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ブロークン・ブリテンに聞け の商品レビュー

3.9

49件のお客様レビュー

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2024/08/25

この物語はフィクションでなく、今という現実である。 コロナ禍でもある2018年から2023年、英国の様子を筆者が記録した連載のまとめ EU離脱、首相交代、エリザベス女王の死去その間にも英国にも暮らしがあり、それは決して豊かな物となったとは言い難いのかもしれない。 明るい時でない...

この物語はフィクションでなく、今という現実である。 コロナ禍でもある2018年から2023年、英国の様子を筆者が記録した連載のまとめ EU離脱、首相交代、エリザベス女王の死去その間にも英国にも暮らしがあり、それは決して豊かな物となったとは言い難いのかもしれない。 明るい時でない時こそ、人は政治に興味を持つが keep thinking, keep writing, keep talking to each other であることが大切である。 個人的には下記の点がお気に入り。 若い時は大人が保守的で、若者がレフトだったけど、今はレフトが体制側で正しさは変化してゆく。

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2024/07/04

雑誌「群像」での連載の2018〜2020年分をまとめた本。 イギリスの文化や政治、経済の話が分かりやすく書かれていて面白い(一部分からない話もあるけども)。イギリスでは多くの人が、右・左の立場を取って政治の話をするようで、日常的に政治の話をするのはタブー視されているところもある...

雑誌「群像」での連載の2018〜2020年分をまとめた本。 イギリスの文化や政治、経済の話が分かりやすく書かれていて面白い(一部分からない話もあるけども)。イギリスでは多くの人が、右・左の立場を取って政治の話をするようで、日常的に政治の話をするのはタブー視されているところもある日本とは異なる文化だと感じた。 また思っていた以上にロイヤルファミリーをネタにすることがあるようで(誰が好きで誰が嫌いかのアンケート結果が出たり)、そこは日本の天皇家の扱いとの大きく違う。 ちょうどブレグジットが話題になっていた時期でもあり、残留派vs離脱派の対立の話も多い。Anywhere(どこでも派)とSomewhere(どこかに派)の話は興味深かった。 読み終わった後に2023年分までが追加された文庫版が最近出てたと知りました。今から読もうとする方はそちらを手に取る方が良いかもしれません(自分も近いうちにそうしたい)。

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2024/05/05

著者自身の思いや回りの人達が感じていることが伝わってくる。イギリスの庶民の生活が苦しい状況が分かります。日本もいろんな問題を抱えていますが、自分でその原因を理解しているだろうか?解決策などを考えているだろうか? 政治家の仕事と言えばそれまでだけど、もっと意思表示をしないといけない...

著者自身の思いや回りの人達が感じていることが伝わってくる。イギリスの庶民の生活が苦しい状況が分かります。日本もいろんな問題を抱えていますが、自分でその原因を理解しているだろうか?解決策などを考えているだろうか? 政治家の仕事と言えばそれまでだけど、もっと意思表示をしないといけないんだと思います。

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2024/04/07

これまで他国の情勢や政治に興味がなかったのですが、興味関心を持った方がいいなと思いました。他の人の靴を履いて、相手や周りを想像していけるようになりたいです。

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2022/10/21

2022.10.20 58 オーディオにて。 イギリスも大変や。左、右、上、下、外、内。 ポリコレもいろいろある。ジョークにできるかどうか。

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2022/09/18

2022.9.18 映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」も昔観て当時非常にショックを受けたし、生理の貧困のニュースももちろん知っていた。しかし英国でのこうした問題は私が思っていたよりずっと深刻だという事に気付かされた。 Brexitが完了し、エリザベス女王も亡くなった今、英国はこ...

2022.9.18 映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」も昔観て当時非常にショックを受けたし、生理の貧困のニュースももちろん知っていた。しかし英国でのこうした問題は私が思っていたよりずっと深刻だという事に気付かされた。 Brexitが完了し、エリザベス女王も亡くなった今、英国はこの先どうなって行くのだろうかと思いを馳せずにはいられない本だった。

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2022/08/28

英国のブライトン在住のブレイディ・みかこの時事エッセイ 前に読んだ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 は、中学に入る頃の息子とその周りの話から英国の今の状況を描いた話だった。 今回のテーマは"ブロークンブリテン"10代のシングルマザー、幼児虐待、ド...

英国のブライトン在住のブレイディ・みかこの時事エッセイ 前に読んだ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』 は、中学に入る頃の息子とその周りの話から英国の今の状況を描いた話だった。 今回のテーマは"ブロークンブリテン"10代のシングルマザー、幼児虐待、ドラッグやアルコールの問題など社会的荒廃を意味する言葉として使われているらしい。 その英国の現在を日本の雑誌に連載していたものをまとめたもの。 この話の中で面白かったのは絵文字の話… 英語の中でもemojiと呼ばれている。 イギリスでは11歳でシェイクスピアを勉強する。人生の陰影などのわからない年齢の子たちに、絵文字を使ってイメージさせるとか。その他絵文字の使い方、また絵文字反対派の話などいろいろ日本と違って面白い。

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2022/07/30

この本は、最近の本。これも以前から読んでいて再開した。2018年~2020年までのイギリスの時事問題について月刊誌のコラムのような形で書かれている。最後がちょうどコロナ禍が始まった頃。最近のイギリスの政治・経済をイギリスの本当の生活者はどう感じているのかがわかりとてもおもしろい。...

この本は、最近の本。これも以前から読んでいて再開した。2018年~2020年までのイギリスの時事問題について月刊誌のコラムのような形で書かれている。最後がちょうどコロナ禍が始まった頃。最近のイギリスの政治・経済をイギリスの本当の生活者はどう感じているのかがわかりとてもおもしろい。今の私はイギリスに縁が出来興味があるので、イギリスについてどんどん知りたいので、この人の著作は格好のものだ。こういうタッチで書ける作家はイギリスに限らずいそうであまりいないような気がする。とても貴重な存在だと思う。

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2022/06/09

2018年から2020年の間の月1回のエッセイをまとめ書籍化されたもの。 EU離脱からコロナ禍の英国を労働や対立という観点からユーモアたっぷりに描かれている。 なかでも印象に残っているのは、フェミニズムと貧困の関係について述べられている点である。表面的な事象を取り上げるのでなく、...

2018年から2020年の間の月1回のエッセイをまとめ書籍化されたもの。 EU離脱からコロナ禍の英国を労働や対立という観点からユーモアたっぷりに描かれている。 なかでも印象に残っているのは、フェミニズムと貧困の関係について述べられている点である。表面的な事象を取り上げるのでなく、貧困という構造から生起した女性の権利の問題として、フェミニズムを捉えるのは重要な視点だと思った。

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2022/03/01

当時のイギリス現地事情について。雑誌の寄稿集まとめ。ブレイディみかこさんの見つめ方、文章自体が味わい深い 【感想】  雑誌の寄稿まとめとと気づかずに、audiobook.jpのセールで買ってしまった。この手の雑誌寄稿まとめ本は、話の焦点が「雑誌刊行当時」にあたりすぎていてイマイ...

当時のイギリス現地事情について。雑誌の寄稿集まとめ。ブレイディみかこさんの見つめ方、文章自体が味わい深い 【感想】  雑誌の寄稿まとめとと気づかずに、audiobook.jpのセールで買ってしまった。この手の雑誌寄稿まとめ本は、話の焦点が「雑誌刊行当時」にあたりすぎていてイマイチなことが多い。本書もコロナ禍になったばかりころの人々のパニックの様子の話などは、今更読んでもな、という気がした。ただ、作者の文章は上手で、トピックも毎回違う話で構成しているので、大まかには、当時のホットtピックを扱うエッセイ集として読んだ。「英国の貧困女子層に、生理用品を浸透させる運動の話」、「フェミニスト(自称)が、セックスワーカー支援団体を批判している現実」「王室のどたばたを巡る国民感情」などの話は面白かった。

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