商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | KADOKAWA |
発売年月日 | 2021/05/21 |
JAN | 9784041111468 |
- 書籍
- 文庫
准教授・高槻彰良の推察(6)
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准教授・高槻彰良の推察(6)
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商品レビュー
4.1
52件のお客様レビュー
嘘を聞き分ける耳をもつ大学生・尚哉と都市伝説や怪異を研究する教授・高槻のシリーズ6作目。 前作のラストの話で、記憶を失ってから体調を崩していた高槻を心配する尚哉。ちょうど依頼のあった"遊園地のお化け屋敷"の怪異について、普段とは逆に尚哉が積極...
嘘を聞き分ける耳をもつ大学生・尚哉と都市伝説や怪異を研究する教授・高槻のシリーズ6作目。 前作のラストの話で、記憶を失ってから体調を崩していた高槻を心配する尚哉。ちょうど依頼のあった"遊園地のお化け屋敷"の怪異について、普段とは逆に尚哉が積極的に調査に誘うことに。これまでの家族や友人との関係から縁のなかった遊園地を、この機会に楽しむ尚哉とそれを見守る高槻、佐々倉、瑠衣子がほほえましい。怪異の真相もオチが良かった。 「肌に宿る顔」では、高槻の疎遠になっていた従弟・優斗から婚約者の肌に人面瘡ができたと相談がきて、高槻と尚哉が婚約者のもとを訪れることとなる。人面瘡を訴えることになったこの女性が育ってきた境遇がただただ不憫。真相が表には出なかったが、今後両親から軟禁レベルのような扱いを受けるのではと思ってしまう。 「紫の鏡」では、本物の怪異がまた登場する。依頼人・志穂の実家の旅館にあるという"紫鏡"の調査依頼を受けた高槻と尚哉。志穂の母たちは自業自得の部分もあるかもしれないが、取り込まれた人たちがどうなったかが不気味。敵でもあり、味方でもある"もうひとりの高槻"。
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高槻先生のいとこ、優斗が登場。自分に気づいてくれた、高槻先生との記憶を、抱きしめながら生きてきた百合子さん。自分は歪んだ鏡だ。自分をみてほしい。でも、百合子をいつだってみてくれて、心配してくれた未華子さんがそばにいた。「肌に宿る顔」はいい話だった。 高槻先生の中のもう一人は、味方...
高槻先生のいとこ、優斗が登場。自分に気づいてくれた、高槻先生との記憶を、抱きしめながら生きてきた百合子さん。自分は歪んだ鏡だ。自分をみてほしい。でも、百合子をいつだってみてくれて、心配してくれた未華子さんがそばにいた。「肌に宿る顔」はいい話だった。 高槻先生の中のもう一人は、味方なのかもしれない。今回の尚哉はかっこよかった。―ほら。大丈夫だったでしょう 僕が覚えてたから。知れたでしょう
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
長野での祭からの帰還後のエピソード3編。サブタイトルにもある「鏡」がそれぞれの話のキーワードになっていて、一冊をまとめあげる芯になっていたと思う。 「お化け屋敷の幽霊」は長野のショックから高槻先生と深町くんの日常に戻る位置づけのエピソード。皆でワイワイとエンタメを楽しむ姿、大分ほっこりする。やっぱり、ちょっと霊感ありそうな佐々倉さん好きだなあ。「肌に宿る顔」は一転、「天狗様」だった高槻先生の過去に踏み込む。謎や疑念の多い高槻家だけども、いとこの優斗は普通に良い人そうなのが救いだ、と読後感として抱いている。高槻ママの実物も出てきたが、今はそんな感じなのか。今後も登場するのだろうか。 3編目の「紫の鏡」は、ガチの怪異だった。長野のあの後にホンモノがくるとは思わず、密かにびっくり。そして高槻先生の中にいるもう一人に対する、深町くんの解像度が上がっていっている。確かに、何かしら高槻先生に対して執着がありそうなんだよなあ。もう一人と、深町くんとの絡みも今後あったりするのだろうか。なにはともあれ、「記憶の外部メモリ」としての新な関係性に進展した高槻先生と深町くんの物語はどんどん面白くなっていて目が離せなくなっている。
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