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13・67(下) 文春文庫
957円
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2020/09/02 |
| JAN | 9784167915704 |
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13・67(下)
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商品レビュー
4.3
12件のお客様レビュー
時代が遡っていくこの構成にはいくつかの優れた役割がある。まず、現代に最も近い2013年が舞台となる『黒と白のあいだの真実』では、死の瀬戸際にあり身体を動かせないクワンが脳波を通し「YES/NO」の二択によって捜査を進めるという、いわば究極の安楽椅子探偵もの。続く『任侠のジレンマ』...
時代が遡っていくこの構成にはいくつかの優れた役割がある。まず、現代に最も近い2013年が舞台となる『黒と白のあいだの真実』では、死の瀬戸際にあり身体を動かせないクワンが脳波を通し「YES/NO」の二択によって捜査を進めるという、いわば究極の安楽椅子探偵もの。続く『任侠のジレンマ』では2003年へと時代がさかのぼり、アイドルに関する事件をマフィアと刑事のバチバチとした闘いとともに描くアクション多めのお話となっており、各時代において様々な「探偵もの」のジャンルを楽しめるようになっているのだ。 またこの構成により、香港でこの数十年間に起きた時代の転換点となる出来事が背景として分かるようにもなっており、世相を反映したこの作りがより一層作品全体に厚みを与えている。 そして何より感動したのが、最終話において初めて登場する一人称の物語。主人公の信念がどのように生まれたのかを最後にハッとするような構図で見せられすばらしかった。これにより、連作である意味。逆再生で語る意味。三人称でクワンの人生と事件を描いてきた意味。それらが明快で、より「親密」なものとなり、叙述にこんな使い方があったのかと打ち震えた。 同時に、香港の歴史を自分はほとんど知らないのだと自覚した。中国で起きた文化大革命の余波は当然香港まで届き、国の様相を変えていく。その時代の転換となる事件をミステリというフィクションの中に組み込むことは、そこに作者の問題意識や大事なものがあることを意味しているはずなのだ。だからこの本は、香港のことを知っていればいるほど、より味わい深くなる気がする。だって真っさらな状態で読んだ私でさえ、こんなに感じ入ったのだから。
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上巻からどんどん時代を遡っていく。それによって香港を取り巻く環境がどれだけ複雑なのか、警察官の立ち位置がどう変化していったのか、わかってきたところで、最後の章。いやーまいったこれまた上巻から読み返さないとならない。めちゃくちゃ面白かった!
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文句なしの★5つ。 チャイナ小説は初めて読みましたが、おもしろかった、いや、おもしろすぎました。 香港を舞台にしたミステリーなのですが、 最初の「黒と白のあいだの真実」で死亡するクワン刑事が主人公。 2013年の事件を皮切りに、天眼とも言われる名推理を行う彼が若い警察官だった1...
文句なしの★5つ。 チャイナ小説は初めて読みましたが、おもしろかった、いや、おもしろすぎました。 香港を舞台にしたミステリーなのですが、 最初の「黒と白のあいだの真実」で死亡するクワン刑事が主人公。 2013年の事件を皮切りに、天眼とも言われる名推理を行う彼が若い警察官だった1967年まで順を追って遡る形式が取られています。 どれも精度の高いミステリーとして楽しめますが、1967年の事件の最後の4行には驚かされました。 こんな風に繋げるの!?と。 イギリスの植民地だった時代まで遡るため、香港の歴史を知ることもでき、とても興味深く読むことができました。 このおもしろさは、作者の腕だけではなく翻訳の上手さも理由の1つだと思います。 翻訳されたミステリーってちょっと苦手だったのですが、イメージが覆りました。 人におすすめしたい一冊です。 出会えてよかった。 2018年12冊目
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