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〈叱る依存〉がとまらない
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〈叱る依存〉がとまらない

村中直人(著者)

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〈叱る依存〉がとまらない

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 紀伊國屋書店
発売年月日 2022/02/04
JAN 9784314011884

〈叱る依存〉がとまらない

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商品レビュー

4.3

111件のお客様レビュー

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2025/12/07

私は叱る事で心地よくなることは全くなく、かえって苦痛でしかない。できれば叱るに近い行為をしたく無い。どうしたら叱らなくても済むように相手に行動してもらうかを考えていた。 15年程前の我が社の体質は、怒って注意をしている事が仕事をしている事の証しのような風潮が蔓延していた。あちこち...

私は叱る事で心地よくなることは全くなく、かえって苦痛でしかない。できれば叱るに近い行為をしたく無い。どうしたら叱らなくても済むように相手に行動してもらうかを考えていた。 15年程前の我が社の体質は、怒って注意をしている事が仕事をしている事の証しのような風潮が蔓延していた。あちこちで怒号が起きている事があった。私はそれを聴いているだけで苦痛であった。その事が反面教師となって今の自分になっている。 しかしながら言っても言ってもできない社員を抱えて、しかも何とか仕事をしてもらわないと困る状況になっていない。しっかりと納得させれば共有できる部下が多く、それでも駄目なら諦めて排除する事ができた環境であった。叱らなければならない切羽詰まった状況というのがあるのだろうか?

Posted by ブクログ

2025/11/05

叱る行為には依存性があり、エスカレートしていく。 児童虐待、DV、パワハラ、加熱するバッシング、誰しも当事者になり得る可能性があるほど身近な問題。それが叱るという行為。人は叱りたい欲求とどう向き合えば良いかに答えを出す一冊。 まず驚きなのは、叱る側の脳には報酬系回路がはたらき、...

叱る行為には依存性があり、エスカレートしていく。 児童虐待、DV、パワハラ、加熱するバッシング、誰しも当事者になり得る可能性があるほど身近な問題。それが叱るという行為。人は叱りたい欲求とどう向き合えば良いかに答えを出す一冊。 まず驚きなのは、叱る側の脳には報酬系回路がはたらき、叱る行為には依存性があるという事実。誰しも叱りたくない。それなのに叱ってしまうから叱ったあとは自己嫌悪に陥ると思っていたが実はそうではなかった。ちなみに本書では叱ることとを「言葉を用いてネガティブな体験(恐怖不安苦痛悲しみなど)を与えることで相手の行動や認識の変化を引き起こし、思うようにコントロールしようとする行為」と定義する。 日本社会では叱ることを過大評価している風潮がある。厳しく躾けないと子供は善悪の判断がつかない、苦しみを乗り越えてこそ一人前に成長できるなど、叱ることを良しとする価値観であふれている。 しかし、叱られる側の脳内回路を解明すると、必ずしも成長に繋がっていないことがわかる。なぜなら叱られる側は闘争か逃走かの状況に陥っており、ほとんどの場合は闘争できないから逃走する。逃げるのではなくその場をなんとかおさめることで頭がいっぱいになる。つまり謝る、反省したふりをする、である。 しかし、これらはあくまで思考停止の状態で行った行為だからまた同じことを繰り返すのがほとんど。そして、また叱られ、何度か同じことを繰り返してやがてやらなくなる。 そして、叱る側の視点で見ると、冷静に言って聞かせるよりも叱る方が即効性がある(ように見える)ため、何度も同じ手を使ってしまう。 やがて、エスカレートし、体罰、虐待、パワハラに繋がる。 まず、私たちは叱ることには本当の意味はないこと、相手の行動を変えることに成功したように見えるがそれは見せかけだけであることを学ぶべき。そして、社会全体にその考えを浸透させ、社会全体で叱るを手放していくべき。 叱ること、怒鳴ることはダメだと書いてある育児本はごまんとあるが、倫理的ではなく脳科学的、合理的な見地から否定されている本書はとても納得のいく理論だった。 子育てをしている以上、叱るをゼロにはできないが依存性があることを肝に銘じてほどほどにしようと思った。

Posted by ブクログ

2025/10/25

この本の直前に川上未映子『黄色い家』を読んでいたので、主人公の花ちゃんが「まさにこれだ」ってなった。

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