1,800円以上の注文で送料無料

犬のかたちをしているもの
  • 新品
  • 書籍
  • 書籍

犬のかたちをしているもの

高瀬隼子(著者)

追加する に追加する

犬のかたちをしているもの

1,540

獲得ポイント14P

在庫あり

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 集英社
発売年月日 2020/02/05
JAN 9784087716962

犬のかたちをしているもの

¥1,540

商品レビュー

3.7

88件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/10/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

主人公に子どもを引き取らないかと持ちかけた女も、結局子どもを産んでみたら自分で育てたいし父親がいて欲しいと持ちかけるというオチは想像していた通りだった。 主人公の卵巣は治ったが、それまでに受けた経験で性行為への恐怖症は治らず、彼氏もここまでの優柔不断っぷりを見るに子どもを選択して女性と結婚をするのだろう。 話は面白かったけど、結末が曖昧なのが個人的に好みではなかったので星3つ。

Posted by ブクログ

2024/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近親友が出産した。 昔から何度となく「子どもっておった方が良いんかな~」「友達の子と過ごしたら1日でめっちゃ疲れる」「でも旦那が死んで1人になるかもって思ったらおった方が良い気もする」みたいな話を繰り返していた友達。 妊娠したって聞いた時は、祝福の気持ちとともに寂しさも少し沸いてきたりして。 もっと若い頃みたいに、自分が置いて行かれるような焦燥感はもう感じない。 その代わり、あなたもそっちの世界を選ぶのね、っていう、なんだろう、一旦バイバイする気持ちになってしまった。 別に会えなくなるわけではないし、子どもが大きくなれば、また前みたいに遊べるようにもなるんだろうけど。 これまでの楽しかった時間が終わってしまうような寂しさと、子どもの誕生っていう素晴らしい出来事を前に寂しさなんて感じてしまっている自分の幼さを隠すために、過剰に子どもが生まれて嬉しい事を伝えてしまったりして。 子どもが生まれることは素敵なことだし、実際に生まれてきた子はそれはそれは可愛い。 なのになんで私は心の底から、「自分も欲しい」とは思えないんだろうか。 そんな中読んだこの小説。 「子どもを持たない人生を送る覚悟もなければ、子どもを持つ覚悟もない。どっちも嫌だというのが正直なところで、考えないで済むなら、それこそセックスしているうちに自然とできちゃえばラッキーだったんだけどわたしについては絶対にそれが起こり得なくて、だとすると考えるしかないのか。考えて、熟考して、決断して覚悟して選択するしか。」(p103、104) この小説、ほんとに何言ってんのかわからないって人もいると思う。 主人公の事、考え過ぎだって。 もっとシンプルに考えたら良いのにって。 そもそも子どもをあげるとか、もらうとか、それが良い年した大人が考えることですか、子どもの人権をどう思ってるんですかって。 ほんとにその通りだし、頭ではわかってる。 私だって、この小説わけわかんねーなって読めたら、どんな人生だったんだろうな思う。 だけど、私はこの主人公にとても感情移入してしまって、つらくて苦しくて、わかってもらえて心地よかった。 「子ども産んでおいたほうがいいのかなって、まあ、一度は考えますよね、女性はみんな。(略)でもあれって、産むか産まないか、ですよね。子どもを持つか持たないかはまた別の話っていうか。」(p53) 「こんな街で、こんな世界で、よく子どもなんて産もうって、思えるな、みんな。かわいそうだと、思わないのかな。傷ついたり嫌な思いをしたりするのが、目に見えているのに。子どもを産みたいとか子どもを持ちたいとかいう、自分の希望を優先するんだろうな。」(p55)

Posted by ブクログ

2024/09/24

最後の方で桐野夏生「燕は戻って来ない」を思い出しました。妊娠出産は女にしかできないことなのに、生まれた所から(それまで部外者であった)男が関わりだす。 この物語が終わっても、主人公たちの人生は続いていくのだと思うラストでした。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品