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おまじない ちくま文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2021/03/12 |
JAN | 9784480437372 |
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商品レビュー
3.9
146件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
8つの短編集。登場人物の性格もおかれた状況も様々で、どれも楽しく読んだ。 個人的に一番好きだったのは『孫係』 長野に住むおじいちゃまが仕事の都合で、すみれの家に1ヶ月住むことになった。両親は喜んでいる(特に母親)が、すみれは何だか息苦しさを感じていた。 それは祖父も同じで、二人はお互いに良き祖父、良き孫を演じ、二人でいる時だけ悪態をつくことにする。という話。 確かにこういう風に振る舞っておくべきだなという場面はあるし、自分はこの役割だなと思って動く時もあるから、すごく納得。それが実際の家族間であるというのには少し寂しさも感じるけど。
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孫係と燃やすが刺さった。 「」の中に入れられちゃうってところすごくよくわかるわ。自分を自分として見てくれる人ってそうそう見つかるもんじゃないよね。
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8個の短編集。どの話も「おまじない」の言葉をもたらす人たちがいわゆる「おじさん」と呼ばれる人たちであるのがとても面白かった。 孫係の内面まで理想形にしようとするから苦しくなる。妻でなく「妻係」、良き隣人ではなく「隣人係」。当番だと思えばいいのだ。立派な人間になろうとしなくていい...
8個の短編集。どの話も「おまじない」の言葉をもたらす人たちがいわゆる「おじさん」と呼ばれる人たちであるのがとても面白かった。 孫係の内面まで理想形にしようとするから苦しくなる。妻でなく「妻係」、良き隣人ではなく「隣人係」。当番だと思えばいいのだ。立派な人間になろうとしなくていい。肩の力を抜いて、表面だけ、「係の者」として生きて行こうと思うというのがとても心に刺さった。 さらっと読めるのに考えるポイントが多くすごく深い本。個人的には孫係の他にあねごも好きだった。
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