 9784758445276

銀二貫

¥726

商品レビュー

4.8

30件のお客様レビュー

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2024/11/07

親をを仇討ちで亡くし、大坂天満の寒天問屋の主人に奉納する予定の銀二貫と引き換えに命を救われた武士の子が、商人として成長する姿を描いた人情劇。 苦労して、辛抱して、心に決めた事を叶えてようやっと成功して幸せになった時の 安堵感。 時々読み返したくなります。 舞台である時から随分...

親をを仇討ちで亡くし、大坂天満の寒天問屋の主人に奉納する予定の銀二貫と引き換えに命を救われた武士の子が、商人として成長する姿を描いた人情劇。 苦労して、辛抱して、心に決めた事を叶えてようやっと成功して幸せになった時の 安堵感。 時々読み返したくなります。 舞台である時から随分時代は隔たってしまったけれど、働くということの 精神的な部分を物語が教えくれるようです。 物語からでも、学べるものはあると思う。 ビジネス書のように要約、抽出されたものも大事ですが、物語からは情と機微も一緒に。

Posted by ブクログ

2024/10/15

2024.10.15 読了。 大坂天満の寒天問屋「井川屋」店主の和助が天満宮再建のために寄進するはずだった銀二貫で仇討ちにあい親を亡くした少年の命を救う。助けられた少年は武士の身分を捨て井川屋で丁稚「松吉」として働くことになる。料理屋の娘・真帆との出会い、商人として生きる術、...

2024.10.15 読了。 大坂天満の寒天問屋「井川屋」店主の和助が天満宮再建のために寄進するはずだった銀二貫で仇討ちにあい親を亡くした少年の命を救う。助けられた少年は武士の身分を捨て井川屋で丁稚「松吉」として働くことになる。料理屋の娘・真帆との出会い、商人として生きる術、度重なる困難を乗り越えようとする様を丁寧に綴った時代小説。 江戸時代の商い物の小説は読んだことがあったが舞台が大阪の作品は初めて。最初は言葉使いにも慣れていなかったが、すぐに物語に惹き込まれた。銀二貫という消して安くないお金をどう使うかということが主線にも伏線にも働いていたと思う。火事の多い江戸時代、何度倒れても起き上がる大坂の町と登場人物たちの生き様、仇討ちで親を失った松吉と真帆の立場が似通っていて重なるような気がしてならなかった。 とにかく和助の度量が大きく深くこんな人格を持てたら、たとえ困難にあっても心が折れそうになっても手を差し伸べてくれる誰かが現れたり運良く出逢いに導かれたりするのも納得だし、こんな人間になれたら〜と思わずにはいられない。 その和助に応える様な心を持ち続ける松吉もとても好感が持てた。 お金の有効な(それは損得勘定抜きの心意気の)使い方、生きていく上で人間関係を大切にすることの大きさを感じれ、ありがちな自己啓発本より学びがあり感動もできる作品だった。

Posted by ブクログ

2024/10/03

胸がいっぱい、ティッシュもいっぱい。 時代小説は慣れない言葉使いが出てくるので初めは読みにくさがありましたがそれも数ページのこと。 前半は単調な話が続いていくわりには読ませる文章なので、松吉の成長を心地よく読み耽っていました。 二十二年の年月にわたる物語なので、後半になるに連れて...

胸がいっぱい、ティッシュもいっぱい。 時代小説は慣れない言葉使いが出てくるので初めは読みにくさがありましたがそれも数ページのこと。 前半は単調な話が続いていくわりには読ませる文章なので、松吉の成長を心地よく読み耽っていました。 二十二年の年月にわたる物語なので、後半になるに連れて物語にも厚みが増してきて登場人物たちのこれまでを思って感極まってばかりでした。 和助と番頭さんのユーモアと人情を感じるやりとりが好きで、気づいたら微笑みながら読んでいたこともしばしば。 天災に煩わされながらも大坂の町でエネルギッシュに生きる人々を描いた名作です。

Posted by ブクログ

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