商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
| 発売年月日 | 2022/10/07 |
| JAN | 9784022518651 |
- 書籍
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ガリバー旅行記
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ガリバー旅行記
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商品レビュー
4.2
15件のお客様レビュー
約300年も前にこのような面白い作品を書いたスウィフトってどんな人物なんだろうと過去に思いを馳せた。ガリバー旅行記は有名な作品だったにも関わらず、ちゃんと読んだのは初めてだった。小人の国しか知らなかったので、その後の国は驚きの連続だった。人間は立場が変わると、態度も変わってしまう...
約300年も前にこのような面白い作品を書いたスウィフトってどんな人物なんだろうと過去に思いを馳せた。ガリバー旅行記は有名な作品だったにも関わらず、ちゃんと読んだのは初めてだった。小人の国しか知らなかったので、その後の国は驚きの連続だった。人間は立場が変わると、態度も変わってしまうという諷刺表現にぞっとした。自分も傲慢になってしまったり、驕ってしまったりするので、考えされられた。ファンタジーと思っていたが、だいぶ哲学的でもあるのかもしれない。
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※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で借りた本。誰もが知っている有名な本だが、幼い頃に児童用にリライトされた短縮版を読んだことがあるだけで、元の作品を読むのは初。常々読みたいと思ってはいたのだが、先日『バベル オックスフォード翻訳家革命秘史』という小説を読み、この機会に読むことにした。『バベル』を読んだ人ならこの気持ちはわかると思う。 子供の頃に読んだために児童向けの本というイメージがあったのだが、元は全然違った。まずもって500ページもある分厚さに驚く。中身も当時のヨーロッパ、特にイングランドに対する風刺に溢れていて、とても子供向けの本ではない。一体何故この本が児童書として受け入れられたのかが逆にわからなくなった。 主人公はレミュエル・ガリバーという船乗りで、主に船医として航海に携わっている。物語は四部構成で、第一部は小人の国リリパット国、第二部は巨人の国ブロブディングナグ国が舞台。この辺は児童書でも取り上げられる部分だろう。私も小人の国で初めに拘束されてしまう場面は朧気に記憶があった。リリパット人は一般的な人間の12分の1の小ささ、ブロブディングナグ人は12倍の大きさと対比になっていて、洒落っ気が感じられる。 個人的に一番印象的だったのは第三部。Laputaと呼ばれる空に浮かぶ島が登場し、伝統的に「ラピュタ」と訳されていたそうで(本書では「ラプータ」と訳される)、要するにあの有名なジブリ映画「天空の城ラピュタ」の元ネタである。もっともストーリーはまるで違うので名前をここから取っただけだろうが、こんなところにラピュタの元ネタがあったなんてとびっくりしてしまった。 更にはそのラプータに支配されている地上の王国バルニバービというものも登場する。これを聞いて何を思い浮かべるかは人によって異なるであろうが、この「空に浮かぶ島が地上の国を支配している」という構図は数多の創作で見受けられる鉄板ネタみたいなものである。直接的か間接的かはともかくとして、あれもこれもここから着想を得たんだなぁと思うととても感慨深かった。これだけでも読んだ甲斐はあった。 その第三部ではラグナグという別の国も登場するのだが、その国に稀に誕生するストラルドブラグという不死の種族についての話も面白かった。不死ではあるが不老ではなく、体も記憶も何もかもが衰えてしまい、その醜態を目の当たりにした結果ラグナグ国では不死や長寿への願望も消えてしまったという。いかにも本書らしい皮肉の効いた逸話である。最終的には認知症の末期ようになってしまい、それでも死ぬことができない。本書には様々なアイロニーが登場するが、個人的にはこの話が一番秀逸だったように感じる。 ただ著者の真骨頂というか、最も書きたかったのは第四部フウイヌム国の話ではないかと思う。そこでは馬が理性を持った支配者として君臨し、ヤフーと呼ばれる猿人が人類の愚かさの象徴のようにして登場する。特にガリバーとフウイヌム国の主人との会話は風刺が効きすぎているくらいで、戦争・法律・医療・宰相・貴族などなど、それぞれのテーマに対し人間社会への皮肉がこれでもかというほど語られている。著者はよっぽど当時の社会に対して冷めた目で見ていたのだろう。なんなら社会を憎んでいたのではないか、とまで思わせる。最終的にガリバーはフウイヌム国の礼賛者となり、人類をヤフーとして蔑むようにまでなってしまう。 この『ガリバー旅行記』が出版されたのは今から丁度300年前。元は『世界の様々な遠国への旅行記』という題で、創作ではなくノンフィクションの旅行記という形を装って出版されていたらしい。これは7年前に発売された『ロビンソン・クルーソー』と同じ売り方で、要するにオマージュのようなものなのだろう。王室を含めた当時の政権に対する皮肉に満ちた内容だったため、著者名を明らかにしたくないという事情もあったらしい。解説によると、著者ジョナサン・スウィフトは「たまたまアイルランドで生まれたイングランド系の人物」だったらしく、どこに行っても余所者とも言うべき生い立ちの人だったらしい。 本書はその解説も素晴らしく、訳文も読みやすかったのだが、一点だけ、注釈が過剰すぎるように感じた。皮肉に溢れた文章を誤解なく受け取ってもらうために気を回し過ぎたのか、わずかではあるが文章の受け取り方まで誘導するような箇所が散見され、そこだけが少し残念だった。とはいえどちらかと言えばありがたさの方が勝っているので、評価は満点。
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素晴らしいという言葉でしか表現できない作品でした。幼い頃、児童書でガリバー旅行記の小さな国への旅?みたいなのを読みました。面白く、ずっと記憶にガリバーがいましたが、書店でこの本をお見かけし、ついに読了です。 300年読み続けられる歴史の重みを感じつつ、当時の歴史や人間について迫る...
素晴らしいという言葉でしか表現できない作品でした。幼い頃、児童書でガリバー旅行記の小さな国への旅?みたいなのを読みました。面白く、ずっと記憶にガリバーがいましたが、書店でこの本をお見かけし、ついに読了です。 300年読み続けられる歴史の重みを感じつつ、当時の歴史や人間について迫る内容は、自らや自国と照らし合わせてしまい、300年を経ても変わらないものがあるのか。と実感しました。 ガリバー旅行記が、一つの学問として夏目漱石を始め、世界各国で分析されているのを知り、更にこの作品を好きになりました。 この本を読むのは厚くて長く感じるかもしれませんが、300年を紡いできた読者の一員になれたことを誇りに思います。
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