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彼岸花が咲く島
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彼岸花が咲く島

李琴峰(著者)

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彼岸花が咲く島

1,925

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2021/06/25
JAN 9784163913902

彼岸花が咲く島

¥1,925

商品レビュー

3.7

174件のお客様レビュー

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2024/11/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

エンタメ性が薄く、残るのは作者の主義主張を補強するために醜悪化された日本や男、歴史だけ。 島の秘密も、まさかそんな安直なことにはならないだろうという私の予想通りの内容。 主人公の年代を読者に想定してるんだろうけど、彼らに響くものはあるんだろうか。

Posted by ブクログ

2024/10/28

芥川賞っぽい!!台湾の歴史を肌で感じながら生きてきた李琴峰さんにしか書けない作品だ。中国語と日本語の混ざり合った言語(クリル)を想像で作り出せるのも彼女ならでは。架空の島の設定だけど、与那国の歴史を模しているのか?なぜ彼岸花を収穫していたのか、女語を学んでいるのか、最後の最後に全...

芥川賞っぽい!!台湾の歴史を肌で感じながら生きてきた李琴峰さんにしか書けない作品だ。中国語と日本語の混ざり合った言語(クリル)を想像で作り出せるのも彼女ならでは。架空の島の設定だけど、与那国の歴史を模しているのか?なぜ彼岸花を収穫していたのか、女語を学んでいるのか、最後の最後に全てが明らかになり、それが実際の歴史と鼓動した感があり、面白かった!

Posted by ブクログ

2024/09/19

 閉ざされた小さな島で生きる少年少女たちの物語です。  舞台はとある島。周りは海で、外から来たものは全て『ニライカナイ』から来たと思われてしまうほど、外界との関わりが遠い島。そこでは、指導者も歴史の担い手も、女しかなれない。そんな島に記憶を無くして流れ着いた主人公は、年の頃が同...

 閉ざされた小さな島で生きる少年少女たちの物語です。  舞台はとある島。周りは海で、外から来たものは全て『ニライカナイ』から来たと思われてしまうほど、外界との関わりが遠い島。そこでは、指導者も歴史の担い手も、女しかなれない。そんな島に記憶を無くして流れ着いた主人公は、年の頃が同じくらいの女の子に助けられる。島のことを学び、島の暮らしに少しずつ馴染んでいくうち、疑問に思うことがあった。なぜ、ノロは女しかなれず、女語を男が学んではいけないのか。島のしきたり、過去の歴史、ノロしか知らない本当のこと。それらを知った時、彼女たちが見る未来は。  とても民俗学的な楽しみのある一冊でした。  作中には現代の日本語のようで違う英語混じりの『日の本言葉』と、沖縄方言を想起させる『日本語』と、女しか使うことを許されない『女語』という言葉が出てきますが、その言葉の作り自体も謎めいていて興味をそそられます。ノロという指導者かつ歴史の継承者が女しかなれない理由や、女語を男に決して教えてはいけないという掟の理由がまた興味深かったです。  そして最後の余韻もとてもよかった。男だけれど、こっそり教えてもらって女語が使える幼馴染。彼に歴史のことを伝えるのかどうか、これからの彼と彼女たちがどうなっていくのか、希望をもって、期待を向けることができるしめくくりとなっています。  閉ざされた世界で踏み出す一歩は、どこにつながるのかを想像させる、不思議な世界観の物語でした。

Posted by ブクログ

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