
商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2021/10/26 |
JAN | 9784087717310 |
- 書籍
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塞王の楯
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塞王の楯
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商品レビュー
4.4
431件のお客様レビュー
著者らしい、優しさと爽やかさと…。
2023年9月読了。 避けていた訳では無いのだが、しばらく積ん読状態だったので、手を延ばしました。 著者特有の爽やかで、思い遣りの有る優しい気風が、読んでいて本当に読書の醍醐味を教えてくれる、本当に直木賞に相応しい傑作だと思います。 徳川幕府に成ってからの綺麗な...
2023年9月読了。 避けていた訳では無いのだが、しばらく積ん読状態だったので、手を延ばしました。 著者特有の爽やかで、思い遣りの有る優しい気風が、読んでいて本当に読書の醍醐味を教えてくれる、本当に直木賞に相応しい傑作だと思います。 徳川幕府に成ってからの綺麗な並びの石垣よりも、豊臣時代のいわゆる「野積み」の石垣の方が、強度も強く、難易度も高かったのは知りませんでした。 てっきり「「綺麗な積み方」の方が強いんだと思い込んでいたのですが、世の中が平和に成り、「強さよりも見た目の良さ」にシフトしていったから、後世の石垣は綺麗なのだと思うと、目からウロコでした。 一方「矛方」である国友衆ですが、「そんなに素晴らしい精度の」鉄砲や大砲が作れていたのか、ちょっと疑問でしたが、このお話にはこれで丁度良いのかも知れませんね。 こんなに精緻な大砲が作れたんだったら、「大坂の陣」の時、どうして家康は南蛮の大砲(仏狼機)を使ったのかなぁ~?って、ちょっと意地悪なことも考えちゃいましたww。 なんて御託はここまでにして、読後感の爽やかさと、「人の生死については、どんな時代も関係無い」と云う、著者の信念も伝わって、大変面白く読み終えました。素晴らしい作品です。
左衛門佐
検品作業に疑問
作品自体は間違いなく秀作。ただ、髪の毛が4本挟まっていたのがとても不愉快でした。検品作業に疑問が残ります。
ちゃんもちゃんも
歴史小説の割には読みやすく一気読みできた。絶対に破られない石垣を作る穴太衆「塞王」の弟子飛田匡介とどんな城でも落とす鉄砲を作る国友衆「砲仙」の弟子国友彦九郎、二人のライバルの話。お互いが信念を持っており破られない石垣を作ることで泰平の世にしたい匡介に対し、強力な武器でお互いが牽制...
歴史小説の割には読みやすく一気読みできた。絶対に破られない石垣を作る穴太衆「塞王」の弟子飛田匡介とどんな城でも落とす鉄砲を作る国友衆「砲仙」の弟子国友彦九郎、二人のライバルの話。お互いが信念を持っており破られない石垣を作ることで泰平の世にしたい匡介に対し、強力な武器でお互いが牽制することで泰平な世を作りたい彦九郎二人の意地がぶつかっており読んでてハラハラした。お互い戦で家族を失っており戦のない世の中を作りたいという気持ちは一緒だけどその過程でぶつかってしまいまさに矛盾対決。二人が激突するのが関ヶ原の決戦前、京極高次が大津にて籠城する時で匡介は自身が大津城の堀を強化した縁もあり頭として穴太衆を率いて籠城するのに対し彦九郎は最新の銃と大砲を持って西軍に与しあい見える。最後の穴太衆の懸vs国友衆の雷破の意地のぶつかり合いは読み応えあった。8メートル級の石垣を一昼夜で完成させるって本当なのか、だとしたらめっちゃすごいことだよな。この籠城戦で京極が西軍4万を数日間踏みとどまらせたからこそ関ヶ原で徳川が勝利できたのかもしれない。そう考えると歴史の分岐点の一つでもあるな。
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