1,800円以上の注文で送料無料

口笛の上手な白雪姫 幻冬舎文庫
  • 新品
  • 書籍
  • 文庫
  • 1225-01-01

口笛の上手な白雪姫 幻冬舎文庫

小川洋子(著者)

追加する に追加する

口笛の上手な白雪姫 幻冬舎文庫

605

獲得ポイント5P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2020/08/06
JAN 9784344430037

口笛の上手な白雪姫

¥605

商品レビュー

3.9

41件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/08/23

「かわいそうなもの」と「仮名の作家」が狂おしいほど好き。 混沌とした静かな世界のなかで、ほんのりとした切なさがとても好きです。ほの暗い雰囲気で普通はないようなことが起こっていても、どこかに妙な現実味があって… 何度でも読み返したい

Posted by ブクログ

2025/05/17

8つの短編の中で『亡き王女のための刺繍』は小川洋子さんならではの妖しい毒っ気が美しかった。『かわいそうなこと』も良かったなあ。敏感なアンテナを大人になっても持ち続けている作者は日々の中で辛くなることはないのだろうかと心配になると同時に羨ましい。 でも、一番好きだったのは『一つの歌...

8つの短編の中で『亡き王女のための刺繍』は小川洋子さんならではの妖しい毒っ気が美しかった。『かわいそうなこと』も良かったなあ。敏感なアンテナを大人になっても持ち続けている作者は日々の中で辛くなることはないのだろうかと心配になると同時に羨ましい。 でも、一番好きだったのは『一つの歌を分け合う』。同じ時代を生きる人たちは大縄跳びみたいに次々この世を抜けていく。だけどそれはおしまいじゃなくて、帰れる、焦がれた人たちに合流できるという優しい気持ちで越えられる一線。レミゼラブルから受け取れるうちのそんなひとつを、たった二十数ページで表せられるのがすごい。

Posted by ブクログ

2025/05/16

みんな少しずつ偏っていてそれはある意味孤独なんだけど、寂しさよりも静かな強さ、したたかな美しさを感じる短編集。 物語たちそのものもとても素敵。特にそれぞれの余韻たっぷりな終わり方がいい。 ただ何より、心情や状況の描写、比喩のひとつひとつがときめく程美しくてたまらなかった。 「...

みんな少しずつ偏っていてそれはある意味孤独なんだけど、寂しさよりも静かな強さ、したたかな美しさを感じる短編集。 物語たちそのものもとても素敵。特にそれぞれの余韻たっぷりな終わり方がいい。 ただ何より、心情や状況の描写、比喩のひとつひとつがときめく程美しくてたまらなかった。 「亡き王女のための刺繍」と「一つの歌を分け合う」が特に好き。でも選べないくらいどれも良かった。 色々な方が小川洋子さんの文章はうつくしいと言っている意味が、読み始めてすぐに理解出来た。 淀みなく流れるようで、でも確実にひとつひとつがきらめいていて虜になってしまう。 博士の愛した数式をかなり昔に読んだはずだけど、それ以外の著作にまだ触れたことがなかったから、 これから沢山小川洋子さんの言葉を浴びることができると思うと楽しみです。

Posted by ブクログ