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当事者は嘘をつく
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当事者は嘘をつく

小松原織香(著者)

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当事者は嘘をつく

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2022/01/31
JAN 9784480843234

当事者は嘘をつく

¥1,980

商品レビュー

4.2

26件のお客様レビュー

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2025/03/05

毒親論にも適用されうる、回復の物語の外側の生を肯定してくれる一冊。泥沼のような状況下で加害者を「赦す」。一見非合理に見えるこの行動こそが、時間の流れを伴う継続的関係を見据えた、責任を伴ったものであること。こうした言説こそが当事者を救いうるのではないか。タオを生きる我々は割り切れな...

毒親論にも適用されうる、回復の物語の外側の生を肯定してくれる一冊。泥沼のような状況下で加害者を「赦す」。一見非合理に見えるこの行動こそが、時間の流れを伴う継続的関係を見据えた、責任を伴ったものであること。こうした言説こそが当事者を救いうるのではないか。タオを生きる我々は割り切れない曖昧さを抱えるものなのである。

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2025/01/04

すごい本だった。最後まで読んで良かった。 著者については、数年前のNHKの番組が良かったのは何となく覚えている。 先日、講演会があるので図書館で借りた。読み終わらず講演会も終わり、そのまま返却しようかと思った。だが、たまたまフェイスブックで紹介している方があり、気を取り直して読ん...

すごい本だった。最後まで読んで良かった。 著者については、数年前のNHKの番組が良かったのは何となく覚えている。 先日、講演会があるので図書館で借りた。読み終わらず講演会も終わり、そのまま返却しようかと思った。だが、たまたまフェイスブックで紹介している方があり、気を取り直して読んだ。 前半の当事者としての苦しみ、アイデンティティの葛藤はもちろん読み応えがあった。 だが後半の水俣をめぐるくだりは、過去のことになっていた、私自身の人生にとっての水俣に再び出会わせてくれた。私自身のアイデンティティを問い直されるようだった。 そして、仕事がら背負ってしまった支援者というアイデンティティを再考する機会にも。更に数年前から気になっている研究への関心も呼び覚まされる。

Posted by ブクログ

2024/11/28

性暴力被害の当事者と修復的司法研究者の狭間で揺れ動き悩み葛藤しながら、少しずつ前に進みながら自分の言葉・思考を獲得し、私という存在を確立していく姿に読んでいて何度も胸が熱くなった。 後半は研究対象に対してどのような視点・立場で関わっていくかという話が軸になるのだが、それはある題材...

性暴力被害の当事者と修復的司法研究者の狭間で揺れ動き悩み葛藤しながら、少しずつ前に進みながら自分の言葉・思考を獲得し、私という存在を確立していく姿に読んでいて何度も胸が熱くなった。 後半は研究対象に対してどのような視点・立場で関わっていくかという話が軸になるのだが、それはある題材を扱って表現するときに、いかに真摯に勉強し、信念と責任を持って描くかということに通じていると思った。

Posted by ブクログ