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戻ってきた娘
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戻ってきた娘

ドナテッラ・ディ・ピエトラントニオ(著者), 関口英子(訳者)

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戻ってきた娘

1,980

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2021/03/25
JAN 9784093567220

戻ってきた娘

¥1,980

商品レビュー

3.8

13件のお客様レビュー

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2025/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

13年間も実の娘として育てた後、物を返品するかのように、娘を極貧の実家族へ戻すなんて、、、13年間の愛情や愛着はどこへ消えるのか。主人公が新しい環境で、実の親兄弟から厄介者のように扱われる様は読んでいて心が痛む。実母も「戻ってきた娘」をどう扱って良いかわからない。無邪気で、まっすぐで、時には頼りになる妹アドリアーナの優しさ賢さには胸を打たれる。彼女の存在に、主人公「わたし」だけじゃなく私自身も救われた気がする。姉妹のその後を描いた続編もあるようなので、翻訳本が出れば読んでみたい。

Posted by ブクログ

2024/08/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすく、すぐ読み終えた。 13歳で実の母親がいることを知り、またそこへ戻される少女。さらには戻された先は、今までの裕福で不自由など知らない世界とは真逆の子供でごった返す貧困家庭。ベッドは妹と共有で、お漏らしと汗の匂いが充満する寝室で床に就く日々。帰ってきた娘に関心を寄せる様子もない両親。ただでさえ混乱する状況なのに、行った先がさらに悲観の波を高くする。 お母さんは元気になっていつか迎えに来るという考えに希望を託し、日々生活をするわたし。でも、現状はもっとリアルで、実の子供ができ、新しい家族ができたからだと知った時の落胆や悲しみ、その後に湧き上がる怒りは、想像を超えたものだっただろう。 一方で、アダルジーザも苦渋の決断だったと思う。無関心のように見えた実の母も、ヴィンチェンツォが亡くなった後の悲しみようを考慮すると、少なからず娘の不在を悲しんだと同時に、これからも自分の可能性を追求する道をいくことが彼女のためになると、態度に表れているよりも思ったし、応援していただろうと思った。 彼女たちがどんな思いだったのか、母たちを主役とした物語も読んでみたい。 子供であって自分ではコントロールできない事態の最中、妹や弟、友達のパトとその家族、下宿先の家族など、心の支えとなってくれる人がいて、良かったと思った。 ジャケットとあらすじに惹かれて借りた本だったが、借りて良かった。

Posted by ブクログ

2024/05/22

まず読みやすい。暖かくて哀しくて、不安定、それでも生命のたくましさと優しさのある、古いイタリア映画のような、味わい深い作品だと思った。突然貧しい実の親のもとに返された娘の内面を思うと、本当に気の毒だけれど、彼女の意思の強さが彼女の命とプライドを守った。姉妹たちはこの先もきっとつら...

まず読みやすい。暖かくて哀しくて、不安定、それでも生命のたくましさと優しさのある、古いイタリア映画のような、味わい深い作品だと思った。突然貧しい実の親のもとに返された娘の内面を思うと、本当に気の毒だけれど、彼女の意思の強さが彼女の命とプライドを守った。姉妹たちはこの先もきっとつらい思いもしながら、したたかに生き抜いていくのだろう。ああイタリアだわよ

Posted by ブクログ