商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2022/06/29 |
JAN | 9784065279526 |
- 書籍
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爆発物処理班の遭遇したスピン
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爆発物処理班の遭遇したスピン
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商品レビュー
4
97件のお客様レビュー
表題作の圧倒的論理展開! 最初にあのキラーチューンを持ってこられたから、他のも同じ系統なのかと思ったら全然ジャンルの違うアソート。 それぞれ面白いんだけど、なんかテーマが欲しかったなぁ。 そして他の作品にも通ずる物語の拡げ方は秀逸だけどお片付けが汚い訳じゃないけど雑と言うか...
表題作の圧倒的論理展開! 最初にあのキラーチューンを持ってこられたから、他のも同じ系統なのかと思ったら全然ジャンルの違うアソート。 それぞれ面白いんだけど、なんかテーマが欲しかったなぁ。 そして他の作品にも通ずる物語の拡げ方は秀逸だけどお片付けが汚い訳じゃないけど雑と言うか大味な所も佐藤究氏のお茶目さか。 それでも私が感じた隠れテーマみたいなのを言うと、それぞれ佐藤究氏が好きな古今東西の物語のオマージュをしてるのかな?って薄っすら感じた。格好良く言うとアンサーノベルみたいな。 表題のインパクトが強いだけに、何か共通のわかり易いテーマが欲しかった。
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すごい、なんだこの短編集は。 一編一編がそれぞれ単行本になるぐらい完成された「ミステリ×SF×怪物」の物語。 どれも既視感がなく、目新しいストーリーに読む手が止まらず一編読む度にほっーとため息が出る。
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佐藤究さん、5作品目。 今作品は調べてみると各々別々に発表された全8編の独立短編集。 最高すぎて一度読了してから再度再び読み直した。結局立て続けに2度読んでしまった。どんでん返し系やミスリード系の作品ではたまにあるが、こういう文学的な作品で二度読みは初めて。 まず驚くのはその...
佐藤究さん、5作品目。 今作品は調べてみると各々別々に発表された全8編の独立短編集。 最高すぎて一度読了してから再度再び読み直した。結局立て続けに2度読んでしまった。どんでん返し系やミスリード系の作品ではたまにあるが、こういう文学的な作品で二度読みは初めて。 まず驚くのはその一編一編のクオリティーの高さ。完成度の高さ。 短編作品としては勿体無い、長編で読みたいと思わされる特出したトピック、切り出し方、まとめ方。 凄く新鮮で斬新な切り口、そのリアルが生々しくそして新しく感じられる。 各々の世界へ作者持ち前の知性と脅威で刺激してくる。 素晴らしすぎる。 普段読み終わった本は誰かにあげたり、数冊まとまったら売りにいっているのだが、初めて手元にずっと残しておきたいと思っている。 作中に「江戸川乱歩」に触れる編があったが、佐藤究さんの作品には何処と無く江戸川乱歩作品の佇まいを感じる。時代背景的に戦前の江戸川乱歩作品はノスタルジックな戦前の気品に溢れており、正直上品かつ狂気な時代背景を感じさせられるのだが、佐藤さんの作品は現代を描かれているため乱歩時代より発展した知識と具眼によりその古臭さは全く感じない。最先端の一番鋭利な部分の作品だと。 知的で脅威でリアルで「人間の持つ狂気」を存分に読み取ることができた。 至極の作品。感動。
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