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未来の科学者たちへ
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未来の科学者たちへ

大隅良典(著者), 永田和宏(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 KADOKAWA
発売年月日 2021/11/26
JAN 9784041081471

未来の科学者たちへ

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商品レビュー

4.6

6件のお客様レビュー

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2024/06/28

ノーベル生理学・医学賞受賞者である大隅良典氏と、京都大学名誉教授で歌人としても活躍する永田和宏氏の共著。科学研究の魅力と、研究者としての喜びや挑戦について語られる。若い研究者たちへのアドバイス、前向きな論説が多く、学生には非常に有意義な一冊になると思う。 かつて大企業はどこも中...

ノーベル生理学・医学賞受賞者である大隅良典氏と、京都大学名誉教授で歌人としても活躍する永田和宏氏の共著。科学研究の魅力と、研究者としての喜びや挑戦について語られる。若い研究者たちへのアドバイス、前向きな論説が多く、学生には非常に有意義な一冊になると思う。 かつて大企業はどこも中央研究所というのがあり、大学の先生に匹敵する位の実力のある研究者がいた。会社の利益に直結することだけでなく、様々な基礎価格の研究を行っていた。ところが、どの企業も中央研究所をつぶしてしまった。今もう残している企業はほとんどない。科学に対する「実益」志向がそうさせた。企業に関してはそれでも良いと思うが、大学はそうであってはならない。「利用価値」を先に設定してしまう事で既定路線に沿ったアプローチから逸脱できぬようになることは、損失ですらあるのだろう。 ー ほとんどの人にとって、教科書で習った事は本棚に収めておくべき知識で生活の中で引き出される対象ではないようだ。例えば、肌の張りを保つ効果のあるとされるコラーゲンのエピソードは、科学の知識が生活に密着していないことを如実に示している。摂取したコラーゲンは必ず肉などの他のタンパク質と同様に胃や腸でアミノ酸やペプチドという物質に分解されて吸収される。食べ物としてタンパク質を取るのは体に必要な新たなタンパク質を構成する材料としてのアミノ酸が必要だからである。すべてのタンパク質は遺伝情報に従って、アミノ酸を1個1個つなげることによって構成される。したがって、コラーゲンを飲んだり食べたりしても摂取したコラーゲンがそのまま肌や骨に含まれるコラーゲンに置き換わる事は決してない。 上記は、日常に科学思考が浸透していない事を示す文だ。残念ながら、その通りだと思う。反知性主義とまでは言わないが、ロジカルな理解を放棄すれば、人間は印象論のみで右に倣えとなる。それは極めて危うい事であり、マス操作の源泉ともなる群集心理とも言える。個人としての愚考権は許容しても、集団における最低限の教育ラインは重要だという事だ。対人的な意味だけでは無く、真実に対し、誤ったリンチをしてしまう恐れがある。 ー 何かを知るため、理解するために費やす時間やその長さが大切だと思っている。すぐにわからなければその疑問はずっと頭の片隅に残る。わからない間、想像力が働く。インターネットはすぐに答えを得られるので便利な反面、想像力が働く場面がない。 重要なのは、検索結果ではなく、想像力や結晶化である。刺さる言葉だった。

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2022/07/29

大隅さんは、東大卒、オートファジーの仕組みの解明でノーベル生理学・医学賞受賞。永田さんは、京大卒。やはり京大出身の永田さんは、「おもしろい」を大事にしている。 ・ディスカッションに喜びを見出す。 ・迷ったら「おもしろい」ほうを選ぶ。 ・流行の研究を追わないと決めていた。 ・一番乗...

大隅さんは、東大卒、オートファジーの仕組みの解明でノーベル生理学・医学賞受賞。永田さんは、京大卒。やはり京大出身の永田さんは、「おもしろい」を大事にしている。 ・ディスカッションに喜びを見出す。 ・迷ったら「おもしろい」ほうを選ぶ。 ・流行の研究を追わないと決めていた。 ・一番乗りを目指すのではなくて、人のやらないことをやる。 ・「役に立つかどうか」を気にしすぎる傾向がある。科学は技術と結び付けられてしまっているが、科学を文化にしたい。スポーツ選手の活躍は、「何の役に立つのか」という突っ込みがはいらない。それは文化になっているから。科学もそうなるといい。

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2022/05/30

この本を読んで、大学で若者が豊かな学びができるような、自分が本当に面白いと思えることが研究できるような、そんな環境を整えてあげたいと思った。 著者である二人の研究者は、今の若者に「もっとこうあれ!」とエールを贈る。 一方で、今の教育システム、研究者を取り巻く環境に危機感を抱き警...

この本を読んで、大学で若者が豊かな学びができるような、自分が本当に面白いと思えることが研究できるような、そんな環境を整えてあげたいと思った。 著者である二人の研究者は、今の若者に「もっとこうあれ!」とエールを贈る。 一方で、今の教育システム、研究者を取り巻く環境に危機感を抱き警鐘を鳴らす。 現実には、みんな、毎日を生きるために必死で、今日一日のことで精一杯である。 ずっと先じゃなくて、我が子や孫が大人になる、少し先のことを考えることさえ難しい。 それでも、考えないとダメだと思う。考えて行動を起こさないと。 日本の政治家や官僚は何もしてくれないだろう。未来の日本に向けて舵取りしていくはずの人たち、あなた達はちゃんと進路が見えていますか? 一市民に出来ることはほとんどないかもしれない。でも、考えることは、考え続けることは出来る。 そして機会があれば、小さなことでいい、何か一つ、自分の思い描く未来につながることをやってみよう。 私のアクションはただ終わるかもしれないが、誰かのアクションは大きな動きになるかもしれない。 だから、みんな、考えることを続けよう!

Posted by ブクログ

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