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月夜の森の梟 の商品レビュー

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72件のお客様レビュー

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2026/03/18

夫、藤田宜永の死。から始まる夫との月日、夫への思いを綴った連載。 『作家が二人』夫婦で直木賞同時候補。受賞作品に決まったのは私。、、、人生においてもっとも喜ばしい瞬間は、その五年後、彼が受賞するまでお預けになった。が印象的だった。『喪うということ』血管が切れそうになる程腹を立てて...

夫、藤田宜永の死。から始まる夫との月日、夫への思いを綴った連載。 『作家が二人』夫婦で直木賞同時候補。受賞作品に決まったのは私。、、、人生においてもっとも喜ばしい瞬間は、その五年後、彼が受賞するまでお預けになった。が印象的だった。『喪うということ』血管が切れそうになる程腹を立ててたのに、今となっては日常のささやかな習慣が遥かに凌駕している。『繭にこもる』繭は家だった。隣の繭からこちらの繭へ。まるであっちの世界からこっちの世界へのように感じた。『悔やむ』二つ折りにされた小さな白いカードには、夫の文字で、私の健康と幸せを祈っている、と書かれてあった。夫の願いを逝ってしまってから知ったことのなんとも言えない感情。 連載だからか、時の流れをしっかりと感じ、同時に悲しみ虚しさ孤独も、積み重なり、薄まり、ただそこに確実にあり、周囲とのズレもできていくのがこうして読んだことで一端でも感じられた、、、そんな作品。

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2026/02/21

最愛の夫を亡くした著者の静かで深い悲しみ。笑える思い出も心温まる出来事も今は思い出の中にしかない。不謹慎かもしれないが、ここまでの伴侶に出会えたことをうらやましいと思う。 静かで豊かな悲しみのエッセイ。

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2026/02/11

歳を重ねると死に触れることも増えてくる。 祖父、愛犬、恩師など私自身も沢山の死を見てきた。思い出を振り返ると温かい気持ちになるがそれに至るまではただ喪失を感じる。 悲しみに効く特効薬はないが唯一時間を重ねること、それしかないのだろうと改めて思う。

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2026/01/28

自分が大切に想っている人間を亡くした時期に読んだ。「ただ、寂しい。」という気持ちがひしひしと伝わってきて切なく、そして共鳴するように僕も全身で寂しさを感じ、それが嬉しかった。心地の良い傷の舐め合いのような感覚

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2025/12/24

時は流れ続ける。止まることのないその流れは残酷なのか、救いになるのか。愛する人を死別で失ったとしても、時間は止まるわけではない。残された者はたとえ独りになったとしても、日々の営みを止めるわけにはいかない。生きていかなければならない。 淡々とした文章からは、自分ではどうしようもでき...

時は流れ続ける。止まることのないその流れは残酷なのか、救いになるのか。愛する人を死別で失ったとしても、時間は止まるわけではない。残された者はたとえ独りになったとしても、日々の営みを止めるわけにはいかない。生きていかなければならない。 淡々とした文章からは、自分ではどうしようもできないほどの喪失と孤独が伝わってくる。 年齢を重ねるごとに、あらゆることを達観し、楽に生きられるようになると信じていた。だが感受性は衰えることなく、幾つになっても耐え難い悲しみというものは襲ってくるようだ。ただ耐え凌ぐしかない。作者はひたすら書くことでその気持ちと向き合おうとしたように思う。 誰しもが経験するであろう死別。わたしは耐えられるのだろうか。孤独や悲しみを正面から受け止めることができるのだろうか。 読む時を選ぶ作品だ。読むこと自体が辛く、読了に時間を要した。

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2025/08/29

ずっと、共に暮らしてきたパートナーとの別れ。 とてつもない喪失感があり、いつになったら癒えるかわからない。 それでも残された自分はただ生きて行くしかない。 小池さんの様々な言葉で綴られた文章が心の中に残る。

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2025/08/06

この世の悲しみランキング堂々の1位は「近しい人との死別」なんだそう。かつ、そいつは極めて個人的であり、他者と比べるものでも、他者がどうにかできるものでもない。 (隙自語)ワイも父と古い友人が死んだ時は色々思うところあったで、よくわからなかった。当たり前だけど物書きさんは自分の心...

この世の悲しみランキング堂々の1位は「近しい人との死別」なんだそう。かつ、そいつは極めて個人的であり、他者と比べるものでも、他者がどうにかできるものでもない。 (隙自語)ワイも父と古い友人が死んだ時は色々思うところあったで、よくわからなかった。当たり前だけど物書きさんは自分の心を見える化するの上手いな。ミートゥー(便乗) 故人にとっての死後の世界やからね、ここは。

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2025/07/12

小池真理子さんの旦那さんが亡くなったエッセイ 喪失感の中での生活を 心を沈めるように書けるのはすごいと思う。 小池真理子さんの小説でも〖死と性〗を感じることは多いけれど、このエッセイはそのどれとも違う感じがしました。

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2025/06/04

私も高原の家にいるような。私の脳内劇場でおふたりのことを見ているような感覚になった。 P171 すべてが変わってしまった後の、心の風景をそのまま言葉に替えていきたくなっただけだった。

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2025/02/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

小池真理子さんが夫の藤田宜永さんをガンで亡くし、その喪失感を綴ったエッセイ。 図書館の福袋「夫婦で作家」で借りた本です。 仲が良い夫婦だったのだなと随所に感じました。 だからこそ喪うかもしれないと思った時、喪った後はつらかっただろうなと思いました。 印象に残った言葉。 「死が迫っている百人の病人とその家族には、百通りの人生があり、百通りの人格、関係性がある。どれひとつとして、同じものはない。死はすべて個別のものだ。喪失の哀しみから立ち直るための理想的な、唯一絶対の方法など存在しない。」 深い哀しみを感じました。 少しでも哀しみが癒えますように。

Posted byブクログ