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二人の嘘 幻冬舎文庫
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二人の嘘 幻冬舎文庫

一雫ライオン(著者)

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二人の嘘 幻冬舎文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2022/11/10
JAN 9784344432437

二人の嘘

¥913

商品レビュー

3.8

76件のお客様レビュー

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2026/01/24

途切れ途切れの飛行機雲の様な本 頼りなく、寂しげに連なるその足跡でしか満たせない心がある。 痛みのみならず、繋がってないからこその温かみを含み短時間平等に降り注ぐ。 子供が口の中に入れるには大きすぎるあめ玉に似ている。 外側のざらめが無くなるまではゆったりと静かに、スベスベの...

途切れ途切れの飛行機雲の様な本 頼りなく、寂しげに連なるその足跡でしか満たせない心がある。 痛みのみならず、繋がってないからこその温かみを含み短時間平等に降り注ぐ。 子供が口の中に入れるには大きすぎるあめ玉に似ている。 外側のざらめが無くなるまではゆったりと静かに、スベスベの肌にたどり着いたら泳ぐように動き回り、最後は大きさまでも忘れたように噛み砕く。 1センチの嫌悪感。 薄いと解くか分厚いと解くか。 なんでしょう。分厚さが故の重たささえも心地よい。 古びた半地下の喫茶店で読むには、波長が合いすぎる。 コーヒーを飲んだ後の歯の裏に残る苦味のように、じわじわと浸る謎解きへの姿勢を舌の上で弄ぶ。 猫みたいな目 人を信用しているようで全くしていない 辛口の日本酒をちびちびと口に含み、鼻に通る香りを嗜むよう。終わりが怖い人間には、この本の厚みは安定剤のようで。 のめり込みすぎて痛い。 粘着の強いものが心臓に張り付き、いつ剥がされるかわからない重みが付き纏う。 これが等身大の痛みなのか。 やはり男というのは、期待されるのが好きなのであろうか。 人々に期待され求められ、それに応え生きてゆく。そんな姿ばかりが魅力と捉えられる。 それは、己があるのか。仕事を引退した時、核たるものがあるのか。 目の前の人一人にさえ向き合えない人間が、名ばかりが広がり誇張される人間が。 こんな小娘に気になんてかけないでほしい。 なぜ人は、大事なことを話す時、横にいるのでしょうか。 向き合ってしまえば。目を見てしまう。目を見てしまえば、真実を語りたくなってしまう。 揺れていた足が張り付くほどの強張りが満たす。 感情の昂りをこんなにも芯で感じ取れるとは、思いもしなかった。 悲しみや後悔といった感情の本質は、時に現れるものでなく静かに心に蓄えられているものであって、必要な時に砕けない様に庇ってくれるものなのかもしれない。

Posted by ブクログ

2025/11/11
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

浮気とか不倫ってマスコミでめちゃくちゃに叩かれるけど、どうして他人の恋愛にそこまで躍起になれるんだろうと思う。 もちろん許される行為ではないし自分がしたいとは思わないけど、ただ他人の話に首を突っ込むのはお門違いでは?と思う。 今回の物語はそんな恋心を描いていて、切なすぎる… 事件を発端として惹かれ合う二人、叶わぬ恋、ラスト… 旦那もその母親もゴミのような人間で、現実世界なら絶対に関わりたくない人間。 でもそんな人と結婚してしまった礼子は、言ってしまえばDVを受けているのと同じ状況。 一方で蛭間は全てを失っているが、思いやりのある心は決して失ってなくて、それこそ礼子の求めてるものだったんだなって。 礼子には幸せになってほしい。裁判官や政治家などではなく、もっと心が温まるような世界で。それがたとえ彼女の能力の高さを活かせないものだとしても。

Posted by ブクログ

2025/10/18

プロローグ 場所:熊本 通町筋 時刻:朝 大通りを歩いていると、遠くから鴉の鳴き声がした 振り向くと、そこには漆黒の銀杏城が!  そう、熊本城である 震災前、震災直後、復旧中、そして今日 来る度に、熊本城からは “今のお前はどうなんだ!?”と投げかけられているような気がしてな...

プロローグ 場所:熊本 通町筋 時刻:朝 大通りを歩いていると、遠くから鴉の鳴き声がした 振り向くと、そこには漆黒の銀杏城が!  そう、熊本城である 震災前、震災直後、復旧中、そして今日 来る度に、熊本城からは “今のお前はどうなんだ!?”と投げかけられているような気がしてならない 改めて気を引き締めると、我が戦場へと足を向けた 本章 『二人の嘘』★3 ハッキリ言って主人公が嫌いだ クズ対クズのお話し そもそも礼子は、何故結婚したのだろう!? 家が欲しかったから結婚したと、作中で述べられていたが、そんなものでこの主人公がなびくのか? そこになびいた人間が、自分にも、出世にも、 ブランド物にも、何にも興味がない!? そんなことが、果たしてあり得るのか? 稼げてるのだから、離婚すればいいのにとか! 疑問だらけの雨あられ そして、作者が礼子のことを美しいと書き過ぎ! 感情移入が全く出来ないキャラ設定であった! そう、中盤までは、、、 蛭間との出逢いから、彼女の感情が垣間見れたのが少なくとも救いか まぁ、物語としては面白かったので★4にしようかとも迷ったけど、やっぱり主人公のキャラクター設定に納得いかず★3とした エピローグ 仕事を終え、再び大通りに出ると 当然のように、それはそこに鎮座して 高台から私を見下ろしていた “いつも見ているぞ!” そう、言われてるような気がした 熊本は、10月中旬というのに30℃を超える 真夏日だったが、束の間身震いを覚え襟を正すと、踵を返し、空港行きのバスに飛び乗った!                       完

Posted by ブクログ