商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2020/01/23 |
JAN | 9784163911311 |
- 書籍
- 書籍
雲を紡ぐ
商品が入荷した店舗:店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
雲を紡ぐ
¥1,925
在庫あり
商品レビュー
4.4
265件のお客様レビュー
伊吹有喜さんの作品2冊目。初めて読んだ「彼方の友へ」に心揺さぶられ、他の作品を読んでみたくなり手に取った。 題名と装丁から受けた印象とは違い、三代の家族それぞれが直面する悩みと、家族だからこその剝き出しのぶつかり合いが描かれていた。主人公が魅せられる「ホームスパン」も、その素晴ら...
伊吹有喜さんの作品2冊目。初めて読んだ「彼方の友へ」に心揺さぶられ、他の作品を読んでみたくなり手に取った。 題名と装丁から受けた印象とは違い、三代の家族それぞれが直面する悩みと、家族だからこその剝き出しのぶつかり合いが描かれていた。主人公が魅せられる「ホームスパン」も、その素晴らしさや美しさだけでなく、伝統工芸を継承していくことの難しさや、暮らしの糧とすることの困難さがきっちり書かれていて、重労働で危険を伴う作業もあることなど、憧れや「好き」だけで入っていける世界ではないことがよく理解できた。だからこそ、それでもやってみたい、これからはこう生きていきたいと思い切るまでの過程に、とても説得力が生まれていたように感じる。 伊吹さんの作品には、静かに読んでいると突然、内から湧き上がるように感情を揺さぶられてしまう瞬間がある。不思議だ。
Posted by
母親と娘の間に出来た小さな亀裂が夫婦の間まで広がって行く、自分達ではどうにもならない、そんな中でお祖父さんが、不器用な中でも前に向くように導いてくれる。ストーリーはスリリングでも派手でもないけれど、ゆっくりゆっくり心に沁みてくる。心の描写が丁寧に描かれており、素敵な言葉も至るとこ...
母親と娘の間に出来た小さな亀裂が夫婦の間まで広がって行く、自分達ではどうにもならない、そんな中でお祖父さんが、不器用な中でも前に向くように導いてくれる。ストーリーはスリリングでも派手でもないけれど、ゆっくりゆっくり心に沁みてくる。心の描写が丁寧に描かれており、素敵な言葉も至るところで輝くように感じました。美緒を含むそれぞれの人達が前を向いて進む姿がとても素敵な一冊でした。
Posted by
高校2年生の美緒とその周りの人たちの物語。人生迷いながらも、色々な人の出会いやそれぞれの想いを紡いで、自分の人生を生きていく。私もそんな風に紡がれた布を触ってみたいなと思いました。
Posted by