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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ハーパーコリンズ・ジャパン |
発売年月日 | 2021/02/17 |
JAN | 9784596552136 |
- 書籍
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少年は世界をのみこむ
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少年は世界をのみこむ
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商品レビュー
4
12件のお客様レビュー
人に流されず考えて考えて生きる。 あなたは善良な人か。どんな状況でも善良でいることの難しさ。 でもそれがもたらす周りへの影響。 勇敢に挑むイーライが素敵でした。
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少年イーライとそれを取り囲む人達とのヒューマン物語。 事実に基づいた話だけに、キャラクターの個性とさり気無い言葉に人間性をとても感じる。 少年イーライは周りの噂や言葉に惑わされることなく、自分が接している人達を信じ突き進む。 たとえ過酷な経験だろうと、立ち止まらない性格は危なかし...
少年イーライとそれを取り囲む人達とのヒューマン物語。 事実に基づいた話だけに、キャラクターの個性とさり気無い言葉に人間性をとても感じる。 少年イーライは周りの噂や言葉に惑わされることなく、自分が接している人達を信じ突き進む。 たとえ過酷な経験だろうと、立ち止まらない性格は危なかしくもあり、破天荒であり、犯罪と薬物が蔓延る街に彼なりの色彩を作り出す。 師の言葉のディテールを追い求め、少年の新聞記者の夢を志す姿はたくましい。 希望を信じれば、悪い状況からでも立て直せると、少し勇気を貰える文学的作品。
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「少年は世界をのみこむ Boy Swallows Universe」 日本語訳で600ページ近くあるにもかかわらず、三語で表された各章はスムーズでリズムがある。しかも描写は細かく比喩も豊かで、流して読むには少々もったいないほど。 物語は12歳の男の子イーライの目線で描かれる。 ...
「少年は世界をのみこむ Boy Swallows Universe」 日本語訳で600ページ近くあるにもかかわらず、三語で表された各章はスムーズでリズムがある。しかも描写は細かく比喩も豊かで、流して読むには少々もったいないほど。 物語は12歳の男の子イーライの目線で描かれる。 犯罪の匂いのする親を持つ主人公が次々と襲い掛かる境遇に対し、必死に抗いながら成長していく。 日本の小説にある普通の少年期の成長物語に比べ、とてつもないスケールの展開であるところにオーストラリアを感じる。 登場人物の中では、主人公イーライはもちろん、ある事故から言葉を話さなくなったのち、空に指で文字を書く不思議な兄オーガストの存在が物語を神秘的に彩る。 そして、伝説の脱獄王スリム(二人のベビーシッター)、この人がとてもいい。 「ディテールだ、ディテールを頭の中に叩き込め」 「時間は操ることができる」 「時間を殺れ、殺られる前に」 ミステリー形式ではあるが、すべてを明らかにしようとするのではなく、少年期から青年期への成長とともに“いつのまにか失くしていくもの”など、柔らかく包み込むようにして描写している。 スティーヴン・キングの少年物とはまた一味違った面白さがここにある。
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