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月夜の森の梟
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月夜の森の梟

小池真理子(著者)

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月夜の森の梟

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2021/11/05
JAN 9784022518002

月夜の森の梟

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商品レビュー

4

75件のお客様レビュー

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2026/07/05

パートナーと死別をした著者の、日々思うこと感じることの全てが詰まった一冊。 赤裸々で、ありのままで、ふさいでても悲しさがぶり返すし、日常に目を向けても、やはり思い出し悲しくなる。 喪失に向き合う、向き合わされる著者の感情に入り込む読了感。なんども涙ぐむ。

Posted by ブクログ

2026/06/30

このご夫婦はおしどり夫婦というより、ソウルメイトというのがしっくりくる。これだけ通じ合える関係だったとすれば、自分の半分を失うような感覚になるだろう。子がいない夫婦の関係は、子という共通項を挟む役割的な立場が抜きになり、よりお互い自身への結びつきが強いのだろうと想像する。同業者と...

このご夫婦はおしどり夫婦というより、ソウルメイトというのがしっくりくる。これだけ通じ合える関係だったとすれば、自分の半分を失うような感覚になるだろう。子がいない夫婦の関係は、子という共通項を挟む役割的な立場が抜きになり、よりお互い自身への結びつきが強いのだろうと想像する。同業者という面でも同志であり、よりお互いへのアイデンティティの理解が深まるのだろう。 自分の経験では結婚前の恋愛期の感情は、子育てや現実の生活をやり抜く上で徐々に薄れ、個と個の純粋な関係から、子や家庭を守る同志のようなものに形を変えていった。相手が何を考え、どんな価値観を持っているかという抽象的な興味よりも、同じ目的を遂行するための実務的なコミュニケーションが優先になってくる。もし夫と2人きりだったら、このご夫婦のように、互いがソウルメイトのような存在でいられたか自信がない。素敵な関係だなと思う。自分たち夫婦はお互いどんな喪失感を味わうのだろうか。失って始めて喪失感に打ちのめされるだろうか。想像してみるが、本当のところ何も分からない。その時になって、心細くとも、たったひとりで、感情と闘わなくてはならないのだろう。 「喪失のかたちは百人百様である。相手との関係性、互いを流れた時間、哀しみの有り様もふくめて、どれひとつとして同じものがない。喪失はきわめて個人的な体験なのだ。他の誰とも真に共有することはできない。」 「死はすべて個別のものだ。喪失の哀しみから立ち直るための理想的な、唯一絶対の方法など存在しない。」 と作者はいう。父を見送った時が思い出された。後悔や罪悪感が込み上げてきた。やるだけやったと思う反面、もっとしてあげられなかったかという感情の錘が、鈍く心を占めた。そして時間が経過し、感情は変化していく。死は誰にでも必ず訪れるイベントであり、子供の頃から何度か誰かの死に触れる経験をしてきたが、確かにその時々で違っていた。事前に想像すらしなかった不思議な感情になる。こんな気持ちになるのかと。準備は出来ないのだ。 「人は老いるにしたがって、いろいろなことが楽になっていくに違いない、と思っていた。だが、それはとんでもない誤解であった。たいていの人は心の中で、思春期だった時と変わらぬ、どうにもしがたい感受性と日々、闘って生きている。」 老熟すれば、仏教の教えのように、変に抗わず、受け入れ、執着や未練を捨てることに長けていくと思っていたが、そんなことも無いらしい。いつか死ぬことを散々理解していても、生に執着し続けるのが人間なのかもしれない。執着は大切な人、愛する人とずっと一緒に時間を共有したいという願いともいえる。 作者の真の愛と喪失の感情は、この本の言葉の何倍も何処かで渦巻いているのかもしれないけれど、自らをナイフで抉るように痛みを言葉に変えてしたためる壮絶な感情との闘いが、浮上の道を照らすことへの一歩になり得るとも感じた。 作者と夫が暮らしてきた自然に囲まれた家の描写が素晴らしく、美しい季節の移ろいが、夫を亡くした後の時間の経過とともに、鮮やかに回想される。四季折々の匂いさえしてきそうな、そのビジョンが映画のように次々に頭の中に再生され、臨場感のある読み口だった。 読後作中に出てくるお二人のインタビューをYouTubeで拝見したのだが、お互いへの愛が溢れていて、ホッコリしたのち、この二人に待ち受ける未来に胸が締め付けられた。 「年をとったおまえを見たかった。見られないとわかると残念だな」

Posted by ブクログ

2026/04/23

朝日新聞連載中に読んでいました たしか週に1回、週末(の朝刊)掲載だったこともあり、なんとなくのんびりした気持ちでしかも明るい朝、コーヒーを飲みながら…… 今回、この本を夜に読んだのですが、印象がだいぶ違って、こんなに悲しい切ない思いが溢れてたんだなぁと 全てが喪失感に繋がって...

朝日新聞連載中に読んでいました たしか週に1回、週末(の朝刊)掲載だったこともあり、なんとなくのんびりした気持ちでしかも明るい朝、コーヒーを飲みながら…… 今回、この本を夜に読んだのですが、印象がだいぶ違って、こんなに悲しい切ない思いが溢れてたんだなぁと 全てが喪失感に繋がってゆくような文章で…どの話にも必ず出てくる、軽井沢の自然や動物たちの描写までもが、著者の心情そのもののように感じました

Posted by ブクログ

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