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ブロークン・ブリテンに聞け
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ブロークン・ブリテンに聞け
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商品レビュー
3.9
50件のお客様レビュー
この本を読んで、イギリスのヘイスティングスという町に住んでいた頃、イギリスのあまりの貧乏さにびっくりしたことを思い出した。公立の小学校はすでに学級崩壊、お迎えの場はシングルマザーとシングルファーザーの出会いの場と化し、車の中で寝泊まりしているせいで、住所がころころ変わる子供達。親...
この本を読んで、イギリスのヘイスティングスという町に住んでいた頃、イギリスのあまりの貧乏さにびっくりしたことを思い出した。公立の小学校はすでに学級崩壊、お迎えの場はシングルマザーとシングルファーザーの出会いの場と化し、車の中で寝泊まりしているせいで、住所がころころ変わる子供達。親はいい学区に引っ越すか、ものすごく学費が高いが私立に子供を通わせるしか、それらを避ける方法がない。街の真ん中の娯楽施設にはギャンブルが増え、夜は麻薬の売人がうろつくため出歩くことができない。100年以上昔に建てられたヴィクトリア朝の家々はメンテナンスも施されず、朽ちるままにされながら今も住民が住んでいる。怖くなってバスに乗り込もうとすると、どこからともなくホームレスが現れ1ペニー(2円くらい)をねだる…。 一体いつからこんな国になったんだろう?と思っていたけど、この本を読んでなんだか分かった気がする。
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この物語はフィクションでなく、今という現実である。 コロナ禍でもある2018年から2023年、英国の様子を筆者が記録した連載のまとめ EU離脱、首相交代、エリザベス女王の死去その間にも英国にも暮らしがあり、それは決して豊かな物となったとは言い難いのかもしれない。 明るい時でない...
この物語はフィクションでなく、今という現実である。 コロナ禍でもある2018年から2023年、英国の様子を筆者が記録した連載のまとめ EU離脱、首相交代、エリザベス女王の死去その間にも英国にも暮らしがあり、それは決して豊かな物となったとは言い難いのかもしれない。 明るい時でない時こそ、人は政治に興味を持つが keep thinking, keep writing, keep talking to each other であることが大切である。 個人的には下記の点がお気に入り。 若い時は大人が保守的で、若者がレフトだったけど、今はレフトが体制側で正しさは変化してゆく。
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雑誌「群像」での連載の2018〜2020年分をまとめた本。 イギリスの文化や政治、経済の話が分かりやすく書かれていて面白い(一部分からない話もあるけども)。イギリスでは多くの人が、右・左の立場を取って政治の話をするようで、日常的に政治の話をするのはタブー視されているところもある...
雑誌「群像」での連載の2018〜2020年分をまとめた本。 イギリスの文化や政治、経済の話が分かりやすく書かれていて面白い(一部分からない話もあるけども)。イギリスでは多くの人が、右・左の立場を取って政治の話をするようで、日常的に政治の話をするのはタブー視されているところもある日本とは異なる文化だと感じた。 また思っていた以上にロイヤルファミリーをネタにすることがあるようで(誰が好きで誰が嫌いかのアンケート結果が出たり)、そこは日本の天皇家の扱いとの大きく違う。 ちょうどブレグジットが話題になっていた時期でもあり、残留派vs離脱派の対立の話も多い。Anywhere(どこでも派)とSomewhere(どこかに派)の話は興味深かった。 読み終わった後に2023年分までが追加された文庫版が最近出てたと知りました。今から読もうとする方はそちらを手に取る方が良いかもしれません(自分も近いうちにそうしたい)。
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