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本心
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本心

平野啓一郎(著者)

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本心

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2021/05/26
JAN 9784163913735

商品レビュー

3.9

291件のお客様レビュー

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2026/03/05

「自由死」を希望した母。 それを許せず拒否したまま、事故で母を亡くしてしまった主人公。 母子家庭で一人っ子だからというのもあるとはいえ、母のFVを作るとはなかなかのマザコン…という風に感じる人も少なくはなさそう。 母を亡くしたことがきっかけで、価値観や生き方が変わっていく主人公...

「自由死」を希望した母。 それを許せず拒否したまま、事故で母を亡くしてしまった主人公。 母子家庭で一人っ子だからというのもあるとはいえ、母のFVを作るとはなかなかのマザコン…という風に感じる人も少なくはなさそう。 母を亡くしたことがきっかけで、価値観や生き方が変わっていく主人公を追いかけるストーリー。 その中で社会の格差問題や宇宙観、死生観、母の本心について、将来性、人との関わりなどの問題を多面的に捉えていてリアル。 生きていく上で自分が悩むことや考えなきゃいけないことって誰しも複数ある。 そこが上手く描かれている。 主人公に共感ができるかと言われたら、私はそうでもなかったけれど、母の死をきっかけに変わっていく主人公がどうなるのかは気になって読み終えることができた。 ただ、タイトルになっているメインテーマの本心とは?は私は上手く読み取れず。 その<「上手く読み取れない」もの>としてこの作品を書いたのだとしたら、作者への見方がものすごく変わる。真相は如何に。 10年毎に読み直したら、その都度また感想が変わりそう。 「死こそ、他者と共有されるべき」 この言葉にはハッとするものがあった。

Posted by ブクログ

2026/02/23

主人公が宇宙の仮想空間を体験する場面を何度も読んだ。宇宙レベルでは自分の出生から死亡なんて気付きもしないくらい一瞬で、元素レベルで散り散りとなりまた新たな何かに生まれ変わったり変わらなかったり。いずれ地球も滅亡し、そしてまた宇宙を漂う。 「生死」の解像度が高く、哲学的な域。 最愛...

主人公が宇宙の仮想空間を体験する場面を何度も読んだ。宇宙レベルでは自分の出生から死亡なんて気付きもしないくらい一瞬で、元素レベルで散り散りとなりまた新たな何かに生まれ変わったり変わらなかったり。いずれ地球も滅亡し、そしてまた宇宙を漂う。 「生死」の解像度が高く、哲学的な域。 最愛の母の死を受け入れられない主人公がバーチャルフィギュアで「母」を作り孤独の穴を埋めようとするが、結局は他者との出会いや自分のルーツ、母との関係性の再構築みたいなところで自問自答や葛藤を繰り返して少しずつ前進していく。 劇的なハッピーエンドが待っているわけではないが、頭の霧が晴れたように進むべき道を見つけていく終わり方は希望があって良い。

Posted by ブクログ

2026/02/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

難解だった。 とりわけ朔也の思考や葛藤がとても深く、朔也の本心をあれこれと考えながら読んだ。 未来における格差社会は今現在よりもとても大きくて、それを朔也や三好を苦しめる。 イフィーの存在がとても光り輝いて眩しく感じたが、そんな彼にも人にはなかなか理解されない苦しみが。 本心って難しい。 自分の本心さえも時としてわからなくなるということを、主人公朔也の感情の動きで嫌というほどに思い知った。 三好への自分の本心でさえも押さえつけてしまう朔也の感情が切なかったり、疑問に感じたり、 またそれが朔也の優しさなのかと私の心も振り子のように揺れた。

Posted by ブクログ