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あんの青春 ~春を待つころ~ お勝手のあん ハルキ文庫時代小説文庫
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あんの青春 ~春を待つころ~ お勝手のあん ハルキ文庫時代小説文庫

柴田よしき(著者)

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あんの青春 ~春を待つころ~ お勝手のあん ハルキ文庫時代小説文庫

748

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 角川春樹事務所
発売年月日 2020/06/15
JAN 9784758443432

あんの青春 ~春を待つころ~

¥748

商品レビュー

3.8

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2025/12/12

 おやすちゃんのお話の第二弾です。  品川宿(しながわしゅく)の平旅籠(ひらはたご)「紅屋(くれないや)」のお勝手で女中見習いをしているおやすちゃん(あだ名 あん)は、政一(まさいち)さん(通称 政(まさ)さん)の下で料理の修業をしています。  この、政さんという人は、かつては江...

 おやすちゃんのお話の第二弾です。  品川宿(しながわしゅく)の平旅籠(ひらはたご)「紅屋(くれないや)」のお勝手で女中見習いをしているおやすちゃん(あだ名 あん)は、政一(まさいち)さん(通称 政(まさ)さん)の下で料理の修業をしています。  この、政さんという人は、かつては江戸で五本の指に入るほどの料理人で、料理人としての自負と矜持を持っています。  この巻には、政さんの料理人としてのプライドと覚悟が最高にカッコいいシーンがあり、とても印象に残りました。   ある日、紅屋の夕餉(ゆうげ)にケチをつけるお客が現れました。 アサリのみそ汁に砂が入っていて、それを噛んでしまって歯を痛めたと言うのでした。  ゆすりたかりかと疑いながら、政さんがお客と話をしてみると、砂というよりも白っぽくて丸い小さな石粒のようなものが3つも入っていたと言います。  アサリの砂抜きをしたおやすちゃんは蒼くなりました。でも、いつもと同じ手順で丁寧に砂を吐かせたつもりです。そんな大きな砂(石粒)があれば気づかないことはないはずです。。。 不安なおやすちゃん。。。  話を終え、そのお客は金銭を要求する訳でもなく(帰りの玄関先で番頭さんが紙に包んだものを渡そうとしたのも断って)、紅屋を後にしていきました。  その石粒について気になることがあった政さんは、気付かれないようにお客の後をつけました。心配になったおやすちゃんも付いていきました。  人通りが少なくなった場所で政さんは、そのお客に声をかけました。 「もし、お客さん」  その小石が実際に何であったか? なぜみそ汁に入っていたのか? は、伏せますが、この時、政さんがお客に言った言葉がカッコいいのです。 「こんなにでかい砂粒、いや石粒が鍋の中にあったのに、それに気づかずに味噌汁を仕上げたあっしの落ち度です。  こんな素人みてえなしくじりをしたら、もう料理人だなんて大きい顔はしていられません。  こいつ(石粒)が、○○(石粒の正体)でないなら、あっしは潔く料理人をやめます!」  どうです、カッコいいでしょう?  スゴイ実力がある料理人の政さんが、あっさりと料理人を辞めると言い切るカッコよさ!  この作品が、お仕事小説でもあることが分かっていただけるエピソードだと思います。益々、この作品に惚れてしまったシーンでした。  さて、みなさまは、みそ汁に入っていた石粒のようなモノは何だったと思われますか? ヒント:  1 それはアサリ自体から出てきたものでした。  2 アサリは貝の一種です。  3 出てきたモノは白っぽくてまあるいものでした。 答えは、どうぞ本書でご確認ください♡  〔作品紹介・あらすじ〕 安政二年。江戸の大地震からふた月が過ぎ、品川宿の宿屋「紅屋」もようやく落ち着きを取り戻しつつある。 台所付きの女中見習い・おやすは、正式に女中となれる日を夢見つつ、充実した毎日を送っていた。 そんなある日、おやすはおつかいに行った団子屋で、武家の生まれらしきお嬢様・おあつと出会う。 おやすは、おあつが自分には想像もできない世界の人だ、という気がしていて──。 人として、女性として、女料理人として成長していく、時代小説版「赤毛のアン」、シリーズ第二弾。

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2025/07/23

年が明けたら見習いの肩書が取れ、お給金をもらえる女中になるおやす。 現代とはたかだか100年くらいしか違わないのに、 何もかもが違っていて生きていくことだけで精いっぱいな時代だったんだな……と思う。 5年も前の出版なのに古古米の話が出で、タイムリーすぎてびっくり。

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2025/03/04

内容(ブックデータベースより) 安政二年。江戸の大地震からふた月が過ぎ、品川宿の宿屋「紅屋」もようやく落ち着きを取り戻しつつある。 台所付きの女中見習い・おやすは、正式に女中となれる日を夢見つつ、充実した毎日を送っていた。 そんなある日、おやすはおつかいに行った団子屋で、武家の...

内容(ブックデータベースより) 安政二年。江戸の大地震からふた月が過ぎ、品川宿の宿屋「紅屋」もようやく落ち着きを取り戻しつつある。 台所付きの女中見習い・おやすは、正式に女中となれる日を夢見つつ、充実した毎日を送っていた。 そんなある日、おやすはおつかいに行った団子屋で、武家の生まれらしきお嬢様・おあつと出会う。 おやすは、おあつが自分には想像もできない世界の人だ、という気がしていて──。 人として、女性として、女料理人として成長していく、時代小説版「赤毛のアン」、シリーズ第二弾。 令和7年3月1日~4日

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