商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川春樹事務所 |
発売年月日 | 2020/06/15 |
JAN | 9784758443425 |
- 書籍
- 文庫
童の神
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童の神
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商品レビュー
4.4
40件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「世を、人の心を変えるのだ」「人をあきらめない。それが我々の戦いだ」 ――平安時代「童」と呼ばれる者たちがいた。彼らは鬼、土蜘蛛……などの恐ろしげな名で呼ばれ、京人から蔑まれていた。 一方、安倍晴明が空前絶後の凶事と断じた日食の最中に、越後で生まれた桜暁丸は、父と故郷を奪った京人に復讐を誓っていた。 そして遂に桜暁丸は、童たちと共に朝廷軍に決死の戦いを挑むが――。 差別なき世を熱望し、散っていった者たちへの、祈りの詩。 第一○回角川春樹小説賞(選考委員 北方謙三、今野敏、角川春樹 大激賞)受賞作にして、第一六◯回直木賞候補作。
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まさか酒呑童子を描く物語だと思わなかったので、思わず声が出た。 文庫版あとがきを読んで、歴史作家ってすげえと唸った。
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ヘタレなので人が多く死ぬ物語は気分が落ち込んでしまいます。でも自分が全く知らなかった京周辺に住んでいた童と呼ばれた人たちと、その苦悩、抵抗、希望が鮮明に感じられました。今では生まれによる差別などは少なくなったと思いますが、それがすべての時代は、弱いものにとってさぞ生きづらかったと...
ヘタレなので人が多く死ぬ物語は気分が落ち込んでしまいます。でも自分が全く知らなかった京周辺に住んでいた童と呼ばれた人たちと、その苦悩、抵抗、希望が鮮明に感じられました。今では生まれによる差別などは少なくなったと思いますが、それがすべての時代は、弱いものにとってさぞ生きづらかったと思います。それでも京人の中にも互いの存在を認め合える種類の人もいたのは救いでした。最後の保昌の行動は、組織の中にいても上司がクズでも個人の信念で変えられるものがあるということも教えてくれました。
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