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人間のしがらみ(下) 光文社古典新訳文庫
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人間のしがらみ(下) 光文社古典新訳文庫

サマセット・モーム(著者), 河合祥一郎(訳者)

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人間のしがらみ(下) 光文社古典新訳文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2022/02/15
JAN 9784334754587

人間のしがらみ(下)

¥1,430

商品レビュー

4

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2025/03/31

 ミルドレッドに失恋した主人公フィリップは、新しい恋も始まり立ち直りつつあったが、そんな彼の前に恋人に捨てられたと言ってミルドレッドが現れる。彼女を見てフィリップの感情はまた揺さぶらるのだが、果たして二人の間はどうなるのか、といったところから下巻は始まる。  そして、フィリップ...

 ミルドレッドに失恋した主人公フィリップは、新しい恋も始まり立ち直りつつあったが、そんな彼の前に恋人に捨てられたと言ってミルドレッドが現れる。彼女を見てフィリップの感情はまた揺さぶらるのだが、果たして二人の間はどうなるのか、といったところから下巻は始まる。  そして、フィリップが親しく付き合い、その言動に目を見張ったり、才能に憧れたりした友人たちが、ある者は病に倒れ、また別のある者は夢をあきらめたりして、かつての親密な関係が失われていく一方、医局員として研修をしていた病院で知り合ったことがきっかけで、アセルニー一家との交際が始まり、フィリップは人生の新たな一面に目覚めていく。  そんな中、フィリップは投資の失敗から財産のほとんどを失ってしまい、下宿代も払えず路頭に迷うに近い状況になってしまったが、そんな彼に手を差し伸べてくれたのがアセルニーとその家族であった。その口利きで何とかデパートの婦人服売り場の仕事を見つけたフィリップだったが、果たして彼の人生は、そしてミルドレッドとの関係はいかに、という展開。  ある出来事があって、フィリップは医学校での研修を終え、医師への道を目指すこととなり、そしてある人と二人で人生を送って行こうと決意する。    ミルドレッドに対する気持ちが、若者らしい執着的な愛から、焼けぼっくい的に火がつき、さらに同情、哀れみと変わっていくところは分からないではないが、ミルドレッドの態度に共感を持てないし、齢を重ねてくると、そもそも恋愛部分を読むのがきつくなってくる。  そういった意味では、フィリップが一度零落を経験してからの新しい生き方のところに共感を覚えたし、それこそが本書読後の後味を良くしているのではないだろうか。  ない。訳者あとがきにもある通り、本書はこれまで『人間の絆』というタイトル名で訳されてきたが、「絆」という言葉が”つながり”とか”結びつき”といったポジティブな意味に変わってきているようで、本書の内容からすると確かに”しがらみ”という言葉の方が適当な気がする。

Posted by ブクログ

2023/01/07
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※このレビューにはネタバレを含みます

昨日から読み始めて読了。 上はじかんかかったけど下は次が知りたくていっきによみました。 ミルドレッドに振り回されてなんで? 何回も助けてもらって利用するだけ利用できる人がいる。悲しい。 と思うけどはらはらするけど、それは、スピノザのエチカの第四部人間の束縛について、あるいは感情の力についてに、に基づくものらしい。 常にはらはらしていた。ちょっと最後のサリーのところはうまくいきすぎって感はしたけど。 たくさん回り道して医師免許とるけど、フィリップまだ若いことに驚愕。あとかきにモームとフィリップの年表があって比較も楽しい。モームのほうがフィリップより経験豊富?

Posted by ブクログ

2022/07/09

上下巻読了。 前々から読んでみたかった本だった。新訳が出たので読んでみた。 モームの短編集は読んでおり、シニカルで的確な人間描写に感心したのだが、これもそうで、本当にモームって冷たい人だなと感じた。 面白さという点では、発表当時ベストセラーになったというのも頷けるストーリー運び...

上下巻読了。 前々から読んでみたかった本だった。新訳が出たので読んでみた。 モームの短編集は読んでおり、シニカルで的確な人間描写に感心したのだが、これもそうで、本当にモームって冷たい人だなと感じた。 面白さという点では、発表当時ベストセラーになったというのも頷けるストーリー運びで、特にミルドレッドが出てきてからはページを捲る指が止まらなかった。 ただ、短編は、彼の冷たい観察眼に違和感はなかったのだが、本作では(もちろん意図して)フィリップはビルドゥングスロマンの主人公らしく、ストレートで感情移入しやすいように描こうとしているのに、度々モームらしい人を嘲るような辛辣な意見が描かれ、その溝を埋めることは最後までできなかった。 もしフィリップがモームのような辛辣な人ならファニー・プライスをあそこまで助けないし、クロンショーの最後を看取ることもないだろう。ファニーやクロンショーに何度も手をさしのべるほどの人間なら、あんな冷酷な観察眼は持たない。男性に対しては愚かさと人の良さを描くが、女性に対してはさらに辛辣で、フィリップに尽くしてくれた伯母に対してもひどいものだし、ミス・ウィルキンソンなんか可哀想になるほど。 ミルドレッドに関しては、これ、モデルは男だったんじゃないの?と思った。オスカー・ワイルドも悪い男にメロメロになって全てを失ったが、それに似た体験をモームもしたのでは?と。 翻訳は素晴らしかった。巻末で翻訳者自身も書いているが「ピクチャレスク」に様々な訳語を当てていて、それによって読者もピクチャレスクの概念が理解できるようになっている。 注釈も非常に分かりやすく、満足できる新訳だった。 こういう大作は、私はきちんと把握できるようにメモを取りながら読むのだが、(作家の略歴が載るのはままあることだが)最後に主人公フィリップの略歴まで載っていて、メモ取らなくて良かったじゃん、と思った。本当に親切(すぎる?)。 モームは短編の方がいいな、というのが個人的な感想だが、これはこれで読んで良かった。

Posted by ブクログ