商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2021/04/15 |
| JAN | 9784103396529 |
- 書籍
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計算する生命
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計算する生命
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人間の本能的には数学の能力を持ち合わせていないが故、指や石を使って数を外部化するところから始まり、のちに算用数字という画期的な数学の道具が誕生した。 この導入からまず引き込まれた。 計算によって人工生命が誕生するところまでの数学の歴史を紐解く本であったが、特にカントが登場したことが驚きだった。(結果的にカントが提唱した数学における論理的でも経験法則でもない【直観】は乗り越えられるが) 最後の、人間は計算による認識の大胆な拡張とともに、自律的な思考と行為による意味の生成を続けていく必要がある計算する生命だという締めがタイトルの伏線回収とメッセージを兼ねていて綺麗だった。
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’日常生活において、概念の意味を、根本的に書き換える必要に迫れられることなどまずない。量とは何か、空間とは何か、時間とは何か、数とは何か。漠然とであれ、私たちはそれなりにわかったつもりで生きているからだ。しかし、日常における概念の安定性は、私たちが仮説の仮説性に無自覚であることの...
’日常生活において、概念の意味を、根本的に書き換える必要に迫れられることなどまずない。量とは何か、空間とは何か、時間とは何か、数とは何か。漠然とであれ、私たちはそれなりにわかったつもりで生きているからだ。しかし、日常における概念の安定性は、私たちが仮説の仮説性に無自覚であることの裏返しでもある。 たとえば、「空間には『距離』がなくてもいいのではないか」などいちいち日頃から疑っていたら、生きるのが大変で仕方ない。私たちはある程度惰性化した思考の習慣と、意味の固定した概念に守られて生きている。こうした常識的な知は、日常の限られた文脈のなかでは頼りになるが、ひとたび既知の文脈を離れたときには、通用しなくなることもある。 … 数学は、単に与えられた概念から出発して推論を重ねていくだけの営みではないのだ。人は、既知の概念に潜む仮説性を暴き、そこから新たな概念を形成できる。数学はただ厳密で確実な認識を生むだけではなく、誰も知らなかった未知の概念を生み出していくことができるという意味で、きわめて創造的な活動なのである’ 行為に対して、目的と意図が付いてくる。数学が紡いできた概念こそ行為によって拡張され続けてきたものだとこの本は示している。認識の転倒がはじめにあることに気づくことだ。規則が先立ってこそこの世界が現象するのだという’概念’では、’人’に迫ることはできない。規則に従うということはただ1つの実践にすぎない。人は直観する。それは身体を用いながら、生きることに蓄積していく経験に基づいている。自らの行為、それを振り出した先にはじめて、振り返ることでそこに存在しているかもしれない意図と目的を捉えることができるようになる。直観に依拠すことなく、論理だけによって数(現象)を規則付けることができるとしたフレーゲが、判断の分析によって概念を形成するというイメージを直観したことに、その概念は着想しはじめているのだと映る。 人間の知性は単なる計算ではないと、人工知能を作ることで分かってくる。「知覚」した瞬間にただちに「行為」すべきだとロボットは教えてくれる。私たちは’状況に埋め込まれたもの’なんだと知る。この身体を用いて世界に参画し続けることが生命になる。生きていること分析し、経験という歴史を総合することで、概念を更新していく。そうやって人は、世界を捉え直し続け、自らを拡張してきたのだ。
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やっと読めた 執筆中に開催されたオンラインの講座での内容を思い出しながら読みました。 そのとき取ったノートも見ながら読んだので余計にわかりやすかったけど、後半、もう少しページを割いてでも丁寧に進めてほしかった? やや唐突に感じてしまいました。
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