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天幕のジャードゥーガル(1) ボニータC
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天幕のジャードゥーガル(1) ボニータC

トマトスープ(著者)

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天幕のジャードゥーガル(1) ボニータC

792

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 秋田書店
発売年月日 2022/08/16
JAN 9784253264464

天幕のジャードゥーガル(1)

¥792

商品レビュー

4.3

28件のお客様レビュー

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2025/08/30

あたくし、中学生時分に『蒼き狼と白き雌鹿Ⅳ』という歴史シミュレーションゲームにドドドハマりしたことがありまして、それがきっかけのひとつで大学の史学科を選んだくらいの影響を受けまして、なんなら在学中も一番興味があったのはモンゴル帝国史だったりしました。 それから早ウン十年、社会人...

あたくし、中学生時分に『蒼き狼と白き雌鹿Ⅳ』という歴史シミュレーションゲームにドドドハマりしたことがありまして、それがきっかけのひとつで大学の史学科を選んだくらいの影響を受けまして、なんなら在学中も一番興味があったのはモンゴル帝国史だったりしました。 それから早ウン十年、社会人デビューと共にすっかり勉強する習慣がなくなったあたくしはあれだけ覚えた年号もなんもかんも抜け去ってしまいましたが、それでもこの作品はあたくしの意識の奥底に眠る、歴史好きの血を沸騰させてくれたんだ!! まだまだ全然冒頭だし可愛らしい画風に騙されていたけど、めっちゃ丁寧に練られているであろう考証とトマトスープ先生の中世ユーラシア史に対する造詣の深さがうかがえる、非常に読み応えのあるストーリー。 とにかく着眼点が渋い。 歴史を学んでいれば1巻に続く史実の流れは判る通り、チンギス=カンが一代で基盤を築き上げた大帝国は子孫達によってバラバラに解体されやがて消滅という末路を辿るが、その子息達の妃による視点で歴史を捉える試みは大変興味深い。 本作の主人公〈ファーティマ(旧名はシタラ、「星」の意)〉という史実の人物のことは知らなかった(なにかで読んだ気もするがどのみち詳しく覚えていないのでヨシ)のだが、これはもっけの幸い。 これは絶対に事前情報なしで読み進める方が良いに決まっていますね。これから読まれるかたがいらしたら是非、予備知識を入れずにチャレンジしてみて下さいね。 そして、人物については細かくメモを取りながら読む方が良いです。馴染みがない名前ばかりなのでどれが誰の関係者かわからなくなりがちなので。一応巻末に簡潔なチンギス=カン一族略図は収録されておりますが。 さて、このシタラという人物がなかなかに曲者。まず奴隷身分が自分で名前を付けられるという制度に驚いたが、よりによって「星」とは。秀吉の幼名「日吉丸」みたいに権力を手にした後から箔の付く名前を設定したのかな。 運良く学者の家に拾われた為に教養と知識を身につけつつも歴史の大波に翻弄される少女期、まだ何者でもない彼女であるがふと垣間見せる幼い野心にゾクゾクする。そもそもモンゴル軍に殺害されてしまった主人の名〈ファーティマ奥様〉の名を名乗り直している時点でその執念の凄まじさがうかがえるのであるが。p129の「……だったら」以前と以降でまさに別人に生まれ変わった彼女。元々のシタラが持っていた表情はp8の「ニコッ」とした顔だったりファーティマ奥様の息子〈ムハンマド〉を慕うp61の頬を染めた顔だったりと少女相応のものであったのが、後半では隙の無さや烈しさのようなものが感じられる表情が多い。 目的を果たす為「だったら」自分の名や過去くらい、いくらでも捨ててやるわ、みたいな。 これまた良いところで終わるなあ。 さらりと重要人物・幼少期の〈クビライ〉が登場しているのもポイント。 波瀾の気配を醸し出しつつの2巻へ。 ちなみに、いまのところ交戦や占領の描写なんかはかなりマイルド。というよりもそこはほとんど描かれていない。この画風で凌辱とか拷問とか描かれたら…泣いちゃうかも。 7刷 2025.8.30

Posted by ブクログ

2025/05/17

ChatGPTからオススメされてタブレットで一気に5巻まで読了。完結してる作品と指定したはずなのだけど(笑)。 絵柄は昭和感あり。似た顔も多いし耳馴染みのない名前なので?ともなるけれど世界史地図帳を手元に読みたい感じ。これからどうなるかな。

Posted by ブクログ

2025/03/14

ある日モンゴル帝国に攻めいられ、主人を失った奴隷少女が主人公の話。弱いものは虐げられるという、残酷な現実をありありと実感した。 巻末のコラムでイスラム国の文化を知れるのがとても良かった。

Posted by ブクログ