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ペスト 岩波文庫
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ペスト 岩波文庫

アルベール・カミュ(著者), 三野博司(訳者)

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ペスト 岩波文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2021/04/16
JAN 9784003751329

商品レビュー

3.9

21件のお客様レビュー

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2026/01/04

家族に医師がいることもあり、序盤の不穏な描写で一気に引き込まれた 恐怖に取りつかれながらも猛威を振るう未知の細菌に立ち向かい、疲弊し、絶望を認識する感覚まで摩耗する医師の姿に加え、混迷する行政、積み上がる死亡者数の統計など、まだ記憶に新しい既視感に満ちている

Posted by ブクログ

2025/12/14

この作品は、その内容から新型コロナウイルスという歴史的出来事と何かと関連づけられていた印象があり、もちろんそれに際してこの作品を読むのは素晴らしいきっかけだろうが(それももう過去の話になりつつあるが)、カミュは、この本の中で「ペスト」という主題を決して「ペスト」そのものに限定せず...

この作品は、その内容から新型コロナウイルスという歴史的出来事と何かと関連づけられていた印象があり、もちろんそれに際してこの作品を読むのは素晴らしいきっかけだろうが(それももう過去の話になりつつあるが)、カミュは、この本の中で「ペスト」という主題を決して「ペスト」そのものに限定せず、一貫してそれを抽象としての災禍として描いている(これはもちろん時代とともに変わり、今こうしてこの作品を楽しむことができるのも、「ペスト」つまりは、災禍がいつの時代にも存在する普遍的なものである証拠であるように思える。)。 また、作中では、「不条理」、またそれに対する「反抗」という、カミュ作品を通して一貫しているテーマに沿って、オランの人々の持つ追放と別離の感情や、それぞれの正義・信条についての描写が素晴らしく、新訳ということもあってか、非常に読みやすかった。 訳について特筆するならば、グランが執筆している小説の訳についてで(旧訳と比較はできないが)、フランス語から日本語へ違和感なく、原文の魅力が想像できる様な訳となっており、大変感動した。 物語の中ではペストを神の懲罰と解し、神に対し向き合うべきだと説く人間がいる一方、主人公の医師リユーは目の前の課題(もちろん医師であるリユーにとっては「人々の健康」という最大の問題)こそが重要であると捉え、神を信じないそのリアリスト的な考えから、ひたすらに、そして"誠実に"その職務に向き合っていた。(この神の立場についてはニーチェの「神は死んだ」という言葉に集約している(?)) そのことは、誤解を恐れずにいうならば、意味もなく、時に残酷で、まさしく"不条理"なこの世界において、我々は神やそれに類する非現実的な希望を抱くことなく、しかし、そうであるからと言って、決してニヒリズムに陥るのでなく、「ペスト」(もちろん抽象として)が存在するようなこの不条理な世界を受け入れ、目の前のどこまでも現実的で、神のそれとは比較にならないほど小さな希望を持ち、毎日をただ"誠実"に生きるということ。 それこそが不条理への反抗であり、そのような人間ーつまり「ペスト」に当てはめて言うなれば、壁を出ずにペストと闘う人間ーであるべきであるというメッセージを含んでおり、カミュは「ペスト」を通して、そのことを強く伝えたかったのではないかと思う。

Posted by ブクログ

2025/09/22

新型コロナウイルス感染症の流行事を本当に思い出す。まるで予言のような書である。感染症に対する人類の考えや対処法の根本はこの本が出版された時から変化してないことが良くわかる。コロナ禍の記憶が徐々に薄れつつある中で、それらを忘れないためにも必読書だ。

Posted by ブクログ