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ほどなく、お別れです 思い出の箱
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 小学館 |
発売年月日 | 2022/07/22 |
JAN | 9784093866484 |
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ほどなく、お別れです 思い出の箱
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商品レビュー
3.6
21件のお客様レビュー
シリーズ3作目。 新キャラ登場。おおうといった感じでしたが、最後は人柄や背景も知れたので良かった。それにやはり売り上げというかお金は切っても切り離せないですからね。生き抜くためには。だから嫌いにもなれなかったんですけど。 美空はもう感じる程度なのでファンタジー要素は1作目と比べ...
シリーズ3作目。 新キャラ登場。おおうといった感じでしたが、最後は人柄や背景も知れたので良かった。それにやはり売り上げというかお金は切っても切り離せないですからね。生き抜くためには。だから嫌いにもなれなかったんですけど。 美空はもう感じる程度なのでファンタジー要素は1作目と比べてもほとんどないですね。成長していく美空の今後も見たいです。
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シリーズ3作目。 今作は葬儀のあり方にスポットライトがあたっていた印象。故人と遺族のエピソードがメインだった今までの作品の方が好みだったかな。 新メンバーの小暮は主張が強くて、坂東会館の良さがなくなっちゃうのでは?と心配してしまった。 彼も訳ありだったようで、ラストでは納得。
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グリーフケアをテーマにしたヒューマンドラマ。 幼い頃から霊感のあった清水美空が、葬儀場「坂東会館」で葬儀に関わることによって、日々成長を遂げていくさまを描く連作短編集。 シリーズ3作目。本編4話とプロローグおよびエピローグからなる。 ◇ 美空は間もな...
グリーフケアをテーマにしたヒューマンドラマ。 幼い頃から霊感のあった清水美空が、葬儀場「坂東会館」で葬儀に関わることによって、日々成長を遂げていくさまを描く連作短編集。 シリーズ3作目。本編4話とプロローグおよびエピローグからなる。 ◇ 美空は間もなく、坂東会館での2度目の冬を迎える。葬儀場にとり冬はいちばんの繁忙期だ。 晩秋のある日、美空は親友の夏海から婚約したことを打ち明けられる。そして、夏海から漆原との仲について水を向けられた美空は、慌てて否定したものの、幸せそうな夏海の姿になぜか複雑な心境になるのだった。(「プロローグ」) * * * * * 本作の柱となるのが、初登場の憎まれ役である木暮千波との対立と融和、そして美空のワンランクアップの成長という2本でした。 柱の1つめの木暮という男。ひどく冷徹でイヤミな男として登場します。 顔に笑みを貼りつけて持論を展開するけれど目は少しも笑っていない。おまけに社長の甥ということで、まさに怖いものなしの状態です。 指導役の椎名は気のイイ性格で木暮より年下ということもあり、まったく抑えが利かないときています。そんな木暮に坂東会館の面々はかなりのストレスを感じていました。 そして木暮の鋭い舌鋒は、ついにワケあり葬儀を担当する漆原にまで向けられるようになり……。 ということで、お約束のようなレギュラー憎まれ役が登場しました。 社長の甥で大手の葬儀会社で働いてい木暮を子どものいない社長が自社に呼び入れたことから、木暮が近々管理職に昇進し、やがて社長へというレールが見えるようです。 利益を上げることこそ第1と考える木暮は、遺族に寄り添いすぎる坂東会館の体制に物足りなさを感じています。 だから当然、口を開けば批判ばかりになるし、特にその象徴たる漆原に対しては辛辣です。 漆原は苦笑するだけで受け流しますが、尊敬する師匠や会館の体制をけなされて美空は黙っていませんでした。 ただ、美空が何度も噛みつくように抗議しても、ことごとく木暮にやり込められては臍を噛むという繰り返しです。 これまでの「坂東会館の葬儀によって遺族は癒やされ美空は成長する」というほのぼの路線から変更したのかなと思って読んでいましたが、やはり長月さんの作り。木暮も悪人ではなかったことが最後になってわかりました。(ε-(´∀`*)ホッ) 2つめは美空の成長。 司会を任された葬儀で、美空はお涙頂戴の過剰なアナウンスをしてしまい、後日クレームを入れられるという失敗をしでかします。 漆原の助言もあり、何のため、誰のための司会なのかを心から理解できたという点で、美空にとっては有意義な失敗だと言えるでしょう。 さらに漆原に対する美空の気持ちに少し進展が見られたのも成長と考えていいと思います。 漆原を疎ましく思う木暮は、年度末で漆原との契約を解除する気満々であり、美空もそれに感づいていました。いざというときには自分も退職し、漆原に付いていく気になる美空。 恋愛感情であることにはまだ気づいていないものの、自分の漆原を慕う気持ちの強さを美空が自覚したことは大きい。木暮の登場はこのためのものだったと考えれば、エピローグで描かれる和解と融和がよくわかります。 最後に作品について、感じたこと。 1作目では結構見られたオカルト的な要素が、本作ではずいぶん控えめになっていました。 第1話で孤独死した老人の思念を美空が聴き取ったことと、最終話で山から転落死した男性の存念を里見が読み取ったことぐらいしかオカルト要素は出てこず、個人的には少しさびしかった。 葬儀ディレクターとしてはまだまだ未熟ながらも天性の霊感を活かして漆原を輔ける美空、という設定の話を読みたいと思っていたからです。 もちろん、美空の力の及ばぬところでは里見の活躍も欠かせないと思います。 ( 個人的には里見というキャラがもっとも気に入っているので。) 長月さんの思いはオカルトやファンタジーにあるのではなく、あくまでも大切な人を亡くした遺族や恋人の物語にあるのだということを、ひしひしと感じた3作目でした。
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