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おまじない ちくま文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2021/03/12 |
| JAN | 9784480437372 |
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おまじない
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商品レビュー
3.9
178件のお客様レビュー
「孫係」 いつも身なりを綺麗に整えて、完璧をこなしている大学教授のおじいちゃま。 パパとママ、学校の先生や、友達に「優しくて、いい子」をこなしているすみれ。 すみれは、いつも素直で感情豊かな人たちを少しバカにしている。自分は「人にとっていい人をこなしているだけの、嫌な人間」だと...
「孫係」 いつも身なりを綺麗に整えて、完璧をこなしている大学教授のおじいちゃま。 パパとママ、学校の先生や、友達に「優しくて、いい子」をこなしているすみれ。 すみれは、いつも素直で感情豊かな人たちを少しバカにしている。自分は「人にとっていい人をこなしているだけの、嫌な人間」だと、悩んでいた。 だけど、実はおじいちゃま、同じように完璧な(みえていた)おばあちゃまも、家では悪態を尽きていて、愚痴っていたという。 しかし、じいちゃまはいう、これは「陰口」や「卑怯」ではなく、相手にとっての優しさや思いやりがあるからこそ、「いい人」をこなしているのだと。 だから、すみれさんも、その自分を係だと思って生活をすればいい。貴方は孫係で、私は爺係。時には、生徒係となり、友達係となるのだ。 そう考えると、自分だけじゃなくて、案外、みんな○○係を演じているんだな。
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- ネタバレ
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「孫係」 いい子でいようとするとしんどいし疲れる。 共感しかなかった。 「ドラゴン スープレックス」 まじないや縁起なんてな、自分で決めるもんやねん。→自分の幸せになるためのものやろ?それに囚われるのはおかしいやんか。 これもそうだよなってはっとした。 良かった。
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◼️ 西加奈子「おまじない」 ううん、唸らせる短編集。伝えたい何かが心に落ちる。さすがだ。 西加奈子さんは、職場の後輩が好きで、よく貸してもらった。自分でも買って結構読んでいる。ここしばらく、久しぶりにいくつも読んだ。今回は短編集。 「燃やす」「いちご」「孫係」「あねご」「...
◼️ 西加奈子「おまじない」 ううん、唸らせる短編集。伝えたい何かが心に落ちる。さすがだ。 西加奈子さんは、職場の後輩が好きで、よく貸してもらった。自分でも買って結構読んでいる。ここしばらく、久しぶりにいくつも読んだ。今回は短編集。 「燃やす」「いちご」「孫係」「あねご」「オーロラ」「マタニティ」「ドブロニク」「ドラゴン・スープレックス」の7篇。少女、女の子は女の子であるだけでふつうにしんどい、今回は女の子を描きたかったと巻末の対談で述べている通り、すべて女性が主人公。 コンサバなおばあちゃん、はすっぱなお母さんのもとで育った主人公が可愛さに目覚め、変質者に遭う「燃やす」、2話めはタイトルのごとく何より大事ないちごを育てる年配の男、モデルとして成功した娘は30歳を前にして、幼少の頃親しんだ彼に会いに祖父の田舎へ帰る。 そして、最も反響が大きかったという「孫係」。芯の言葉は伏せるが、仮面は悪いことではない、と改めての定義づけのようなものが響く。そうだよね、と思う。 酒好き、はっちゃけたキャラの女がキャバ嬢を天職と思う。しかし人間ぽいところも、という「あねご」、「オーロラ」はどこかテイストが違い不思議めな話。争奪戦に勝ち付き合った彼氏との間に子どもができ、悩みすぎる女の「マタニティ」。ここまでターニングポイントには厚く薄く男性が関わる。ふむ。 フィンランドのアキ・カウリスマキ監督が大好きな私は「ドブロニク」の主人公が羨ましかった。子ども、少年の頃プロレスの藤波辰巳をテレビで観ていた私は、タイトルの決め技をどうやってどこで絡ませるんだろうと期待して読み進めた最終話にも関西弁で、印象的な言葉が出てくる。 悪い言葉かもしれないが、腹黒い、というのは社会人なら持っていて当然の資質だと思える。誰だって計算はするし、それでも多くは正直に過ごしてると思う。自分らしさ、は意識しないでも出てくるものであまりこだわったことはない。ふと立ち止まる、けったくその悪いこともついてくる、不安になることもある、微妙な感情を、時には散らしたり、焦点を当てたり、女の子といいつつ、普遍性のある言葉が軸になっている気がする。 設定も突飛だったり、ふつうに裕福で才があったり、離婚が絡んだりと、常にどこかざわざわしたところがあって、親子から3世代、ついには4世代となかなか変化に富んでいて楽しい。日常であるような非日常という面白みもある。年配の女性にたしなめられてるような読み心地。 充実した短編集。さすが上手いなと。他の短編集あれば読みたいな、また。
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