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歴史学者という病 講談社現代新書2670
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2022/08/18 |
JAN | 9784065260975 |
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歴史学者という病
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歴史学者という病
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商品レビュー
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24件のお客様レビュー
歴史学者からの『告発』?!
2023年11月読了。
著者は最近、テレビ等の媒体でもよくお見掛けするし、著作や連載等も楽しんできた一読者であった。
だから本書も「何か歴史学のトリビアが…」くらいの気安さで読み始めたのだが、読んでビックリ!
これは、一人の日本史の歴史学者の嘘偽りない懺...
2023年11月読了。
著者は最近、テレビ等の媒体でもよくお見掛けするし、著作や連載等も楽しんできた一読者であった。
だから本書も「何か歴史学のトリビアが…」くらいの気安さで読み始めたのだが、読んでビックリ!
これは、一人の日本史の歴史学者の嘘偽りない懺悔であり告白であり、尚且つ『このままでは歴史学が形骸化してしまう』と云う告発書ではないか!
「歴史」特に「日本史」と云うものは、小説や漫画で読む分には楽しいものの、「学校の教科」として見れば《年号の暗記ばかりでちっとも楽しくない科目》であるのは、誰一人否定しないと思う。
それでも尚「司馬遼太郎らが書いてるのは大衆文学」等と研究者(専門家)は背を向け、世の若者の好奇心を削いでいる現状を鑑みれば、一般市民が「研究者に期待すること」等も全く無いと思っていた。
しかし本書を読んで、本郷先生の《本気度》に触れ、いつの日か「日本の歴史観」がしっかりと地に根を張る日が来るのではないかと、心躍る様な気分で読み終えた。
システマティックに予算配分したり、上の意向に沿って「英語とIT」を日本史研究のテーマに据えようと思っている文科官僚は、本書を読んで《自分達は国の税金を使って、一体何をしようとしているのか》を国民に正々堂々と説明出来るのか、良く考えて欲しい。
本書は『自分の国の歴史』への責任感を、しっかりと感じ取れる良書である。特に、歴史好きの若い人達には是非読んでいただきたい。
左衛門佐
著者の自伝として読みながら、歴史を扱うとはどういう事かを知ることができる。 時代が変われば歴史も変わるという話は、イギリスの産業革命の有無がイギリスの景気で変わるという話と近い物があって面白い。 歴史において真実の情報だけを集めること、そこからつなげて叙述を作り出すこと。このせめ...
著者の自伝として読みながら、歴史を扱うとはどういう事かを知ることができる。 時代が変われば歴史も変わるという話は、イギリスの産業革命の有無がイギリスの景気で変わるという話と近い物があって面白い。 歴史において真実の情報だけを集めること、そこからつなげて叙述を作り出すこと。このせめぎ合いがとても難しいバランスで安易に新しい発見や面白い解釈を信じてしまう自分としては気をつけねばと思った。
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図書館で借りた。 東京大学の本郷先生の自伝であり、歴史学とは・歴史学者の仕事とは、というものを教えてくれる本でもあり、歴史学会の流派・流儀を知れる本でもあり、戦前から現在にかけて「教育」の変遷を知れる本でもある。 ちょうど難しめの歴史学の本を読もうとしていたので、その前に軽く読む...
図書館で借りた。 東京大学の本郷先生の自伝であり、歴史学とは・歴史学者の仕事とは、というものを教えてくれる本でもあり、歴史学会の流派・流儀を知れる本でもあり、戦前から現在にかけて「教育」の変遷を知れる本でもある。 ちょうど難しめの歴史学の本を読もうとしていたので、その前に軽く読む新書として満足できた。 自分の近い分野に数学科があり、よく「数学が好き・得意だからといって軽い気持ちで数学科に行ってはいけない。別物だからだ」なんて聞くが、歴史学もその面では似ているな、と思った。 また、歴史学者がどんなことをしているのかを垣間見ることができた。本郷先生の人間味がちょいちょい顔を出すのもこの本のスパイス的に楽しかった点。
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