商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 集英社 |
| 発売年月日 | 2022/01/19 |
| JAN | 9784087717884 |
- 書籍
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我が友、スミス
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我が友、スミス
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商品レビュー
4
141件のお客様レビュー
「火曜は脚の日だ」と言い切って始まる、女性ボディビルダーが主人公の筋肉小説。ボディビルの事は詳しくないが、単に鍛えるだけでなく、大会に向けての女性ならではの緻密で念入りな準備等興味深かった。何よりも軽いのに味わい深い文章にクスッとさせられた。因みに題名のスミスとはマシーンの名前。...
「火曜は脚の日だ」と言い切って始まる、女性ボディビルダーが主人公の筋肉小説。ボディビルの事は詳しくないが、単に鍛えるだけでなく、大会に向けての女性ならではの緻密で念入りな準備等興味深かった。何よりも軽いのに味わい深い文章にクスッとさせられた。因みに題名のスミスとはマシーンの名前。爽快な読後感を持った。
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※このレビューにはネタバレを含みます
自己流でジムに通い筋トレに励む主人公のU野、ある日トレーナー(O島)からボディ・ビル大会への出場を勧められる。大会では 筋肉だけではなく「女らしさ」も評価される。U野の体は鍛えられていく一方、職場や家族からジェンダー的誤解を受ける。U野はボディビル大会当日、「女性にだけ高いヒールで歩け」というルールへの矛盾と抗議として決勝戦でハイヒールを脱いだのであった。ハイヒールを脱ぐことは、大会そのものの制度への静かだが強烈なアンチテーゼであり、U野がジェンダーから解放された瞬間だった。U野のストイックさは格別だ。⑤
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今まで読んだ石田夏穂作品の中で一番とっつきやすいというかわかりやすい小説だったなと思った。 ラストにハイヒールもピアスも放り出して解放される主人公という展開も、読んでて爽快感があるというか、読んでる自分も解放されたようなスカッと感があり、物語の起承転結としてはっきりとした流れを感じて、だからこそ一番わかりやすいなと思った。 ボディービルという、普通の女がやらないようなことに挑み邁進していったら、化粧に脱毛にハイヒール、女らしい仕草や美しい長髪など、普通以上の『女らしさ』を要求され、違和感を感じながらも大会で勝つために実直にそれらを獲得していく主人公。 本来なら筋肉の仕上がりを競うためのボディービル大会なのに、女だけがステレオなジェンダー観を審査基準に据えられている様には、読んでる私もこいつはおかしいなぁと主人公と一緒にモヤモヤした。 何が『ナチュラル』で、何が『クリーン』なのか、その基準は一体誰が決めて、正しいのだろうか?そういう違和感をふんだんに散りばめ、答えはないけれど、なんとなくおさまった感じのあるラストはいい読後感を与えてくれた。
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