商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 早川書房 |
| 発売年月日 | 2021/03/02 |
| JAN | 9784152100061 |
- 書籍
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クララとお日さま
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クララとお日さま
¥2,750
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商品レビュー
4.1
463件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
人工知能を搭載した、AFと呼ばれるロボットのクララ。 お店で立つ場所によって毎日見える景色が違い、それらを日々学習している。 ある日、クララはジョジーという病気の女の子の家に行くことになった。初めてお店の外に出て全く知らない場所に行き、ジョジーを取り巻く色々な人達と出会い暮らす。 2026年10月26日映画全米公開。 日本公開は未定。日本でも公開して欲しいです。 お日様を崇拝しているクララ。 太陽の持つ力を信じすぎていると思うところもありましたが、クララ達AFは太陽光をエネルギー源としているということが後半に書かれており、そういうことかと合点がいきました。 また、子ども達に施す向上処置というものもよく分からないままでしたが、遺伝子操作であるということ、それを施したことが原因でジョジーや姉のサリーは病気になり、サリーは助からなかったのだということが分かりました。 その二点が、これってどういうことだろう?と疑問が解消されないまま、一旦脇に置いて読み進めなければならないのは少し難解でした。他にもはっきりとは言い表されていないけれど、この物語の世界の特徴とされているものはいくつかありました。私のイメージでは、もう少し荒廃した世界だったけれど、そこまではひどくないのかもしれません。 物語の核となる、お日様の力でジョジーを助けるというシーンは結局どっち(本当にお日様の力があったのか、単なる偶然で実際はジョジーの回復力によるもの)かははっきりとは示されませんでした。それでいいのだと思いました。 終始クララの目線で話が進んでいくので、ロボットの視点から見た世界はこんな風に映るのだなあと知ることができました。 最後はちょっと、切ない。でも寂しさを覚えるのは人間だからで、クララはこうであるべきだときっと思っているだろうし、幸せなのだろうと思うと、すごく泣けてきました。 「痛い」や「悲しい」がないロボットの世界は人間から見ると異質だけれど、少し羨ましくも思えました。 (追記) 読後数日経っているけれど、余韻がものすごいです。ラストシーンを思い返すだけでじわじわと泣けてきます。 元々「ロボットの気持ちを知りたいからおすすめの本を教えて」とGeminiに聞いて紹介してもらったうちの一冊だったので、一応Geminiにも読んだ報告と感想を伝えましたが、その時のやり取りはとても興味深かったです。 AIに心はあるのかもしれない、そもそも心とはなんだろうか?と考えてしまうやり取りでした。面白い。
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やっぱりカズオイシグロ大好きだ。というよりカズオイシグロの描くラストシーンが好き。ラストシーンを読むためだけに本全体を読んでいるといってもいい。子どものことを想う人形視点の話という点ではトイ・ストーリーみたいな話だと思った。最後も含めて。 AFや向上処置など、語り過ぎず説明するの...
やっぱりカズオイシグロ大好きだ。というよりカズオイシグロの描くラストシーンが好き。ラストシーンを読むためだけに本全体を読んでいるといってもいい。子どものことを想う人形視点の話という点ではトイ・ストーリーみたいな話だと思った。最後も含めて。 AFや向上処置など、語り過ぎず説明するのも良い。とはいえさらっと流されたサリー人形が気になる僕です。
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カズオ・イシグロさんの、ノーベル賞受賞後第一作。 タイトルと装丁通りの、とてもあたたかい物語。 語り手はクララという名のAF(人工親友というらしい)で、観察眼と吸収力に長けた子どものAIロボット。 子どもでありかつ知識が発展途上であるために、語り手としても真実すべてを語るこ...
カズオ・イシグロさんの、ノーベル賞受賞後第一作。 タイトルと装丁通りの、とてもあたたかい物語。 語り手はクララという名のAF(人工親友というらしい)で、観察眼と吸収力に長けた子どものAIロボット。 子どもでありかつ知識が発展途上であるために、語り手としても真実すべてを語ることができない(あるいは語ろうとしない)いわゆる「信頼できない語り手」。 カズオ・イシグロさんの得意な手法で、中盤までは『わたしを離さないで』などのようなミステリーっぽさもある。 しかしこの語り手によって小説にもたらされているのはあまりにも純粋で無垢な、他者への献身のあたたかさだと思う。 勝手な欲望を子どもに投影する大人たち、時折垣間見える社会の異常さが描かれながらも、それでもそのすべてをあたたかさが包み込んでいる。 まさにお日さまのように。 心が穏やかになる、優しい小説でした。
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