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神様の暇つぶし 文春文庫
803円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2022/07/06 |
| JAN | 9784167919054 |
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神様の暇つぶし
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神様の暇つぶし
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商品レビュー
4
248件のお客様レビュー
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藤子はなぜ全さんを好きになったのか 全さんは、これまで出会った承認欲求と自己愛の塊みたいな女ではなく、よく見せようと取り繕うこともしない荒々しく若い藤子の生命力に惹かれた。 美しい瞬間を切り取って残すことが出来る全さんはそこまでで満足できていた。しかし、自分にはない生命力に惹かれその先を期待してしまった。自分にないものを近くで見たとき、残酷な現実を突きつけられる。互いに求め合うようになると欲が出てしまう。求め合う男女の終わりと始まりが交錯している。全さんが撮った藤子には人間そのものの生々しさが切り取られているのだろう。 当事者から見た物語、第三者が客観的に見た物語。それぞれの物語が完全一致することはない。それは例え当事者同士であっても。みんな自分の物語が正解であると勘違いする。いつだって、自分が正解でありたい。正解にするためには、大切な人だからこそ、自分の物語を話して共有しなければいけない。(人生が終わった後、大切な人と物語を語り合う時間があれば面白いのにな) 神様は全さんなのか、藤子なのか、。 無慈悲な神様の暇つぶしで出会わせた2人の恋の物語なのかもしれない。
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最初は神様は全さんのことだと思っていたけど、全さんから見た藤子でもあり、そして本物の神様の暇つぶしのようにあっさりと終わってしまった一夏だった、ってことなのかな。 実際の恋愛らしいというか… 著名な写真家と親を亡くした子供との30歳差の恋愛がありがちということではなく、美しく描かれるフィクションの中のきちんとした大人じゃなくて、あっさりいなくなって、何もわからないまま終わらせられるところとか。 私もこの出会いになんの意味があるのかとか考えてしまうけど、そんなものは人間が納得したいがためだけに考えられることで、全ては神様の暇つぶしだと思うと納得できる気がした。
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父親より歳上のおじさんと二十歳そこらの女子大生との恋愛なんて、実際にあったら、よく見られなかったり気持ち悪がれたり批判されるようなものだと思うけれど、相手に惹かれて夢中になって依存して、狂わされるという藤子の感情だけで見たらどこにでも転がっている"恋愛"でしかなくて、リアルで生々しくてあ、この感情を私も知っているなと思って胸が傷んだ。甘え下手で大きくて、食べることが好きで美に無頓着で恋愛経験少なくて、自信がなくて、女になってしまうことに嫌悪感を抱く藤子は少し自分と似ているところもあり、恋愛の仕方というか、恋愛に関して共感できる所があった。無精髭で喫煙者で歯は黄ばんでて、怖くて、全体的なオーラが黒ずんでるおじさんのどこが良いんだよと思うのに藤子の目を通して見る全さんはとても魅力的に見えてくるから不思議だし、そのように魅せてくる千早さんが凄い。(かと言って女子大生と関係を持つのはダメだろ…!と突っ込んでしまう冷静な自分が居たことも否めない。私が人の恋愛にあれこれ言う権利はないのだが。)冒頭からもう千早さんの描く文章が好きだなと思ったし、藤子が食べ物を食べてる時の描写なんかはこちらも食べ物をガツガツいってるような勢いと、且つ丁寧さもあって満足感があり引き込まれた。私はちょっと離れたところに座り率直に物を言う、一見冷たくも見えるがあったかいキャラクターの里見が、一番好きだった。記憶は濾されていくし、数秒でも過ぎれば過去になっていくし、生きていくということは、そこには留まっていられないということ。幾多の喪失と別れを経てもなお、全さんが切り取って残したあの夏の一瞬を抱きながら、これからも生きていく藤子の力強さと相変わらずの食欲旺盛さに思わず最後は口角を上げたし、昨日より少し生きることに前向きになれた。
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