商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
発売年月日 | 2021/04/16 |
JAN | 9784003751329 |
- 書籍
- 文庫
ペスト
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ペスト
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商品レビュー
4
14件のお客様レビュー
洋書特有の読みにくさがある。オランの街を襲った悲劇と市民の行動については、コロナ禍を経験したために理解できるものの、コロナ前に読んでいたらよく分からなかったと思う。 ペストの詳細や克服法についてはあまり載っていないし、小説として読むには事実を淡々と記載しているばかりなので、人には...
洋書特有の読みにくさがある。オランの街を襲った悲劇と市民の行動については、コロナ禍を経験したために理解できるものの、コロナ前に読んでいたらよく分からなかったと思う。 ペストの詳細や克服法についてはあまり載っていないし、小説として読むには事実を淡々と記載しているばかりなので、人にはお勧めしにくい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
一人一人が違う視点からペストに立ち向かっていくのが印象的だった。 「しかし、自分一人が幸福になることは、恥ずべきことかもしれないんです。」 どうにか街を出て恋人に会いに行こうとし続けたランベールの考えに変化が生まれた瞬間。 「向こうに残してきた彼女を愛するにも邪魔になるに違いないんだ。」 物語の終盤に、ペストの終結に無邪気に喜んでいる人と裏腹に、愛する人を失っている人も存在するということに気づいているランベール。その後彼女とどうなったかは描かれていないが、以前のように彼女を愛することは出来なくなっていると思う。 「愛というものは、決してそれ自らの表現を見出し得るほどに力強いものでは無いことを、知っていた。その結果、母親と自分とはいつまでも沈黙の中で愛し合っていくだろう。」 愛を明確に言語化することはできないということ。愛をいくら言語化しようとしても、相手に全てをそのまま伝えることはできない。人間は決してひとつになれない。 文体が難しい。もう1回読みたい。
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コロナが何者か分からなかった頃、2ヶ月ほどが外出自粛を命じられ、どこにも出かけることができず、また、誰かに会うこともできない辛さを知っている私たちにとって、共感できる部分は多かったように思う。また、見えないものとの闘いは、恐怖心を募らせると共に、人間を支配していくということを感じ...
コロナが何者か分からなかった頃、2ヶ月ほどが外出自粛を命じられ、どこにも出かけることができず、また、誰かに会うこともできない辛さを知っている私たちにとって、共感できる部分は多かったように思う。また、見えないものとの闘いは、恐怖心を募らせると共に、人間を支配していくということを感じ、感染症の種類は違えど、同じような環境に置かれた人は同じようなことを思うのだと痛感した。もし、今後また異なる感染症が流行した時にもう一度読みたいと思う本であった。
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